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Tabata protocolの研究(レジスタンストレーニングを併用する事で最大酸素借の量的側面である筋量を増やす事ができる)

2016.01.15 | Category: トレーニング

Tabata protocolの研究

タバタプロトコルとは

無酸素性と有酸素性エネルギー供給系

筆者は1980年代に、当時のスピードスケート選手が用いたトレーニングを解析する機会を得ました。

 

分析法としては、無酸素性と有酸素性エネルギー供給系からのエネルギー定量法で分析し、その結果、2種類のトレーニング方法が検討されました。

 

Tabata Protocolとは(運動後に続く酸素摂取量の高値は分泌が急増するカテコールアミン等の血中濃度が長く運動前の値に戻らないことによる心拍数の高値や、筋のナトリウム、カリウム、ATPase等が高値を取ることに関係する)

2種類のトレーニング方法

2種類のトレーニング方法とは、IT1、IT2になり、入澤孝一氏(当時、スピードスケート日本代表チームヘッドコーチ、現在、高崎医療福祉大学教授)が考案されたトレーニング法で、IT1は最大酸素摂取量の170%の強度の自転車エルゴメーター運動を20秒間、10秒間の休息を挟んで8回程度行い、疲労困憊に至るという間欠的運動トレーニングになります(主運動の間に緩走するような従来のインターバルトレーニングと異なり、完全に運動をやめるのが間欠的)。

 

一方、IT2は最大酸素摂取量の220%の強度の運動を30秒間、2分の休息を挟んで3から4回程度で疲労困憊に至るトレーニングでした。

 

この分析には、有酸素性エネルギー供給系の指標として、間欠的運動中の総酸素借を用いて、両方とも間欠的トレーニングであるので、酸素借は、運動中に得られた酸素借から、運動間の休息中に得られたEPOCを引いた値の総計として計算されました。

 

その結果、有酸素性エネルギー供給系に対する負荷という観点では、高強度の繰り返しという形で、疲労困憊に達する無酸素性トレーニングのようなIT1トレーニングの最終期において観察される酸素摂取量は、最大酸素摂取量と差がなく、つまり、このトレーニングは、有酸素性エネルギー供給系に最大の負荷をかけていることが示されました。

 

一方、IT2トレーニングでは、運動中の酸素摂取量は最大酸素摂取量より有意に低く、これは、IT1が有酸素性エネルギー供給系を向上させる最高のトレーニングであるということを示唆しています。

 

また、IT1の総酸素借は、2分から3分で疲労困憊に至る運動中に得られる最大酸素借と差がなく、IT1は無酸素性エネルギー供給系に最高の負荷を与えるトレーニングであることが明らかにされ、さらにIT2の酸素借は最大酸素借よりも明らかに低い値でした。

 

高強度インターバルトレーニングとリン酸ローディングによる持久的能力の向上(最大酸素摂取量(VO2max)、無酸素性閾値、疲労困憊に至るまでの時間の改善)

最大酸素借の量的側面

人を含む生物には、有酸素性と無酸素性のエネルギー供給系の1つしかなく、その2つに同時に最大の負荷をかけるのがIT1であることが明らかにされ、実際、このトレーニングを週4回(水曜日だけは疲労困憊に至らず、その代わりに最大酸素摂取量の70%の強度の自転車エルゴメーター運動を30分)行ったところ、6週間で最大酸素借が40%近く、最大酸素摂取量が10%も増加しました。

 

IT1にレジスタンストレーニングを併用したトレーニングにより、さらに最大酸素借が増加することも示されており、これは最大酸素借の量的側面である筋量を増やすために必要であることを示しています。

 

長距離ランナーのための有酸素性能力(VO2maxを向上させるには最大強度付近でのインターバルトレーニングが有効{58mL/kg/minを超える})

 

引用・索引Tabta I,K Irisawa,M Kouzaki,K Nishimura,F Ogita,M Miyachi,Metabolic profile of high intensity intermittent exercises,Med Sci Sports Exerc 29:390-395.1997


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