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ベアフットとショッドランニングの生理学的、バイオメカニクス的違い(ベアフットは酸素消費量が5.7%低下、最大酸素摂取量が1.3%少なくなるが、股関節外転筋群と股関節屈筋群の弱さは、腸脛靭帯炎につながる)

2015.11.01 | Category: トレーニング

ベアフットランニングとショッドランニングの違い

ベアフットランニングとショッドランニングの違い

ベアフットとショッドランニングのパフォーマンスの違い

ベアフットランニングとショッドランニングではランニングパフォーマンスに違いが出る可能性があり、ベアフットでは、心拍数と相対的な主観的運動強度が有意に低下することが見出されています。

 

地面の上やトレッドミルをベアフットで走ると、ショッドランニングと比較して酸素消費量が5.7%低下することが明らかになっており、70%VO2maxペースのベアフットランニングは地面上でもトレッドミルでも、ショッドランニングよりも経済的であることが判明しています。

 

さらに、別の研究によると、ベアフットランニングはショッドランニングよりも最大酸素摂取量が1.3%少なくなります。

 

ストライド頻度が10%を超えて増加すると、相対的な主観的運動強度が増加しますが、それによる酸素消費量と心拍数の有意な増加は発生せず、以上の研究結果は、ベアフットランニングがショッドランニングよりも経済的であることを示唆しています。

 

ベアフットランニングとショッドランニングのバイオメカニクス的差異(ベアフットでは股関節、膝関節、足関節におけるピークトルクが低下、足底の固有受容器のフィードバックを増大させる)

ベアフットへの移行

ショッドランナーは最初、「ミニマリストシューズ」で走ることを選択し、その後、完全なベアフットランニングに移行するとよいとされています。

 

研究によると、ミニマリストシューズは、ベアフットランニングに類似したバイオメカニクスをもたらし、従来のランニングシューズと比較すると、接地パターンは足前部であり、接地時間が短く、ストライド頻度が高く、ピーク衝撃力が低いなどの違いがあります。

 

ミニマリストシューズは足にわずかな保護を与えながらベアフットランニングの条件を効果的に模倣しますが、やはり足と地面の間に存在するため、足内在筋の感覚を鈍らせ、筋力を低下させる可能性があります。

 

ミニマリストシューズの利用は、中足骨に疲労傷害をもたらす原因とされており、これは、ミニマリストシューズ着用時は、かかと接地から足中央部接地へと歩行を変更しなければならないことが原因とされています。

 

ただし、すべてのランナーがベアフットランニングに適しているとは限らず、ランニング傷害には、凹足(ハイアーチ)、脚長差、筋の弱さなど数多くの解剖学的因子が関連しており、とりわけ股関節外転筋群と股関節屈筋群の弱さは、腸脛靭帯炎などのランニング傷害に関連付けられています。

 

下肢の構造異常はランニングの脚周期のバイオメカニクス的問題を引き起こす可能性があり、また、末梢神経傷害にみられるような足の感覚低下を有するランナーは、保護感覚を喪失しているため裸足での運動に適していません。

 

ベアフットランニングへ移行する前に、下肢の筋力と歩行バイオメカニクスの徹底的な評価が行われるべきであり、ベアフットランニングへの移行に際しては、注意深い準備と段階的移行が欠かせません。

 

ランニングの脚周期とシューズ(脚周期は、バネが圧縮される際のように下肢関節が重心を下げてエネルギーを吸収するため、脚のバネ質量系と説明され、立脚期に発生する)

引用・索引Strength&Conditioning Journal Volumes34 Numbers2  pages8-17


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