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股関節形成術とリハビリテーション(人工関節の固定にセメントを用いた術式では手術後でも自重負荷に耐えられるのに対して、セメントレス法は最長6週間程度自重負荷を制限されるのが一般的)

2015.11.30 | Category: アスレティックリハビリテーション

股関節形成術とリハビリテーション

股関節形成術とリハビリテーション

人工関節置換術(関節形成術)

人工関節置換術(関節形成術)は保存療法では治療できない股関節の痛みや障害を抱える患者のための主流な外科的介入方法になります。

 

股関節形成術(HA:Hip Arthroplasty)を受けたクライアントの術後管理は、後発性合併症と後遺症の可能性を考えリハビリテーション後の安全で効果的なエクササイズプログラムを作成するためには、手術法や注意事項、リハビリテーションの原則および後遺症などに関する理解が必要になります。

 

関節置換術(関節形成術)はアメリカ整形外科学会によると、アメリカでは2008年に23万件の股関節形成術が行われ、最新の人工関節置換術は成功率が高く、現代の人工関節の寿命が長くなっているために、手術件数は2030年までに年間57万2,000件に増加すると予測されています。

 

膝関節置換術後の機能的転帰に影響を及ぼす因子(機能的動作性の低下、大腿四頭筋の筋力低下、および術肢による伸展筋力の発揮能力の欠如が残るというデメリットがある)

手術法とその意味

HAの手術法は多岐にわたり(従来の術式vs低侵襲手術など)、人工関節も様々なデザインが研究論文で取り上げられています。

 

患者の90%が術後15年間の症状の改善に満足していると回答し、また調査対象の執刀医の大多数は、HA後3~6ヶ月で、患者が以前行っていた低~中強度の活動に復帰することを認可しています。

 

医療処置の観点から、人工関節の固定にセメント(接着剤)を用いるか用いないか、あるいはどの解剖学的方法を用いるか(侵襲箇所と侵襲度)などの要因が、リハビリテーションの初期段階において重要な意味を持ち、特に、人工関節の固定にセメントを用いたクライアントは、通常、手術後でも自重負荷に耐えられるのに対して、セメントで固定しない置換術(セメントレス法)で受けたクライアントは、最長6週間程度自重負荷を制限されるのが一般的になります。

 

セメントレス法の利点は、処置が長持ちする(負荷によるセメントの不具合が生じるリスクが少ない)ことであると考えられており、通常、比較的年齢の若い患者に用いられます。

 

機能的テストを利用した体幹の脆弱性(体幹の機能が低下していれば、胴体の側屈や股関節の内転・内旋・膝外反が確認でき、大殿筋や中殿筋の機能低下は、ランジの際に下肢のポジションを制御不能にする主な原因になる)

後外側アプローチ

従来の後外側アプローチは、股関節後外側面を最大20cm切開して行い、この方法が好まれる理由は、手術中の股関節の露出が最も大きいことによります。

 

従来の方法は機能と痛みの両方に関して良好な結果をもたらしますが、前方から行う他の術式に比べ、手術後の脱臼の発生率が高いことが明らかになっています。

 

後外側からの手術にはいくつかのバリエーションがありますが、執刀医は通常、関節に達するまでに、大殿筋を切開し、股関節外旋筋群(梨状筋、上下双子筋、大腿方形筋)と関節包を短く切開するのが一般的です。

 

関節が露出すると、執刀医は下肢の屈曲、内旋、内転を同時に行い、股関節を外し、関節が外れると、前処置を施し人工関節を大腿骨に差し込み、セメントを用いるかセメントレスにするかは患者のニーズにより異なります。

 

最後に執刀医は、軟部組織を修復することにより関節の安定性が高まりますが、軟部組織の治癒には時間がかかり、軟部組織が治癒し十分な筋力とパワーを回復するまで、股関節は不安定な状態になります。

前方アプローチ

前方アプローチは低侵襲性で、大腿筋膜張筋と縫工筋の間を小さく(<10cm)切開して行います。

 

この術式の利点は、手術中に臀筋群が損傷されない(切断・分断されない)ことであり、したがって、後外側アプローチに比べて股関節の不安定性や脆弱性が生じる可能性は低くなります。

 

トリプルエクステンションとアスリートのパワー向上(膝関節と股関節、足関節の爆発的な伸展はExplosivenessの重要な要素)

 

引用・索引American Academy of Orthopaedic Surgeons The Burden of Musculoskeletal Diseases in the United States Rosemont IL American Academy of Orthopaedic Surgeons,2008



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