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急性外傷とRICE(コールドスプレーは筋スパズムや筋・筋膜トリガーポイントなど神経終末には作用は認められるが、深部組織への効果はないとされる)

2015.05.12 | Category: アスレティックリハビリテーション

急性外傷とRICE処置

急性外傷とコールドスプレー

RICE(Rest、Ice、Compression、Elevation)

スポーツ外傷後の応急処置として、一般的なのがRICE(Rest、Ice、Compression、Elevation)になります。

 

国際的にはRICES(Rest、Ice、Compression、Elevation、Stabilization)あるいはPRICE(Protection、Rest、Ice、Compression、Elevation)がスタンダードになっています。

 

RICEとの違いは、受傷した部位をブレースやシーネなどの固定具を用いて患部を保護する(StabilizationあるいはProtection)かどうかになります。

 

最近では、患部をただ安静にするだけではなく、早期復帰のために患部に適切な荷重(Optimal Loading)をかけながらリハビリテーションを開始する必要があるという考えで、”Rest”を”Optimal Loading”に置き換え、POLICE(Protection、Optimal Loading、Ice、Compression、Elevation)という新しい概念も提唱されています。

 

急性外傷受傷後の適切な処置RICE(皮膚温が10~15℃まで下がると、代謝は低下し、神経伝達が抑制されるために局所的な麻酔効果も期待でき、弾性ラップによる圧迫が皮膚温や深部温をより効果的に低下させる)

Icing(アイシング)

アイシングには、痛みや筋痙攣の軽減、組織温度・血流・代謝の低下、炎症過程の最小限化などの効果があります。

 

受傷後、損傷部位周辺が二次的低酸素症にさらされると、内出血、腫脹が拡大します。

 

したがって、受傷後すぐに受傷部位周辺の組織温度を下げるとともに、安静、圧迫、挙上によって二次的低酸素症を軽減し、組織の損傷度合を最小限にすることが求められます。

 

※受傷直後ではなく、帰宅後のRICEでは、すでに内出血や腫脹が進行し、二次的低酸素症が時間の経過とともに拡大し怪我が悪化します。

 

練習や試合への早期復帰のためにもRICE実施のタイミングは非常に重要なポイントになります。

 

アイシング(cryo therapy)冷に対する痛みの軽減効果の生理学的反応

 

冷却(コールド)スプレーの効果

冷却スプレーは、筋スパズムや筋・筋膜トリガーポイントなどの痛みを軽減するための補助的効果は認められていますが、深部組織への効果は全くないとされています。

 

また、痛みを軽減するために皮膚に介在する神経終末には作用しますが、急性外傷の内出血や浮腫などに効果がないこと確認されています。

 

クールダウンの目的別の方法と効果(CK活性値低下、浮腫軽減、遅発性筋痛抑制など)

 

アキレス腱傷害と伸張性トレーニング(腱の疼痛知覚を低下、細胞間情報伝達を通じてコラーゲン沈着、基質成分回復を促がし治癒を向上させる)

引用・索引 ウィリアム・サウスゲイト、マイケル・ホフマン、スポーツの神話:スポーツ・ヘルス、スポーツ外傷・傷害百科32-34、1983


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