MENU TEL

ホーム > Blog > 投球障害治療 > ローテーターカフの疾患(肩甲骨外転を伴う肩甲上腕関節の最大外旋位は上後部における棘下筋と棘上筋の圧迫により内部インピンジメントを引き起こす)

ブログ記事

ローテーターカフの疾患(肩甲骨外転を伴う肩甲上腕関節の最大外旋位は上後部における棘下筋と棘上筋の圧迫により内部インピンジメントを引き起こす)

2015.06.22 | Category: 投球障害治療

腱障害、インピンジメント症候群、および様々な程度の筋/腱断裂

ローテーターカフの疾患

ローテーターカフの疾患を引き起こすのは主に棘上筋になります。

 

棘上筋の役割は、肩の軽度の外旋トルクをかけながら圧迫し、外転させることになり、そのため、ローテーターカフに疾患が生じると、肩の外転動作における疼痛や筋力低下が生じます

 

ローテーターカフの疾患(野球肩)には、腱障害、インピンジメント症候群、および様々な程度の筋/腱断裂が含まれます。

 

野球肩のリハビリテーションの基本原則(ローテーターカフの筋力とバランス、GH関節の不安定性は肩甲骨のポジショニングと肩甲上腕リズムに影響する)

腱障害

腱障害は、特にローテーターカフ筋群にストレスをかけるポジションでの上肢のオーバーユースに関連して生じます。

 

急性の腱障害は、休息とアイシングにより改善します。

 

棘上筋トレーニングを選択するポイント(棘上筋の活動に比べ三角筋の活動量が過剰になると上腕骨骨頭の上方移動と肩峰下腔のインピンジメント(野球肩)が生じる)

 

インピンジメント症候群

ローテーターカフの疾患
インピンジメント症候群はいくつかのタイプに分けられます。

 

一次的インピンジメントは、棘上筋腱が肩峰下で圧迫される直接の原因になり肩峰下腔の狭小化は、変形性関節症の発症や肩甲骨の外転位によって引き起こされます

 

二次的インピンジメントは、肩の不安定性を原因として発症し、上腕二頭筋腱、または棘上筋前部の圧迫を引き起こし内部インピンジメントは、肩甲骨外転を伴うGH(肩甲上腕関節)関節の最大外旋位によって発症し、GH関節の上後部における棘下筋と棘上筋の圧迫を引き起こします

 

また内部インピンジメントはオーバーヘッド動作を行うアスリートに多くみられ、オーバーヘッドの投球動作のポジションでは、これら組織が近接し、さらに上腕骨後捻、肩後部の緊張、および肩甲骨外転が生じるためです。

 

上記のインピンジメント症候群は、いずれも棘上筋、棘下筋の断裂につながり、断裂の程度は、ローテーターカフ筋群にストレスのかかる動作における筋力低下や疼痛の程度と相関していますが、患者が呈する症状にはかなり個人差があります。

 

投球障害予防トレーニングプログラムを選定する上で考慮すべきこと(片側性動作とオーバーヘッド動作)

 

肩甲骨の挙上

肩甲骨を挙上させると、特に負荷をかけた状態では、躊躇な代償動作が観察され、棘上筋の断裂では、多くの場合、外転筋力が大幅に低下し、肩の完全外転ができなくなり、その一方で、完全屈曲は可能であり、また外旋にもかなりの筋力を発揮できますが、それは、これらのポジションに前額面での外転ほど棘上筋が関与しないためです。

 

大学野球選手のトレーニング(複合ピリオダイゼーションを利用し筋サイズ、筋力、パワーを向上させる)

 

棘下筋と外旋トルク

もうひとつの断裂部位である棘下筋は、肩の外旋を主な役割とし、棘下筋は肩の外旋トルクの大半を生み出しています

 

棘下筋は小円筋とともに、上腕骨頭を外転時にさらに下制し、動的活動において内旋筋群(肩甲下筋、大胸筋)の強い力を相殺します。

 

このような機能を持つため、ローテーターカフ後部における断裂は多くの場合、外旋動作の大きな筋力低下をもたらし、また、上腕骨を外転時に下制する能力が失われることにより、前額面での動作にも筋力低下が生じます。

 

インピンジメント(野球肩)を抑えるトレーニングとは(棘上筋を効果的に鍛え、肩峰下腔の狭小化を抑え機械的圧迫の増大とインピンジメントの助長を防ぐ)

 

野球のジュニア選手の投球動作(投球動作を高いレベルへ導く要因として、体幹や下肢の強さが求められるが、下肢の筋量は遅れて増加する傾向がある)

引用・索引 Strength & Conditioning Journal Volume33 Number3 pages42-55


ページトップ