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投手の投球障害予防(肩関節内旋筋群と肘関節屈曲筋群の強化は加速と減速をより適切に制御できるようになり、内側牽引(高力橈骨小頭接触)、および後部内側剪断(骨棘形成)を制御する)

2015.10.11 | Category: 投球障害治療

投手の投球障害

青少年投手の投球傷害予防

投球障害のメカニクス

様々な研究のレビューによると、投球後のエクササイズは主としてローテーターカフと肩のコンディショニングに重点を置いて行われますが、特に内反-外反の安定性に対処しているわけではありません。

 

肩甲帯、上腕骨および肩甲上腕の筋機能は、力学的な「てこ」のためにも、また投球腕の加速や減速のためにも根本的に重要になります。

 

しかし、一般的に、トレーニングにおける肘の健康状態は疎かにされており、オーバートレーニング状態の選手やコンディションが不十分な選手は、近位の筋群がアンバランスであり、非効率的な力発揮や弛緩の増大などを経験することが多く、そのいづれによっても肘関節内側傷害が起こりやすくなります。

 

上腕骨内側上顆炎:野球肘のリハビリテーション(伸張性エクササイズを導入することで、インスリン様成長因子を増加させ、細胞増殖と基質の再造形を促進するメカノトランスダクション(機械的な負荷を細胞の反応に転換するプロセス)の効果がある)

青少年投手の肘関節傷害を予防するための現行の推奨基準

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上記の表は少年野球の投手における肘関節の傷害予防のために、現在推奨されているガイドラインの要約になります。

 

その中心は球種と投球頻度および投球数のの管理になります。

 

肩と肘の強化は特に取り上げられていませんが、投球腕の健康的な機能にとって肩と肘の強化は不可欠であり、コッキング期後半からフォロースルー期まで(クリティカルインスタント「決定的瞬間」)で発生する肘関節の外反ストレスを軽減するとされています。

 

野球肘:上腕骨内側上顆炎のリハビリテーション(回外と回内、およびニュートラルな肢位での肘関節屈筋群の十分な強化を含めなければならない)

 

投球のバイオメカニクス

バイオメカニクス的に重要な現象は、(a)肩関節の最大外旋(MER:Maximal external shoulder Rotation)、(b)肩関節の最大外旋モーメント(MER-M)、(c)肩関節の最大内旋モーメント(MIR-M:Maximal internal shoulder Rotation moment)、(d)ピーク肘関節伸展速度(EEV:Elbow Extensions Velocity)になります。

 

肩関節内旋筋群と肘関節屈曲筋群の強化により、この決定的な局面における投球腕の加速と減速をより適切に制御できるようになり、その結果、内側牽引(高力橈骨小頭接触)、および後部内側剪断(骨棘形成)など、肘の傷害を悪化させる病理的機序を抑制できると思われます。

 

野球肘とピッチングメカニクスの評価(ピッチングの加速期において肘が肩の高さに届かない不適切な位置の場合、肘内側にかかる外反ストレスは増大する)

引用・索引Aguinaldo A,Chambers H.Correlation of throwing mechanics with elbow valgus load in adult baseball pitchers.Am J sports Med37:2043,2009.

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