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遅発性筋肉痛:DOMS(ヒスタミン、ブラジキニン、プロスタグランジンなどの化学物質が痛みのシグナルを筋から中枢神経系へと伝達するタイプⅢとタイプⅣの求心性神経に作用することにより不快感が生じる)

2015.07.06 | Category: トレーニング

運動後の筋痛は筋の適応の有効な指標か?

筋肉痛は筋の適応なのか?

遅発性筋肉痛(DOMS:Delayed onset muscle soreness)

遅発性筋肉痛(DOMS)は運動の一般的な副作用で、激しい運動を行った際に特にみられ、最新の理論によると、DOMSは不慣れな、通常とは異なる運動により生じる筋の損傷に関連があることが示唆されています。

 

DOMSは、結合組織要素の微細損傷によって起こる炎症であるとされ、微細損傷は侵害受容器の感度を高め、それにより痛みの感覚が高まります。

 

筋肉痛をどう考えるべきか?(酵素や電解質の移動によるヒスタミンなどの発痛物質とどう付き合うか)

痛みのメカニズム

ヒスタミン、ブラジキニン、プロスタグランジンなどの化学物質が痛みのシグナルを筋から中枢神経系へと伝達するタイプⅢとタイプⅣの求心性神経に作用することにより不快感が生じます。

 

これらの生理活性物質は、血管浸透性を高めることで好中球を損傷部位に誘引し、次に、それらの好中球が、活性酸素種(ROS:Reactive oxygen species)を発生させ、サルコメアをさらに損傷します。

 

このような生化学的な変化は細胞外基質(ECM:Extracellular matrix)の構造破壊につながり、それもまたDOMSの原因として働くとされています。

 

筋線維の損傷は細胞内および細胞間のタンパク質の侵入浸出を容易にし、一方、ECMの損傷が炎症反応を促進し、そして、これらの要因が合わさって痛みを増幅させると考えられます。

 

さらに、DOMSは浮腫によっても悪化し、浮腫は筋線維内の浸透圧を高め、それにより侵害受容器の反応をさらに敏感にする作用があるからです。

 

カフェイン摂取により筋肉痛・炎症を抑制し回復を促す(筋肉の最大収縮における疼痛を有意に軽減、炎症時に分泌されるアデノシンをカフェインがブロックすることで疼痛が軽減される)

 

伸張性収縮とDOMS

運動トレーニングが筋骨格系に新しい刺激を与える際に、DOMSは最も躇著となり、短縮性、伸張性、とちらの筋活動もDOMSを引き起こす可能性がありますが、伸張性筋活動はDOMSの発現に最も大きな影響を及ぼします。

 

一般的には、高強度運動を行ってから通常6~8時間で痛みがはっきりと現れ、運動後48時間でピークに達します。

 

しかし、DOMSの正確な時間経過と程度には大きな個人差があり、運動強度、トレーニングステータス、遺伝などの要因によって、何日も続くことがあります。

 

なお、公表されている多数の研究から、DOMSの性差があることは裏付けられていません。

 

アミノ酸と筋損傷(乳酸は「代謝によってできるもの」であるのに対して、筋肉痛は「筋が瞬間的に大きな力を出そうとして生じた力学的な原因によるもの」)

 

痛覚神経終末部に発現するHCN2遺伝子(この遺伝子を除去するか、薬理学的に遮断することにより、正常な急性痛に影響を及ぼすことなく、神経因性疼痛を消失させる)

 

反復性の原則(超回復とオーバートレーニング)

 

失敗するまで行うトレーニング法(Training to Failure)は、筋肥大を目的としたプログラムへの適用が効果的である

引用・索引 Barash IA Mathew L.Ryan AF Chen J.and Lieber RL .Rapid muscle specific gene expression changes after a single bout of eccentric contractions in the mouse AM J Physiol Cell Physiol 286:C355-C364.2004


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