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低エネルギー供給率が月経異常と骨密度に関係する(エネルギーの不足により、視床下部からGnRHが抑制され、LHの正常な血中濃度が撹乱されると、低エストロゲン状態になり最終的に、不規則な月経周期や、月経が停止する無月経に陥る)

2015.11.24 | Category: トレーナー

低エネルギー供給率が月経異常と骨密度に関係する

低エネルギー供給率と月経異常、骨密度

低エネルギー供給率が身体に与える影響

エネルギーの不足により、視床下部からゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)放出ホルモン(GnRH)の分泌が抑制されると考えられています。

 

通常、GnRHは、下垂体から黄体形成ホルモン(LH)と卵胞刺激ホルモンの分泌を誘発します。

 

GnRHが抑制されると、LHの正常な血中濃度が撹乱(GnRHが抑制されると、LHの卵胞刺激ホルモンの分泌を誘発する)され、卵巣によるエストロゲンとプロゲステロンの分泌が抑制されます。

 

また、低エネルギー供給率は、レプチン(脂肪細胞から分泌される、正常な月経を維持するために必要なホルモン)の分泌を減少させる可能性もあります。

 

女性アスリートとウェイトコントロール(オーバートレーニングなどのストレスが大脳辺縁系-視床下部を介して、女性の内分泌に影響を及ぼし過食や拒食を生じる)

低エストロゲン状態と月経

低エストロゲン状態(低エネルギー血症)は最終的に、不規則な月経周期や、月経が停止する無月経を招きます。

 

無月経の原因が、食事摂取量の減少を伴わないエネルギー消費量の増加にあり、運動内容を変更せずともエネルギー摂取量を増加させることによって回復に向かう場合は、機能性視床下部無月経と呼ばれます。

 

ホルモンの撹乱が発生するということは、低エネルギー供給率が臨界値に達しているということになり、低エネルギー供給率が臨界値に達して、その状態が続くと、わずか5日間でホルモンの撹乱が生じます。

 

女性アスリートと月経異常と骨密度(低エネルギー供給率によって引き起こされる月経異常が青年期に発生すると、新しい骨の形成が制限され骨密度が低下し、疲労骨折のリスクが増加する)

栄養不足と骨密度

栄養およびホルモンの不足は、最終的には骨の健康状態に影響を及ぼす可能性があり、特に骨の形成には、適切な量のカルシウム、ビタミンD、エストロゲン、その他の微量栄養素が欠かせません。

 

思春期には、骨格が迅速に成熟して、骨が成長を遂げ、ピーク骨量が達成されますが、これは適切な栄養源とホルモン分泌に依存しています。

 

青年期に栄養が不足して、血中ホルモン濃度が低いと、骨形成速度が遅くなり、骨の形成が遅延します。

 

深刻な栄養不足状態が長引けば、骨吸収が骨形成速度を上回り始め、その結果、低BMDと多孔質骨が引き起こされます。

 

低BMDとピーク骨量未達は、青年期に疲労骨折を招きやすく、加齢とともに骨量の減少が加速し骨粗鬆症性が増加すると想定されます。

 

産前産後の女性のためのエクササイズガイドライン(姿勢とバランスは体重の変化により悪影響を受け、移動と固有感覚にも影響を受け、ホルモン分泌により一時的な胸郭のリモデリングが起こり、残気量と予備呼気量の低下および最大吸気量の増加が起こる)

エネルギー供給率の重要性

近年の研究結果により、LH分泌の撹乱と月経異常を防ぐためには、一定の閾値のエネルギー(カロリー)が必要であることが判明しました。

 

つまり、摂取カロリーがエネルギー供給率の臨海閾値(すなわち1日あたり、除脂肪体重1kgにつき30~45kcal)を下回らない限り、月経異常や月経停止を回避することができます。

 

アスリートが運動中に消費するエネルギー量が、エネルギー(栄養)摂取量によって十分に補償されるように心がけることは、エネルギー供給率がこの閾値を下回らないようにするひとつの方法になります。

 

女性選手のトレーニング実施上の注意(ハードトレーニングによる身体の変調:月経異常、貧血)

引用・索引Miller VN and Duckles SP Vascular Actions of estrogens Functional implications Pharmacol Rev60:210-241: 2008


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