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ベアフットランニングとショッドランニングのバイオメカニクス的差異(ベアフットでは股関節、膝関節、足関節におけるピークトルクが低下、足底の固有受容器のフィードバックを増大させる)

2015.10.31 | Category: トレーニング

ベアフットランニングとショッドランニングのバイオメカニクス的差異

ベアフット(裸足)ランニングのバイオメカニクス

ベアフットとショッドランニングの差異

ベアフットランニングとショッドランニングの最も基本的な差異のひとつは、接地期の足にみられます。

 

ショッドランニングでは足後部(踵)接地が利用されるのに対して、ベアフットランニングでは足中央部~前部の接地パターンが利用され、ベアフットランナーのこの接地姿勢はストライド長を短縮し、ストライド頻度(ピッチ)を増加させます。

 

ストライドの違いは、衝撃による制動を受ける前の足底屈筋群の予備緊張を高めて、初期衝撃力を低下させる可能性があり、また腓腹筋とヒラメ筋の予備緊張の高まりは着地に伴う衝撃を予期して、衝撃力を低下させ、さらに足前部接地への変更は、足関節底屈筋がより制御された方法で伸張性筋活動を行なって身体を下げることを可能にします。

 

ランニングの脚周期とシューズ(脚周期は、バネが圧縮される際のように下肢関節が重心を下げてエネルギーを吸収するため、脚のバネ質量系と説明され、立脚期に発生する)

ピークトルクの違い

ショッドランニングと比較して、ベアフットランニングでは股関節、膝関節、足関節におけるピークトルクが低下することも報告されており、これは特に股関節と膝関節で顕著になります。

 

最終的にベアフットランニングでは、ピッチの増加により接地時間、遊脚時間、ストライドの継続時間が短縮し、このピッチの増加はストライド長、重心の垂直変位制動衝撃、および瞬間的な衝撃力を減少させます。

 

また10%未満のストライド頻度の増加は、着地時における重心の鉛直方向の速度を減少させることによって、代謝コストを変化させずに身体にかかる衝撃負荷を減少させます。

 

ベアフットスタイルの接地時における足のより平らな姿勢は、足関節底屈の可動域の増大によってもたらされ、これは下腿を鉛直方向にし、膝関節の屈曲を増大させて衝撃による負荷を和らげます。

 

ベアフットでは、足関節の変位の増大も認められますが、これは足関節も衝撃を吸収していることを示唆しており、平らな足の姿勢は、力学的インプットと苦痛の感覚がよく発達している踵にかかる圧も制限します。

 

ランニングの力、パワー、力積関係(ニュートンの法則では垂直方向(dv)と水平方向(dH)の変位により加速度が決まる)

 

固有感覚の差異

ショッドランニングとベアフットランニングの間にみられるもう一つの重要な違いは、足の固有感覚と関連しており、ベアフットランニングは地面との直接接触を可能にし、固有受容器のフィードバックを増大させます。

 

足底の無毛性の上皮は、ベアフットランニング時に発生する可能性のある擦過傷に耐えるようにできており、痛覚閾値が高く、感覚フィードバック能力が高くなります。

 

足底の皮膚の痛覚閾値に達するためには、大腿部の有毛皮膚と比べて約600%大きな擦過負荷が必要であることが示されています。

 

足裏からの感覚フィードバックは、衝撃を吸収してその伝達を減少させる足の内在筋の筋収縮を活性化させ、鍛錬された足は広い面積にわたって圧を分散させ、傷害を機能的に回避します。

 

ランニングスピード向上のためのトレーニング(パワーと力積の両方を左右する発揮筋力とテクニックドリルはスピードを向上させる重要項目になる)

引用・索引Strength&Conditioning Journal Volumes34 Numbers2  pages8-17


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