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ブログ記事

前十字靭帯損傷とレジスタンストレーニング(ACLの歪み{膝関節の外反と股関節の内転を減少}を減少させるハムストリングの共収縮{膝関節の屈曲角を増大させる}が果たす役割を考えると、筋力増大は重要な要素になる)

2015.05.27 | Category: アスレティックリハビリテーション

レジスタンストレーニング

前十字靭帯損傷リハビリテーション

運動とは

運動とは、骨格系、特に関節に作用する筋の力が、トルクやモーメントを生み出して、回旋、ひねり、曲げなどの動作として現れたものになります。

 

これらの動作は、筋が受ける刺激の強さと筋における力発揮の大きさによって左右され、筋によって生み出される力の最大量がその筋の筋力であり、筋力はトレーニングによって変わります。

 

筋力/加速度トレーニングの概念(ニュートン第二法則:加えた力が物体を加速させる為、力(F)は質量(m)×加速度(a)に等しい)

 

筋力と筋肥大・筋持久力を向上させる目的別のサイズの原理(運動神経と運動単位)

ストレングストレーニングとは

筋に、現在のレベルを超えた力を発揮させるような要求、すなわち過負荷を与え続けると神経筋系の適応が生じて筋サイズが増大し、運動単位の動員が増加し、主働筋のコーディネーションが向上、これらが筋力に影響を及ぼします。

 

ストレングストレーニングは、この適応原則を生かして身体に漸進的な過負荷を与え、さらなる適応を引き出して、それによって筋力の増大と競技パフォーマンスの向上を目指すものです。

 

運動による筋肥大経路(機械的刺激が標的細胞に形質導入し分解よりも合成に有利に働くよう筋タンパク同化シグナル伝達経路を刺激する)

ストレングストレーニングと共収縮

ストレングストレーニングは、特異的に訓練された筋の筋力を増加させて最大随意筋活動を増大させますが、これが、1RMテストのスコアと競技パフォーマンスの向上という形で現れます。

 

女子レクリエーションアスリートを対象として、大腿四頭筋、ハムストリング、大殿筋、中殿筋の発達に重点を置くストレングストレーニングを実施したところ、これらの筋群における筋力が平均35~48%増加しました。

 

ACLの歪み減少にハムストリングの共収縮が果たす役割を考えると、ハムストリングの筋力増大は重要な要素になります。

 

前十字靭帯(ACL)損傷と大腿四頭筋とハムストリング(膝関節の屈曲角が0°(完全伸展)~45°で大腿四頭筋が強く収縮する際、ハムストリングの収縮(共収縮)がその強さに見合わない場合、前向きの力が発生しACLの負担が増える)

 

ハムストリング損傷のリハビリテーション(股関節伸展と対側のハムストリング伸張との間に両側性の連結が確認されている為、腰椎-骨盤域における筋の神経筋制御を狙うエクササイズが再発予防に有効)

 

床反力とピーク前方剪断力

女子アスリートを対象としたストレングストレーニングを実施し、そのトレーニングに参加した被験者と参加しなかった被験者の着地メカニズムの評価を行った研究では、参加した被験者のストレングストレーニング後には床反力の低下も認められました。

 

ストレングストレーニングプログラムに参加した被験者のほうが、鉛直方向のピーク床反力の減少が大きく、またトレーニング参加群では、膝関節に働くピーク前方剪断力も減少しました(不参加群では増加)。

 

上記のことを踏まえ、レジスタンストレーニングは競技パフォーマンスにとって確固として基礎を築くため、総合的トレーニングには欠かせない要素になり、膝関節の外反と股関節の内転を減少させ、筋力を増加させ膝関節の屈曲角を増大させることが示されています。

 

前十字靭帯(ACL)障害予防のためのトレーニングプログラム(不適切な筋の活性化を修正し、着地時にかかる力を減少させ、膝関節の外反モーメントと回旋を減らし、ハムストリングの筋力を増加させることを目的とする)

 

前十字靭帯(ACL)損傷と女性選手(解剖学的因子:顆間切痕幅と膝関節の弛緩、ACL伸張強度や月経状態などの成長因子、性ホルモン因子とバイオメカニクス的因子:動作パターン、筋力不均衡、筋活動パターン)

 

前十字靭帯損傷(ACL)と神経筋トレーニング(着地中の膝関節の屈曲角を増大させ、膝関節屈曲モーメント、外反モーメントを減少、膝関節の最大外反角を減少させる)

 

前十字靭帯損傷(ACL)トレーニングプログラム(十分な神経筋の活性化、筋力、膝関節への少ない負荷で着地とカッティングを行うテクニックを身に付けることが障害リスクも低下させる)

 

引用・索引 Strength & Conditioning Journal35 Volumes2 pages66-78


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