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脊椎屈曲エクササイズの利点(脊椎の屈曲は椎間板後部の厚さを37%減少させるため、椎間板後部全体へのグルコースの十分な供給が保証され、小さな溶質の拡散と大きな溶質の流入が増加する)

2015.12.02 | Category: トレーニング

脊椎屈曲エクササイズの利点

脊椎屈曲エクササイズ、クランチの利点

脊椎への屈曲の利点とは

ダイナミックな屈曲エクササイズが、実際、脊椎に有意な障害リスクを課さないとしても、それらのエクササイズを行うことは、スタティックなエクササイズを行う以上の潜在的利益をもたらすのか、という疑問に対して確認できる研究報告があります。

 

第一に、脊椎の運動により、椎間板へ栄養がいきわたりやすくなることが知られています。

 

その作用機序は、椎間板の中と外へ分子の運搬および拡散を増大させるポンプ作用に関係があると理論付けられています。

 

運動はより多くの液体を椎間板から外へ流出させますが、脊椎への負荷がなくなると液体は逆に流入します。

 

液体の流入はより大きな分子を運搬するのに適しており、椎間板の栄養状態が加齢に伴い悪化することが椎間板の退行変性の根本的な原因であることを考えると、このようなポンプ作用は脊椎組織にとって特に重要になります。

 

加齢により細胞内の老廃物が蓄積すると、基質分子の劣化をもたらし、phレベルが低下し、それがさらに細胞機能を低下させ、アポトーシスを招く可能性があります。

 

脊椎の屈曲は椎間板損傷をもたらすか?(エクササイズによって椎間板損傷が起こるのは、疲労が適応によるリモデリングの速さを上回った場合であり、その際の圧縮負荷が約2,000Nである)

脊椎に対してニュートラルと伸展・屈曲

脊椎の屈曲を伴う姿勢は、椎間板、特に髄核での液体の交換を促進する点で、ニュートラルまたは伸展姿勢よりも優れています。

 

ニュートラルな姿勢の欠点は、それが椎間板の後部よりも前部での拡散に有利に働くことになります。

 

屈曲姿勢は、このアンバランスを逆転させ、後部の線維輪を引き延ばすことにより栄養の移動距離を短くします。

 

椎間板の後部には、すべての供給源からの栄養補給が行き届きにくい部分があり、屈曲は椎間板後部の厚さを37%減少させるため、椎間板後部全体へのグルコースの十分な供給が保証され、屈曲により小さな溶質の拡散と大きな溶質の流入が増加します。

 

椎間板の退行変性が代謝産物の不十分な排出に関連付けられること、また屈曲姿勢を取り入れる人ほど椎間板の疾病の羅患率が少ないことを考えると、屈曲のもつ働きは重要であり、クランチは後部線維輪に引張応力を産生させ(屈曲姿勢では、後部線維輪はその本来の高さの60%まで引き伸ばされることが知られている)、また、引張応力は炎症中の異化作用促進因子の発現を抑制することによって、椎間板の細胞の防護効果を発揮することが明らかになっています。

 

体系的な脊椎屈曲エクササイズは、栄養の吸収を促進し、炎症性異化作用を制限することによって、長期的な脊椎の健康に好ましい効果を及ぼし、末梢における椎間板の治癒を促進する可能性があり、実際、研究により、脊椎の屈曲と伸展が腰痛(LBP)の軽減に有益となりうることが示唆されています。

 

椎間板変性疾患の概要(加齢、アポトーシス(プログラム化された細胞死)、コラーゲンの異常、血管の内植、力学的負荷およびプロテオグリカンの異常など椎間板の劣化が進むことで、髄核は一層固くなり、線維化、繊維輪の層が減少する)

引用・索引Strength & Conditioning Journals Volumes33 Numbers4 pages8-18


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