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ブログ記事

腰部痛が改善する運動方向への運動介入(運動に伴いLBPが増悪し、痛みが脚部への下方へ放散する現象は症状の悪化を意味するため、「末梢化(Peripheralization)」を起こす運動は避ける)

2015.12.31 | Category: アスレティックリハビリテーション

症状が改善する運動方向

脊椎腰部痛における屈曲と伸展

腰痛と運動の反復

一定方向の運動を反復することは、腰痛(LBP)の症状に影響を及ぼします。

 

運動パターンには症状を悪化させるものも、緩和させるものもあり、後者はクライアントが運動を行うための準備に役立ちます。

 

クライアントが症状が緩和したと気づく運動方向は、クライアントにとって「好ましい運動方向(Directional Preference)」であり、LBPの改善に効果的であることが示唆されます。

 

一方で、運動に伴いLBPが増悪し、痛みが脚部への下方へ放散する現象は「末梢化(Peripheralization)」と呼ばれ、これは症状の悪化を意味するため、末梢化を起こす運動は避けるべきとされています。

 

健全な体幹強化のルーティンでは60レップを超えないことが推奨される(椎間板は血管が少なく、代謝産物の運搬レベルも低く、他の骨格組織に比べリモデリングが遅れるため、回復により多くの時間が必要である)

腰部痛が改善する運動方向の介入

最近の体系的レビューにより、LBPの管理に、症状が改善する運動方向を取り入れることが効果的であるとの結果が得られました。

 

Surkittらは、6件の異なるランダム化比較試験を評価し、症状を改善する運動方向で介入を行うと、他の介入に比べ、より良好な結果が得られたことが証明されました。

 

また、Longらによる一連の症例研究では、症状を改善する運動方向に反する運動療法を受けたLBP患者は治療結果が思わしくなかったこと、治療のパラメーターを修正し、患者にとって好ましい運動方向と一致させた時点で症状が改善に転じたことが記載されています。

 

さらに、大規模なランダム化比較試験では、症状を改善する運動方向を決定する標準化診断を行ない、急性、亜急性また慢性のLBPを有する312名の患者を評価しました。

 

研究者らは、好ましい運動方向と一致しない介入を受けた患者に比べて、一致する介入を受けた患者のほうが、症状が有意に改善したことを明らかにしました(p<0.001)。

 

脊椎の屈曲は椎間板損傷をもたらすか?(エクササイズによって椎間板損傷が起こるのは、疲労が適応によるリモデリングの速さを上回った場合であり、その際の圧縮負荷が約2,000Nである)

伸展と屈曲

前述の研究の被験者は、LBPの治療を求める患者でしたが、症状を改善する運動方向の概念は、治療中の患者だけに当てはまるわけではなく、クライアントがコンディショニングプログラムに快適に参加できるようにするために、治療と同様の枠組みを使って、具体的な運動適応と修正の方法を決定することです。

 

大多数のクライアントにとって、伸展と屈曲という2つの主要な運動方向を検討する必要があり、単に、ニュートラルな脊椎の位置(屈曲と伸展の中間)が好ましいクライアントもおり、症状の改善に効果的な2つの運動方向とニュートラルな脊椎姿勢について考察が必要になります。

 

脊椎屈曲エクササイズの利点(脊椎の屈曲は椎間板後部の厚さを37%減少させるため、椎間板後部全体へのグルコースの十分な供給が保証され、小さな溶質の拡散と大きな溶質の流入が増加する)

 

引用・索引Strength & Conditioning Journals Volumes32 Numbers3 pages33-46

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