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生理学的にクレアチン、それともクレアチンリン酸を摂取するほうが有効なのか?(血液中から細胞内に吸収されるのはクレアチンである)

2015.06.02 | Category: サプリメント

クレアチン

クレアチン

クレアチン、それともクレアチンリン酸

クレアチンリン酸はヨーロッパでは、心臓の治療薬として正式に採用されていた歴史があり、生体内のメカニズムを考えた場合、クレアチンリン酸は重要な働きを担っています。

 

クレアチンを摂取することで生体内でクレアチンリン酸が形成され、その後、ATP(アデノシン三リン酸)の再合成が行われます。

 

理論上から言えば、クレアチンを摂取するよりもクレアチンリン酸そのものを摂取したほうが、効果が高いと考えられますが、クレアチンリン酸の形で摂取しても、血液中から細胞内に吸収されません。

 

血液中に溶け込んだクレアチンがクレアチントランスポーターによって細胞内に運ばれるのは、クレアチンであり、クレアチンリン酸ではありません。

 

最新の生体エネルギー学(高強度運動中のATP産生クレアチンリン酸(PCr)が継続的に最大18分間にわたって利用されている)

クレアチンとクレアチンリン酸の関係

クレアチンリン酸の形でクレアチンを摂取すると、まずはクレアチンリン酸はクレアチンとリン酸に分離されます。

 

このときの純粋なクレアチン量は摂取したクレアチンリン酸の約40%ほどにしかならず、その40%がクレアチントランスポーターによって細胞内に運搬されても、再び細胞内でリン酸と結合し、クレアチンリン酸となって細胞内に貯蔵されます。

 

クレアチン(筋内のクレアチンリン酸貯蔵量を増やすことは、高強度エクササイズのパフォーマンスに関与するホスファゲン機構で細胞の生体エネルギーを高める)

分子レベルのクレアチン

最近、様々な文献や研究によりクレアチン(ATPが最終的に役割を果たす)は脳においても重要な働きを担っていることが明らかにされています。

 

筋肉が収縮するエネルギーなど、生物の活動源として欠かせないATPですが、最近ではATPが科学伝達物質の機能も担うとする説があり、アメリカ神経科学誌「Journal of  Neuroscience」によると、ATPは脳内で情緒・情動の高ぶりを抑える働きをしていることが示しました。

 

クレアチン摂取の有効性(球技などのダッシュを繰り返す競技は特にクレアチン有効性の可能性がある)

 

小脳とGABA

脳神経シナプス部位でのGABA(γアミノ酪酸と呼ばれるアミノ酸で脳内の興奮を抑える)の放出、GABA受容体感受性の増強など、ATPは抑制性の神経を高める働きをしていたということで、GABAが働く神経の制御は、うつ病や統合失調症の改善などにつながるとされています。

 

特にシナプスと呼ばれる神経細胞のつなぎ目部分で処理機構の観点からATPが小脳でGABAを多く含む介在神経に働き、GABAの細胞外への放出を著しく高めることが明らかにされました。

 

さらに、ATPはGABA受容体が存在する神経細胞にも働き、長時間活性化させて効率良くGABAを受け取る機能を与えていたということも示しました。

 

ATPは身体の運動機能を調節、その運動機能を記憶するなどの小脳機能にも関与していたことになります。

 

クレアチンの摂取とトレーニングを組み合わせた場合、筋クレアチンとクレアチンリン酸(PCr)の濃度が上昇し、除脂肪体重、筋力、スプリントパフォーマンス、パワー、力の立ち上がり速度、筋の直径などが増大する

 

高強度インターバルトレーニングとリン酸ローディングによる持久的能力の向上(最大酸素摂取量(VO2max)、無酸素性閾値、疲労困憊に至るまでの時間の改善)

引用・索引 TEXT by  末岡治彦(イムノオジャパン)


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