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肩関節最大外旋と肘の傷害との関連(関節包靭帯の伸張とそれに続く関節の弛緩により肩関節内旋速度が速くなり、ボールのリリース速度は速くなるが、肘にとっては有害になる)

2015.10.18 | Category: 投球障害治療

MERと肘の傷害との関連

肘内側傷害とスリーパーストレッチング

肩関節外旋と肘傷害

MER(肩関節の最大外旋)と肘の傷害との関連は避けがたく、その理由として反復ストレスによる関節包靭帯の伸張(クリープ)とそれに続く関節の弛緩により肩関節の内旋速度が速くなり、結果的にボールのリリース速度は速くなりますが、肘にとっては有害だからになります。

 

しかし、MERの機能障害は、投球フォームの運動学的分析と機能的な可動域評価(ROMA:Range of Motion Assessment)、および肩に目標を定めたレジスタンストレーニングを取り入れることにより慎重に管理できます。

 

投球のキネティックチェーンと投球速度(ボールリリースにおける手の最高速度は、肩関節の最大外旋と肩関節の最大外旋モーメント、ピーク肘関節伸展速度の大きさと相関関係がある)

スリーパーストレッチング

GIRD(肩関節内旋制限)は、投球後24時間以内に、試合後の回復を増進するためにスリーパーストレッチングを実施することにより軽減できるとされています。

 

スリーパーストレッチングのROMAでは、アスリートは床面につけた肩甲骨を安定させて側臥位をとり、一方、検者は肩関節が90°になるように屈曲させ、肘関節も90°に屈曲させて保持し、次に前腕を可動域の末端にまで徐々に(地面に向かって)内旋させます。

 

肩関節の内旋角度は、スリーパーストレッチングの姿勢における静止位置から可動域末端までの腕の角度と解釈されます。

※可動腕は、肘頭の直線上通る尺骨茎状突起と一直線に揃えます。

 

従来から行われている内旋のROMAは、アスリートが仰臥位をとり、肩関節を90°外転させ、肩甲骨平面に向かって水平に

10°内旋させ測定します。

 

利き腕と非利き腕の内旋角度に20°以上の差がある場合にはGIRDまたはその他関連のある病理学的に異常な機序を示唆する可能性があります。

 

スリーパーストレッチングが可動域制限に及ぼす長期的影響はまだ明らかになっていませんが、この方法は容易に実施できるために、日常的に測定の機会を設けることで、総合的な障害予防策の一貫として利用できます。

 

投手が利き腕の肩関節内旋角度が10°以上制限されている場合には、関節包の動的ストレッチングを始める必要があります。

 

動的スリーパーストレッチングと同様の姿勢をとった被験者に、トレーナーはさらに肩関節を内旋させるために、肩後部の関節包に穏やかな緊張が感じられるまでアスリートの前腕を静かに前方に押し、左右の腕でそれぞれ20秒ずつ5セット行うことが推奨されています。

 

野球肘とファンクショナルムーブメントスクリーン:FMS(肘に影響を与える可能性として、近位から遠位へのコーディネーションの低下、股関節のROM制限/筋力低下、体幹の筋力低下、肩の柔軟性低下が挙げられる)

引用・索引Aguinaldo A,Chambers H.Correlation of throwing mechanics with elbow valgus load in adult baseball pitchers.Am J sports Med37:2043,2009.

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