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股関節形成術後の有酸素性エクササイズ(手術後の最初の8週間は、ハリス股関節質問票により評価をし、中強度でゆっくりと長距離を走る下半身のための心臓血管系エクササイズで予備心拍数の40~60%が適切である)

2015.12.28 | Category: アスレティックリハビリテーション

心臓血管系エクササイズ

股関節形成術と有酸素運動

股関節形成術後の有酸素性能力

股関節形成術(HA)を受けた多くのクライアントは長年にわたる身体障害と活動レベルの低下を経験しているために、有酸素性能力も低下しています。

 

したがって、これらのクライアントが有酸素性能力と持久力を回復し、生活の質を向上させることができるように、心臓血管系の強化を狙ったエクササイズを実施することが有益とされています。

 

特異性の原理に従うと、特に、歩行を中心とするトレーニングは、HA後のクライアントの正常な歩行運動を回復し機能的能力を復活させる上で適しています。

 

股関節形成術後リハビリテーション後のエクササイズ(身体の正中線を超えて股関節の内旋や内転を同時に行うことは避け、外旋筋群の強化は股関節の安定性とパフォーマンスにとって重要である)

早期回復段階のエクササイズ

エクササイズに関連した心臓血管系の変化を直接評価した研究は少なく、Hesseらは、HA後の早期回復段階の被験者に、理学療法を補うために、部分的な体重支持運動としてトレッドミルを実施したところ、機能的に有意な向上が認められたことを明らかにしました。

 

被験者は「ハリス股関節質問票」により評価され、これは、痛み、跛行、移動補助具の使用、最大歩行距離、日常活動能力、および股関節可動域に関する荷重得点により被験者の症状を評価する手段になります。

 

10日後の質問票のスコアは、理学療法に加えて部分的な体重支持によるトレッドミルトレーニングを行った実験群が、理学療法だけを受けたコントロール群に比べ13ポイント高く(肯定的な結果)、さらに、3ヶ月後、12ヶ月後の追跡調査でも、臨床的に重要な改善が継続されました。

 

股関節形成術後の脱臼の50%は術後最初の3ヶ月間に起こる(股関節の臀筋群と外旋筋の不安定性、屈曲、内転、内旋などの動作が多い患者ほど脱臼しやすい)

手術後の心臓血管系エクササイズ

一般原則として、手術後の最初の8週間は、中強度でゆっくりと長距離を走る、下半身のための心臓血管系エクササイズが望ましく、大多数のクライアントにとって、開始当初は予備心拍数の40~60%が適切であり、時間をかけて漸進的に増加させます。

 

最初の数ヶ月が過ぎたら、有酸素性能力を高めるために、インターバルトレーニングのような一層高強度の心臓血管系エクササイズを実施することが有益であり、早期の持続時間は当初の心臓血管系の体力レベルに依存しますが、目標としては、1日に合計で20~30分の中程度の有酸素性エクササイズが必要になります。

 

体力レベルがきわめて低いクライアントの場合、1回に耐えられる有酸素性エクササイズは5~10分程度であるため、短い有酸素性エクササイズを1日に複数回行う必要があります。

 

より体力のあるクライアントは、希望すれば、通常、全体で20~30分のエクササイズを通して行うことができ、初期段階の回復を促進するためには、有酸素性トレーニングを高頻度で行うことが望ましく、毎日ではないとしても週5日程度は行うとよいとされています。

 

股関節形成術後の初期のエクササイズプログラムの作成(理学療法にレジスタンストレーニングを補った実験群は低強度の理学療法群よりも筋力と力の立ち上がり速度が約30%向上した)

 

引用・索引American Academy of Orthopaedic Surgeons The Burden of Musculoskeletal Diseases in the United States Rosemont IL American Academy of Orthopaedic Surgeons,2008


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