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アキレス腱障害と伸張性トレーニング(腱の疼痛知覚を低下、細胞間情報伝達を通じてコラーゲン沈着、基質成分回復を促がし治癒を向上させる)

2015.06.12 | Category: アスレティックリハビリテーション

アキレス腱障害のリハビリテーション

アキレス腱障害のリハビリテーション

アキレス腱障害原因

アキレス腱障害はオーバーユースを原因とする変性過程であり、炎症細胞は存在しませんが、コラーゲン線維構造が変化することによって腱が負荷パターンの変化に対応しきれなくなります。

 

コラーゲン線維の損失に加えて線維の架橋結合も失われるために、腱の強度が低下します。

 

さらに、腱は血液の供給が限られているコラーゲン構造であるために、代謝率が悪く治癒反応が低下します。

 

原因として、加齢、血液供給の低下、柔軟性の低下、筋のアンバランス、下腿後部の短縮性および伸張性筋力の低下、筋骨格のアライメント異常、誤ったトレーニングなども病因として挙げられます。

 

レジスタンストレーニングの障害予防・機能解剖学的観点(反復回数8~12回のトレーニングを行う方が結合組織の大きさ、太さ、強度を増大させる)

 

急性外傷とRICE(コールドスプレーは筋スパズムや筋・筋膜トリガーポイントなど神経終末には作用は認められるが、深部組織への効果はないとされる)

アキレス腱障害のリハビリテーション

アキレス腱障害のリハビリテーションに広く実施されている治療方法の一つは、伸張性(eccentric)のストレングストレーニングになります。

 

伸張性トレーニングモデルは、腱の障害は腱の力学的強度を超えた引張負荷に起因するという考えに基づき、多くの活動や競技に見られるように、このような負荷が繰り返されると前兆となる症状が腱に生じる可能性があります。

 

伸張性トレーニングは兆候を示す腱に構造的適応を促し、それによって反復負荷増大への対処を可能にし、障害を予防するものです。

 

初期の研究者らは、大多数の腱の障害は筋活動の伸張性局面で発生しているため、伸張性筋活動が治療法として成功をもたらすであろうと考え、ランニングやジャンプ中の腱の伸張強度を増加させるものとして、伸張性トレーニングプログラムが推奨されました。

 

今のところ、自重を超える負荷を利用する伸張性トレーニングを含むリハビリテーションプログラムは、アキレス腱障害の治療において良い結果を生み出しており、疼痛を低減し、多くの患者が受傷前の身体活動レベルに復帰しています。

 

筋肉の収縮様式と筋力(静的収縮:等尺性収縮と動的収縮:短縮性収縮・伸張性収縮)

 

アキレス腱障害に伸張性トレーニングが有効な理由

最も有効な理由は、下腿後部筋群の伸張性筋力の増加にあります。

 

アキレス腱障害の第一人者であるAlfredsonは、負荷によって誘発された筋肥大の効果引張強度の増大筋腱複合体の伸張による効果、これらすべてが伸張性トレーニングによるプラスの適応であると述べました。

※張力は電位を生み、それが帯電したコラーゲン線維の整列を助けます。

 

伸張性ストレングストレーニングは腱細胞の機械受容器を活性化することによって、コラーゲンの産生を促進すると主張され、強度とコラーゲンの産生の増加は、腱の障害のサイクルを断ち切ることにおいて非常に重要である可能性があります。

 

さらに、筋腱複合体の伸張は腱にかかる負荷を減少させ、足関節の可動域を増大させます。

 

プライオメトリックトレーニングの重要性(ストレッチ・ショートニング・サイクルは神経、筋の機能改善に伴う爆発的パワーの向上により、多くの種目の競技パフォーマンスに影響を与える)

 

伸張性トレーニングが疼痛知覚と治癒に関わる

伸張性トレーニングは腱の疼痛知覚を変化させ、また、腱の体積を減少させ、細胞間情報伝達を通じてコラーゲン沈着と基質成分回復を促して治癒を向上させます。

 

さらに、伸張性トレーニング後のアキレス腱には知覚神経ペプチドが見出され、これは炎症反応を促進し、血流を増加させ、したがって、腱の治癒を促す可能性があります。

 

ハムストリング損傷のリハビリテーション(股関節伸展と対側のハムストリング伸張との間に両側性の連結が確認されている為、腰椎-骨盤域における筋の神経筋制御を狙うエクササイズが再発予防に有効)

引用・索引 Alfredson H,The Chronic painful Achilles and patellar tenon Research on basic biology and treatment .Scand J Med Sci Sports 15:252-259.2005


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