MENU TEL

ホーム > Blog > 投球障害治療 > 大学野球選手のトレーニング(複合ピリオダイゼーションを利用し筋サイズ、筋力、パワーを向上させる)

ブログ記事

大学野球選手のトレーニング(複合ピリオダイゼーションを利用し筋サイズ、筋力、パワーを向上させる)

2015.05.06 | Category: 投球障害治療

大学野球のプレシーズントレーニング

大学野球のプレシーズントレーニング

大学野球の特異性

大学野球の試合のスピードと性質を考えると、大学野球の選手があらゆる動作平面におけるクイックネス、筋力、パワー、スピードの向上を目指して毎年トレーニングする必要があります。

 

投手は時速86~90マイル(約130~145km)以上でボールを投げ、野手は本塁から1塁まで通常3.9秒から4.4秒で走ることを考慮すると、大学レベルで戦うためには、大きな力パワー、効率、力の立ち上がり速度(RFD)が動作に要求されます。

同時的複合ピリオダイゼーションの手法(Concurrent Conjugatedmethod Of Periodization)方針

大学野球の選手をトレーニングする際の方針は、同時的複合ピリオダイゼーションの手法(Concurrent Conjugatedmethod Of Periodization)を利用して、筋サイズ、筋力、パワーを向上させることです。

 

※複合ピリオダイゼーションとは、筋力、スピード、パワーの向上を目指して、一つのプログラムの中で、様々な手法のデッドリフト、スクワット、ベンチプレス、メディスンボールスローイング、プライオメトリックトレーニング、前方および側方への動作メカニズムやドリルを複合的に併せて実施します。

 

ウェイトリフティングを野球選手は選考すべきかどうか

GarhammerやBakerに代表される研究者らは、ウェイトリフティング中のパワー発揮は、従来のスクワット、デッドリフトまたベンチプレスに比べはるかに大きいと述べています。

 

しかし、野球の試合における大多数の動作は、複数面で爆発的に行われますが、ウェイトリフティングおよび他の関連リフトは矢状面で行われます。

 

インピンジメント(野球肩)を抑えるトレーニングとは(棘上筋を効果的に鍛え、肩峰下腔の狭小化を抑え機械的圧迫の増大とインピンジメントの助長を防ぐ)

 

一方で、メディスンボールや選手の自重によって行うパワー向上エクササイズは、動作において複数面を利用するため、競技特異性の高い運動パターンを生み出します。

 

棘上筋トレーニングを選択するポイント(棘上筋の活動に比べ三角筋の活動量が過剰になると上腕骨骨頭の上方移動と肩峰下腔のインピンジメント(野球肩)が生じる)

 

野球選手のトレーニングにおいて用心すべきもうひとつの要素は、野球という競技のすべてにおいて、肩、肘、手首の関節が重要であり、これらの関節の柔軟性、可動性、安定性が欠けるとスナッチやクリーンにて適切にラックに戻すことができずにいずれの関節も負傷のリスクがあるということです。

 

その動作パターンとメカニクス、傷害リスクを考えるとウェイトリフティングよりもメディスンボール、プライオメトリックトレーニングを用いた動作のほうがパワーを引き出すと同時にリスクも低く(バーのキャッチが少ない)安心して実施することができます。

さらに、プライオメトリックトレーニングやメディスンボールエクササイズを漸進的に習得させるにはそれほど時間はかからず、ウェイトリフティングよるも成長曲線の上昇速度がはるかに速く、その動作パターンとメカニクスは試合に適用することができます。

野球のスイング中のパワーは体幹の筋群の大きな筋活動を維持するため、股関節から発揮する下肢のエクササイズを強調させる必要がある

大学野球選手のトレーニングプログラム(ウェイトルームでは筋力-パワーの向上、フィールドトレーニングでは始動速度(RFD)、0~6秒間のエネルギー供給が可能な無酸素性のATP-CPr系に負荷をかける)

野球選手におけるオフシーズンからプレシーズンへのトレーニング(筋力と爆発力をともに訓練するエクササイズを組込まなければならない)

野球肩のリハビリテーションの基本原則(ローテーターカフの筋力とバランス、GH関節の不安定性は肩甲骨のポジショニングと肩甲上腕リズムに影響する)

ローテーターカフの疾患(肩甲骨外転を伴うGH関節の最大外旋位はGH関節の上後部における棘下筋と棘上筋の圧迫により内部インピンジメントを引き起こす)

パワーはオーバーハンドスローイングアスリートにおいて最も向上させたい変数であり、この変数は投球速度につながる

オフシーズンは回復かそれとも準備か?(プレシーズンへ向け、筋サイズや筋力の低下、筋の動員パターンにおける神経系の低下を防ぐトレーニングが重要になる)

野球のバッティング能力に影響を及ぼす因子(バットスイングスピードは体重、除脂肪体重、握力、背筋力との間に有意な相関関係が認めらる)

引用・索引 NSCA JAPAN Volume20 Number1 pages41-42


ページトップ