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急性外傷受傷後の適切な処置RICE(皮膚温が10~15℃まで下がると、代謝は低下し、神経伝達が抑制されるために局所的な麻酔効果も期待でき、弾性ラップによる圧迫が皮膚温や深部温をより効果的に低下させる)

2015.05.13 | Category: アスレティックリハビリテーション

急性外傷受傷後の適切な処置

適切な急性外傷処置RICE

アイシング(Icing)の基本

アイシングの基本は、氷嚢やビニール袋に氷と水を入れたアイスパックでの患部冷却になります。

 

これは、0°程度の氷(溶けかかった氷)が最も熱を奪うのに適しているからです。

 

アイシングを行う際に、冷たいからといって皮膚とアイスパックの間にガーゼやタオルを当てる光景をよく見かけますが、乾いたタオルを当ててアイシングをした場合と、皮膚に直接アイシングをした場合とでは10℃以上も組織の温度変化が異なるとされ、組織温度を十分に下げることができず、アイシング効果が得られにくくなります。

 

※保冷剤を用いたアイシングも十分な深部組織の冷却ができないことに加え、直接皮膚に当てることで皮膚の凍傷も懸念されます。

 

急性外傷とRICE(コールドスプレーは筋スパズムや筋・筋膜トリガーポイントなど神経終末には作用は認められるが、深部組織への効果はないとされる)

アイシング時間

アイシングによって皮膚温が10~15℃まで下がると、代謝は低下し、神経伝達が抑制されるために局所的な麻酔効果も期待できます。

 

それに必要な時間は、15~20分程度と考えられていますが、10~20分を1日2~4回、あるいは20~30分または30~45分を2時間毎に行う方法も提案されています。

 

アイシング時間は、患部の大きさや皮下脂肪の厚さによって異なり、弾性ラップによる圧迫が皮膚温や深部温をより効果的に低下させます。

 

アイシング(cryo therapy)冷に対する痛みの軽減効果の生理学的反応

 

アイシング時間の目安

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Compression:圧迫

アイシングと同時に患部を圧迫・挙上することは腫れや浮腫を最小限にするために非常に有効な手段になります。

 

アイシング後にホースシューパッド(U字パッド)と弾性ラップを用いて患部の局所圧迫を24時間~72時間行い、さらにアンクルブレースなどで患部を固定(Stabilization)すれば競技復帰をより早める可能性があります。

 

急性外傷のガイドライン

地域ジュニアスポーツや学校部活動の現場における急性外傷に対する受傷後の適切な処置は早期競技復帰に必要不可欠であり、次のように提案されています。

 

  1. RICESに必要なグッズを競技・スポーツ現場に準備しておく。
  2. 受傷後、すぐに圧迫・挙上を伴ったアイシングを行う。
  3. アイシングの時間は皮下脂肪厚や部位によって異なる。※1
  4. アイシングの方法は、弾性ラップでアイシングを固定し、アイシング後は、ホースシューパッドなどと弾性ラップによる24~72時間の患部圧迫を行う。
  5. 急性期にはRICESのサイクルを複数回繰り返す。※2
  6. 急性外傷にコールドスプレーは使わない。

※1,皮下脂肪が20㎜以下の選手の場合、アイシング時間は25分が最適になり、子供の場合は皮下脂肪が少ないので20分が最適とされています。

 

※2、受傷後の初日はアイシング(20~30分)→患部の局所圧迫(2時間)→アイシング(20~30分)と繰り返し、就寝時には患部を軽めに局所圧迫(強めの圧迫は、翌日に浮腫の原因になる可能性もあるために、就寝時には軽めの圧迫にする)します。

 

痛覚神経終末部に発現するHCN2遺伝子(この遺伝子を除去するか、薬理学的に遮断することにより、正常な急性痛に影響を及ぼすことなく、神経因性疼痛を消失させる)

 

引用・索引 Hubbard T.J Aronson S.L&Denegar.participation A systematic review JAthl Train、39:88-94.2004


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