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フロントスクワット研究の概観(膝に障害を抱えるアスリートにとって、全体の筋を最大限に動員し、膝蓋大腿関節にかかる圧縮力を最小限に抑えるという点において、FSqのほうがBSqに比べて安全性と潜在的利益の高い選択になる)

2015.12.26 | Category: トレーニング

フロントスクワットの概観

フロントスクワットの概観

スクワットエクササイズ

これまで、スクワットエクササイズにおける筋の活動パターンと動作メカニズムを調べた研究は、ほとんどがバックスクワット(BSq)を対象としていました。

 

しかし、BSqとフロントスクワット(FSq)の運動学的要素と筋活動パターンを比較した研究もわずかにあり、Gullettらの近年の研究では、スクワット経験者15名(男性9名、女性6名)を対象に、BSqとFSqにおける膝関節の筋活動および負荷パターンの潜在的な違いについて調べました。

 

被験者は、スクワットの各バリエーションの試行を1回3レップで2回、それぞれ70%1RMの同じ相対負荷を用いて行ないました。

 

興味深いことに、BSqではFSqより約19kg挙上したにもかかわらず、両エクササイズ間で大腿四頭筋、ハムストリング、脊柱起立筋の筋活動に有意差はみられませんでした。

 

パワー発揮を最大化するための混合法(バックスクワットでは、パワーの向上は負荷が30~70%1RMの間で起こり、筋力の向上のためには高負荷(>75%1RM)を用いる必要がある)

スクワットにおけるスタンスの違い

多くのアスリートは、BSqを行う際にFSqより広いスタンスを用います。

 

広いスタンスは、大殿筋の筋活動を高めると考えられており、また、膝関節の剪断力にはBSq、FSqの間で有意差はみられなかったのに対し、圧縮力はBSqのほうが有意に高くなりました(BSqは11.0±2.3N/kg、FSqは9.3±1.5N/kg)。

 

剪断力に抵抗するのは膝関節の前十字靭帯と後十字靭帯ですが、圧縮力に抵抗するのは膝の半月板と硝子軟骨になります。

 

そのため、膝に障害を抱えるアスリートにとっては、適切に実行する限り、全体の筋を最大限に動員し、なおかつ膝蓋大腿関節にかかる圧縮力を最小限に抑えるという点において、FSqのほうがBSqに比べて安全性と潜在的利益の高い選択となりえます。

 

下半身のパワーを発達させるための特異的トレーニングを実施する前に、体重の2倍のバックスクワットを行えるようになることが、最低限必要な筋力である

 

引用・索引Strength&Conditioning Journal Volumes34 Numbers2 pages27-33


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