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高強度トレーニングと免疫系(糖質には、高強度の持久系エクササイズに応答して起こる免疫細胞とサイトカインの乱れを制御する働きがある)

2015.06.04 | Category: トレーナー

運動免疫学

高強度トレーニングと免疫学

運動免疫学とトレーニング

Niemanらは、運動免疫学の研究において主に、持久系エクササイズ(自転車、ランニング)に応答して起こる免疫系の応答について、いくつかの側面を明らかにしています。

 

高強度かつ長時間の運動は免疫機構に有害な影響を及ぼし、その結果、免疫機能が低下し上気道感染症などの疾患にかかりやすくなる恐れがあるとされています。

 

運動時の免疫系の変化(オーバートレーニング時には一過性の免疫応答の抑制状態が続く)

糖質と免疫系統

糖質には、高強度の持久系エクササイズに応答して起こる免疫細胞とサイトカインの乱れを制御する働きがあることが明らかになっています。

 

免疫機能(身体の中に侵入する病原性微生物やガン化した細胞などの異常細胞を破壊あるいは無害化して排除する仕組み)

 

Niemanらの研究

Niemanらはトレーニングを積んだ被験者に2時間のレジスタンスエクササイズを行わせ、それに応答して起こるサイトカインの変化にも、糖質摂取が何らかの影響を及ぼすかどうかを調べました。

 

その結果、糖質摂取群はプラセボ群と比べて、インターロイキン(IL)-6、IL-10、OL-1ra、およびIL-8の血漿濃度、ならびにIL-1β、IL-6、IL-8、および腫瘍壊死因子-α(TNF-α)における筋遺伝子発現レベルの軽度上昇が抑制されることはありませんでした。

 

Potteigerらの研究

Potteigerらは、女性のレジスタンストレーニング経験者と未経験者を対象に、短時間のレジスタンスエクササイズを行った後の白血球数とT細胞増殖反応を比較しました。

 

エクササイズの3時間後に測定したところ、トレーニング経験者群ではこれらのパラメータに変化はありませんでしたが、未経験者群では白血球数が増加し、T細胞増殖能は有意に低下しました。

 

この結果は、トレーニング経験者は未経験者に比べて、、運動後の免疫機能の乱れや低下が少なくなることを示唆しています。

 

スポーツ選手の運動強度と免疫機能の関係(ハードトレーニングを継続していると、ナチュラルキラー細胞の数が減少する)

 

トレーニング経験者と未経験者の免疫機能を考える

糖質-タンパク質摂取が、レジスタンスエクササイズ後の免疫機能に及ぼす影響を調べた研究はほとんど行われていません。

 

しかし、持久系エクササイズモデルを用いた研究では、糖質摂取が免疫機能に乱れを抑制するという結果が出ていること、また、トレーニング未経験者においては、短時間のレジスタンスエクササイズ後に免疫機能に乱れを生じる可能性が明らかになっていることを考えると、栄養摂取は毎回のワークアウト後に免疫機能を保護し、それによって日和見感染症やその他疾患への羅患率を低下させる上で重要であると過程することができます。

 

特にレジスタンストレーニングプログラム初心者にとって重要であると考えられます。

 

アスリートの回復のための栄養とは(糖質摂取の種類により血中乳酸濃度、グリコーゲン再合成、筋損傷の回復に影響する)

引用・索引 Strength & Conditioning Journal Volumes30 Number1 pages30-36


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