MENU TEL

ホーム > Blog > トレーニング > スピード&パワー系アスリートアップヒルトレーニング(酸素摂取量と乳酸濃度が上昇、さらに身体を推進させる股関節と脚部の筋組織の活性化が向上する)

ブログ記事

スピード&パワー系アスリートアップヒルトレーニング(酸素摂取量と乳酸濃度が上昇、さらに身体を推進させる股関節と脚部の筋組織の活性化が向上する)

2015.07.17 | Category: トレーニング

アップヒルトレーニングとトレッドミル

アップヒルトレーニング

トレッドミルトレーニングの利点

トレッドミルでのアップヒルトレーニングはランニングメカニクスを向上させる傾向があり、利点として、「自己制御的エクササイズ」であることが挙げられます。

 

アップヒルトレーニングは、動作を正確に行うことができなければ、そもそも行うことができないエクササイズであり、たとえ低速でも最終的な回復姿勢が改善される傾向があります。

 

アップヒルトレーニングをすることでハムストリング損傷率を低下させる(アップヒルランニングでは、大腿四頭筋の高い活性化が引き起こり相反抑制によりハムストリングが弛緩する)

骨盤の前傾とアップヒルトレーニング

傾斜角のあるランニングを行う際に、多くのアスリートは前傾姿勢を取りがちですが、これは骨盤の前傾を引き起こす可能性があります。

 

骨盤の前傾は、支持期の最終段階において股関節伸展が最大化することを抑制し、結果としてストライド長を短縮させます。

 

この問題に対処するには、体幹部の筋力、柔軟性、神経筋系に関する知識を総動員する必要があります。

 

アップヒル&ダウンヒルスプリントトレーニングはランニングパフォーマンスを向上させるか?

 

アップヒルトレーニングに関わる代謝因子

最大酸素消費量、無酸素性作業閾値(AT)、および回復率などの代謝マーカーも、現代のスピード&パワー系アスリートの成功を左右する因子になります。

 

Pyneらの研究

Pyneらは、ほぼ水平のサーフェスでのランニングに比べて、インターバルアップヒルトレーニングでは酸素摂取量と乳酸濃度が上昇することを示しました。

 

これらの増加は、アップヒルの負荷において、身体を推進させる股関節と脚部の筋組織の活性化が向上したことによってもたらされたと主張しています。

 

アップヒルトレーニングにおいて、乳酸産生が増加したことを示す研究も多数存在し、乳酸産生の増加は無酸素性能力(ATと密接な関係がある)と相関しています。

 

高強度運動時のアシドーシスの原因(筋内乳酸の蓄積は、ミトコンドリアが適切な割合でATPを供給できなくなるタイミング)

 

Olesenらの研究

Olesenは、トレッドミルランニング中に傾斜角が増大すると(最大20%まで)、ランニング過程に関与する筋量の増加を主因として、累積酸素借(計算上ランニングに必要とされるエネルギー量と、ランニング中の実際の酸素消費量との差)は無酸素性能力のマーカーとして利用することができ、アップヒルランニングのトレーニングを行うことによって、時間とともに向上させうることを示しています。

 

上記のことから、様々な角度での高速ランニングは、スピード&パワー系アスリートのための競技特異的コンディショニングを新たな段階に引き上げる優れた手法といえます。

 

乳酸濃度の変化と、有酸素性および無酸素性身体能力の改善がもたらされることによって、乳酸に対する緩衝能が向上し、乳酸シャトルによる筋細胞組織から乳酸の運び出しが増加します。

 

一言で言うと、高速アップヒルランニングトレーニングを経験しているアスリートは、エクササイズ間の回復時間も短く、高強度かつ長時間にわたって運動を行う能力が向上する可能性があります。

 

伸張性エクササイズと至適筋長の変化(ハムストリングの傷害は片側性の多関節運動中に発生する為、膝関節の伸張性の伸展だけではなく、股関節の伸張性の屈曲も含むエクササイズを考案する必要がある)

 

引用・索引 Strength & Conditioning Journal Volume32 Number2 pages21-32


ページトップ