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野球医学―飛田穂洲選集 野球読本:基礎練習編(シーズン前のコンディショニングの重要性)

2015.07.11 | Category: 投球障害治療

野球医学―飛田穂洲選集 野球読本:基礎練習編

野球医学

野球医学とコンディショニング

この本は1986年に発行されていますが、野球読本の基礎練習編の冒頭にはシーズンオフの存在が明記され、シーズン前のコンディショニングの重要性が示されています。

 

野球選手におけるオフシーズンからプレシーズンへのトレーニング(筋力と爆発力をともに訓練するエクササイズを組込まなければならない)

体格検査の必要性

「シーズンが始まる前に健康診断を受ける方が良い」という記述が記されています。

 

内容的には内科的検診をさしているようですが、選手の身体がのちに練習についていけるように疾病の有無を確認しておくほうが安心であるとされています。

 

現在では通常の内科的健康診断のみならず、野球による障害(野球肩、野球肘)が発生しやすい部分のチェックを行うことが推奨されています。
少年野球ではなおさらで、「離断性骨軟骨炎:野球肘」の有無をチェックすることが重要です。

 

専門医受診の重要性

練習中の負傷は、いち早く専門医の診察、治療を受けることが重要です。

 

コンディショニングの重要性

野球において爪は損傷しやすいので、十分にケアをしておくようにと、また、新しいスパイクではマメが出来やすいので、できにくくなる工夫をするようにと記載されています。

 

飲食物

もっとも注意するのは過食(食べ過ぎによる)と断言しており、ここでは水分摂取にも言及していますので、以下に原文通りに記載いたします。

 

「練習中に湯水を飲むことは心がけ一つで用いずともしのび得るものである。しかし夏季等の渇きを覚えやすい場合はかえって日射病等の恐れもあるので適当に用いるのは差し支えない。ただ、あまりにも冷たいものを多量に飲むことは胃腸を患うもとである。」

 

すなわち水を飲むなとは一切記載されておらず、むしろ熱中症予防のためには必ず必要とさえ言われています。

 

もちろん今ほどのようにように積極的に水分摂取を促してはおらず、別の本には「夏場の湯水の過剰摂取は逆に身体の疲れをもたらし、時に意識さえ失う可能性がある」との記載がされていますが、おそらくこれは「脱水症状の時に水のみを摂っていると、身体から失われたミネラルの補給が行われず、体内のミネラルバランスが崩れいわゆる水中毒を起こした状態」と推測されます。

 

この解決方法は現在ではスポーツ飲料の摂取で予防できますが、その当時では過度な水分の摂取を防ぐことしか方法が無かったものと推測され、この点がおそらく「水を飲むな」につながるようです。

 

基礎練習の階梯

シーズン初めの練習は段階を踏み、決して初めからやりすぎないよう注意を促しています。

 

準備期間は4週とし、最初の4・5日の練習を行い、1日休養を置くこととし、慎重に準備をするようにと記載しています。

 

練習の内容についても当初は全力で行わず、量も控えめとし、「物足りないくらいが大切」と記載しており、決して量的負荷を加えているものではありません。

 

練習後の手入れ

以下、原文どおりに記載します。

 

「練習を終えて直ちに冷水摩擦をする。温浴しても良い。その時はよく肩や足を揉み、浴後体操を行えば一層理想である。

 

もし関節に痛みを感ずるものは幾度か熱いタオルを持って罨法するがよい。」

 

今の言葉で言えば「練習後はアイシングを行い、風呂に入って、その後ストレッチやマッサージを行うと効果的であり、関節が痛いときは関節を冷やさないよう暖め、サポーター等をしましょう。」とされています。

 

野球肘とファンクショナルムーブメントスクリーン:FMS(肘に影響を与える可能性として、近位から遠位へのコーディネーションの低下、股関節のROM制限/筋力低下、体幹の筋力低下、肩の柔軟性低下が挙げられる)

 

引用・索引 野球医学―飛田穂洲選集 野球読本:基礎練習編


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