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急性労作性横紋筋融解症(ミオグロビンやその他の細胞性酸素を血液中に放出すること腎不全を引き起こし、電解質と酵素の不均衡が筋衰弱を引き起こし、場合により心停止に至る)

2015.11.02 | Category: トレーナー

急性横紋筋融解症

急性労作性横紋筋融解症

急性労作性横紋筋融解症(Acute Exertional Rhabdomyolysis:AER)

鎌状赤血球形成傾向(SCT)を有するアスリートが、通常慣れているレベルを超えた激しい身体活動を行うと、急性労作性横紋筋融解症(Acute Exertional Rhabdomyolysis:AER)を引き起こすおそれがあります。

 

SCTは通常、良性の疾患ですが、急性労作性横紋筋融解症は生命に危険を及ぼし、軍隊を対象とした研究において、SCTを有する人は、労作性横紋筋融解症の発症率が200倍高いことが明らかになっています。

 

労作性横紋筋融解症は、激しい身体活動が筋細胞を破壊し、ミオグロビンやその他の細胞性酸素を血液中に放出することによって発症します。

 

ミオグロビンは尿中に排出されて尿を暗色化させ、場合によっては腎不全を引き起こし、また、進行すると、電解質と酵素の不均衡が筋衰弱を引き起こし、場合により心停止に至ります。

 

非外傷性の労作性虚脱を起こす原因(熱中症と間違えやすい鎌状赤血球化による虚脱は血液が不足することで衰弱感を生じることによる鈍い虚血痛のため適切に対処しなければならない)

鎌状赤血球形成傾向(SCT)

鎌状赤血球化は、血中酸素濃度が40%以下にならないと起こらず、また、鎌状赤血球は肺で酸素を取り込むと正常な形に戻ることから、生体内では赤血球の鎌状化は起こらないとする見解もあります。

 

SCTを有する男性に脚部を用いる高強度の自転車運動を行わせたところ、腕部の静脈血から鎌状赤血球が確認されており、したがって、運動による低酸素血症が進むと、鎌状赤血球は動脈循環に蓄積し、筋の血管を詰まらせてAERを引き起こすだけではなく、血流を阻害して心臓や脳などの重要臓器の組織を壊死させる可能性が考えられています。

 

脾臓への血流阻害は脾梗塞の原因となり、その前兆として、左上腹部または下胸部の痛み、悪心、嘔吐がみられ、脾梗塞の症状は胸膜炎、気胸、脇腹痛、腎疝痛に似ています。

 

フットボール選手とバスケットボール選手の血液サンプルを調査した研究では、被験者の多くは自身がキャリアであることをしらず、また合併症を経験することのないまま、何年も高い競技レベルで活躍していることが明らかになっています。

 

1973年にNational Football League(NFL)に所属する黒人選手579名にSCT検査を行なったところ、全体の6.7%にあたる39名が陽性であり、テネシー州の研究チームは、高校生のバスケットボールとフットボール選手142名の血液サンプルを調査した結果、被験者全体の10.5%にあたる15名がSCTの合併症を起こすことなく、選手権大会に優勝したり、大学の奨学金を獲得する選手もおり、これらの研究結果は、SCTを有するアスリートがスポーツにおいて優れた成績を収められるだけでなく、積極的な身体活動が推奨されるべきであることを示唆しています。

 

運動誘発性筋痙攣の生理学的メカニズム(筋紡錘からの求心性神経活動が増加し、ゴルジ腱器官からの入力が低下すると、結果的に運動ニューロン細胞体で弛緩を命じるシグナルが受信されなくなる)

引用・索引Alexy T Sangkatumvong S Connes P Pais E Tripette J Barthelemy JC Fisher TC Meiselman HJ Khoo MC and Coates TD Sickle Cell disease Selected aspects of pathophysiology.Cill Hemorhelol Microcirc 44:155-166.2010

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