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性差による膝関節傷害(女子選手の着地姿勢では、衝撃吸収のために大殿筋より大腿四頭筋を用いる傾向がある為に膝関節に前方剪断力が増す)

2015.09.11 | Category: アスレティックリハビリテーション,前十字靭帯損傷

膝関節障害予防

膝関節障害予防ジュニア期

膝関節傷害

膝関節傷害には性差が認められ、特にACL(前十字靭帯)損傷では、男子より女子に傷害発生リスクが高くなります。

 

この理由として、男子より女子のほうが関節の緩みが大きく、筋力が弱く、固有感覚受容器機能やコーディネーション能力も低いと指摘されています。

 

従来、非接触型ACL損傷は、ジャンプからの着地時やランニングの減速時に膝関節の屈曲動作が不十分な場合に発生し、その際に膝関節への外反ストレスに加えて、外旋あるいは内旋ストレスの複合動作が原因となっていることが多いとされてきました。

 

近年の非接触型ACL損傷のメカニズム研究によると、不十分な膝関節屈曲による着地あるいは減速動作時における膝関節への過度な外反、もしくは内旋ストレスによってACL損傷のリスクが高まると考えられ始めています。

 

さらに、後傾荷重の姿勢になると大腿四頭筋による前方剪断力が高まるため、膝関節傷害予防には3つの関節(股関節、膝関節、足関節)の適切なアライメントによる着地姿勢やランニングの減速動作の指導が必要になり、特に女子選手の着地姿勢では、衝撃吸収のために大殿筋より大腿四頭筋を用いる傾向が報告されています。

 

重症度の高い足関節捻挫の発生と既往歴との間には有意な相関関係がある(バランスが悪い(姿勢動揺大きい)選手は、バランスが良い(姿勢動揺小さい)選手に比べて足関節捻挫の受傷率が約7倍高い)

傷害予防トレーニング

スキルの習得は、脳の神経可塑的な変化を起こし、それによって傷害予防トレーニングと関連する動作変化が起こるために、単に下肢筋群の筋力強化を行うというよりはむしろ、適切な動作を学習させることに重きを置くことがジュニア選手の傷害予防により貢献すると思われます。

 

次に神経筋コントロールのためのプライオメトリックトレーニングは、ACL損傷や内側側副靭帯(MCL)損傷を含む膝関節傷害の発生率を低下させることから、適切な着地動作の習得後にプライオメトリックトレーニングを導入することが有用になります。

 

ジュニア競技選手の傷害予防プログラム(FIFA-11プログラムは体幹の安定化、ハムストリングのエキセントリックトレーニング、バランスエクササイズによる固有感覚受容器の向上、下肢筋群の動的安定化とプライオメトリックによる神経筋コントロールの要素を含んでいる)

 

静的ストレッチとウォーミングアップ

最近の研究によると、静的ストレッチ、バリスティックストレッチ、PNFストレッチが、その後の運動パフォーマンス低下を招く可能性が指摘されているため、運動前ウォーミングアップとしてダイナミックストレッチが最適であるという考え方がスポーツ現場に徐々に広まっていますが、ストレッチ後のパフォーマンステストを実施する時間的影響や、運動前ストレッチと実際のウォーミングアップで用いられている低強度の動きづくりや実践的ドリルとの組み合わせの影響など、不明瞭な点があるという指摘も存在します。

 

通常のスポーツ現場において、ストレッチ直後に試合や競技を開始するわけではなく、ストレッチ以外の様々な実践的動作を取り入れたウォーミングアップを実施しているのが現状であり、動的以外のストレッチを運動前に実施することに問題があるとは必ずしもいえません。

 

また、特定のスポーツで発生する内転筋群、股関節屈曲筋群、ハムストリングの肉離れの傷害予防として、これらの筋群を対象とした静的ストレッチには効果が認められており、静的ストレッチと同時に競技特異性に合わせた低強度の実践的動作ドリルを組み合わせることでパフォーマンスの低下を回避できることが示唆されています。

 

ジュニア野球選手の基本的な体力の獲得の意義(安定性を得ることで、動作の中での可動を効率化、静的、動的なバランス能力を向上させることで、野球の技術向上における基礎、障害のリスクを軽減させる)

 

下肢における筋挫傷および慢性障害予防(障害予防には下肢筋群の柔軟性の改善、さらに適切なアライメントには、骨盤周囲の体幹筋群の安定性が重要になる)

引用・索引Benjaminse A.& Otten .ACL injuryprevention.more effective with a different way of motor learning knee surg sports TraumatolArthrosc.19:622-627.2011


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