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ブログ記事

肩の不安定性に対するウェイトトレーニング(肩関節外転外旋を行う「ハイファイブ」の姿勢は肩関節包前部に負荷を与えるために、肩前部の過弛緩(過剰な動き)を引き起こし、不安定性をもたらす)

2015.11.19 | Category: アスレティックリハビリテーション

肩の不安定性に対するウェイトトレーニング

肩関節不安定性に対するウェイトトレーニング

肩関節不安定性とは

肩の不安定性とは、「上腕骨頭を関節窩の中央に維持できないこと」と定義できます。

 

したがって、肩前部(肩甲上腕関節)の不安定性とは、関節窩に対する上腕骨頭の過剰な前方移動(動き)と定義されます。

 

前部不安定性の原因は多岐にわたり、単独または複合的に存在する数多くの因子が考えられ、例えば、外旋による傷害、筋のアンバランス、関節の位置を維持する軟部組織(靭帯と関節包)の恒久的な伸張などが原因になります。

 

肩関節複合体が前部不安定性を起こす原因のひとつは、一般的にウェイトトレーニング(WT)エクササイズ実施中に要求される、肩にとって望ましくない姿勢にあり、特に外転外旋を行う「ハイファイブ」の姿勢は肩関節包前部に負荷を与えるために、肩前部の過弛緩(過剰な動き)を引き起こし、不安定性をもたらす可能性があります。

 

ビハインドザネックミリタリープレス、ダンベルプレス、ある種の座位のトレーニングマシンを利用したペクトラルフライ、バックスクワット、およびビハインドザネックプルダウンなどの一般的なエクササイズにおいては、ハイファイブの姿勢を取ることが要求され、胸部のストレッチングエクササイズの中にも肩関節包前部に、過弛緩と前部不安定性をもたらす負荷を与えるものがあります。

 

ローテーターカフの疾患(肩甲骨外転を伴う肩甲上腕関節の最大外旋位は上後部における棘下筋と棘上筋の圧迫により内部インピンジメントを引き起こす)

肩関節不安定性のリスク因子

WT実施者を対象として、リスク因子と肩前部不安定性の存在とを調査した研究があります。

 

Lestosらの報告によると、レクリエーションとしてのWT実施者で、1年間に25件の不顕性肩部不安定性が存在し、25名とも「ハイファイブ」での痛みを訴えました。

 

Grossらは肩部不安定性を有するウェイトリフターを識別して、エクササイズ中に頻繁に求められるハイファイブの姿勢がその一因であると過程しています。

 

この調査においては、「ハイファイブ」姿勢が求められる歳、特にチェストフライやベンチプレスなどWTエクササイズ中実施中はすべての被験者が苦痛を訴えました。

 

Kolberらは60名のWT実施者を対象者として肩前部の過弛緩と不安定性を調査した結果、対照群では23%に留まった肩前部の過弛緩が、実験群では77%に上ることを見出し、さらに臨床検査を行なった結果、WT実施者の22%が肩前部不安定性に関して陽性でした。

 

野球肩のリハビリテーションの基本原則(ローテーターカフの筋力とバランス、GH関節の不安定性は肩甲骨のポジショニングと肩甲上腕リズムに影響する)

引用・索引Strengh & Conditioning Journal Volumes32 Number4 pages52-55


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