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鎌状赤血球傾向(激しい最大運動を行なっている際、酸素濃度低下より、一部の赤血球が正常な円盤状から鎌または半月のような形状に変化することがあり、筋、腎臓、その他の臓器の血管に詰まり、組織の壊死と機能不全を引き起こす)

2015.11.04 | Category: トレーナー

鎌状赤血球傾向

鎌状赤血球症

鎌状赤血球症傾向(SCT)とは

鎌状赤血球症傾向(SCT)は一般的な遺伝子疾患のひとつになり、通常は良性ですが、激しい身体運動を行うと、重度の合併症を引き起こす恐れがあります。

 

残念なことに、多くの人は自身がSCTのキャリアであることを知らず、またより一般的な疾患の症状と容易に混同されるため、即時にSCTであると判断することは困難になります。

 

鎌状赤血球症による障害は、スクリーニング(検査)、教育、および適切な運動馴化により容易に予防できます。

 

非外傷性の労作性虚脱を起こす原因(熱中症と間違えやすい鎌状赤血球化による虚脱は血液が不足することで衰弱感を生じることによる鈍い虚血痛のため適切に対処しなければならない)

生理学的要素の考察

鎌状赤血球形成傾向は、遺伝によって伝わる疾患であり、特定の民族に伝わる疾患ではありません。

 

正常なヘモグロビン(A)の遺伝子と鎌状赤血球ヘモグロビン(S)の遺伝子をひとつずつ受け継ぐことによって、遺伝子型がASとなります。

 

なお、鎌状赤血球形成傾向は鎌状赤血球貧血とは異なり、鎌状赤血球貧血は異常な鎌状赤血球遺伝子を2つもつ(SS)ことで生じる疾患であり、その場合は常時、健康上の問題をかかえることになります。

 

なお、鎌状赤血球形成傾向が鎌状赤血球貧血に転じることはありません。

 

急性労作性横紋筋融解症(ミオグロビンやその他の細胞性酸素を血液中に放出すること腎不全を引き起こし、電解質と酵素の不均衡が筋衰弱を引き起こし、場合により心停止に至る)

 

鎌状赤血球遺伝子

鎌状赤血球遺伝子は、元来マラリアに対する身体の防衛手段として機能していたものであり、現在では、アフリカ系アメリカ人の約8%がキャリア(遺伝子保有者)となっていますが、この遺伝子は白人のアメリカ人にもみられ(2,000~1万人に1人)、地中海、中東、インド、カリブ海、および中南米の地域にルーツを持つ人では遺伝子保有率がさらに高くなります。

 

激しい最大運動を行なっている際、酸素濃度の低下によって、一部の赤血球が正常な円盤状から鎌または半月のような形状に変化することがあり、これらの鎌状赤血球は、筋、腎臓、その他の臓器の血管に付着して詰まり、組織の壊死と機能不全を引き起こします。

 

運動の強度が激しく、速度が速いほど、鎌状赤血球化は短時間かつ高確率で起こり、鎌状赤血球化による障害または死亡事例のほとんどは、わずか800~1,200mのスプリントまたは2~3分の激しい運動中に発生しています。

 

アスリートが限界を超えて運動しようとしたり、コーチが無理をさせすぎたりすると、鎌状赤血球化は重症化することがあり、また、暑熱、脱水、喘息、および高地という条件下では身体的負担が増大し、血中酸素濃度が低下するため、鎌状赤血球化が促進されるおそれがあります。

 

運動誘発性筋痙攣の生理学的メカニズム(筋紡錘からの求心性神経活動が増加し、ゴルジ腱器官からの入力が低下すると、結果的に運動ニューロン細胞体で弛緩を命じるシグナルが受信されなくなる)

引用・索引Alexy T Sangkatumvong S Connes P Pais E Tripette J Barthelemy JC Fisher TC Meiselman HJ Khoo MC and Coates TD Sickle Cell disease Selected aspects of pathophysiology.Cill Hemorhelol Microcirc 44:155-166.2010


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