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人工逆肩関節置換術後のリハビリテーション(肩甲下筋の修復過程により、関節の保護、三角筋と肩甲骨周囲筋群の強化、機能的な可動域の確保を目的とする)

2016.01.16 | Category: アスレティックリハビリテーション

人工逆肩関節置換術後のリハビリテーション

人工逆肩関節置換術後のリハビリテーション

漸進的なリハビリテーションプログラム

人工逆肩関節置換術(rTSA:Reverse Total Shoulder Arthroplasty)後の漸進的なリハビリテーションプログラムは、主として手術中に切開され、後に修復された肩甲下筋の腱を保護するように計画されます。

 

リハビリテーションの進捗が遅く長期間かかるのは、人工装具に置換したこと以外の多くの場合、肩関節に到達するために切開され傷んだ軟部組織構造を修復するためとされています。

 

合併症もなく手術を終了した患者の人工関節は安定していますが、限定的な活動を保証できるまでに回復するにはかなりの時間が必要になります。

 

人工逆肩関節手術法と意義(肩関節内の回転の中心をより内側に寄せることになり、遠心的に三角筋の活動を増加させ、上腕を頭上に挙上できるまでに機能を改善する)

関節の保護

Boudreauらの論文によると、3つの主要な目標を掲げた4段階からなるリハビリテーションプログラムの概要を示しています。

 

目標は「関節の保護」、「三角筋の活性化」、そして「機能的な可動域の確立」になります。

 

最初の段階は、手術直後から始まり術後第6週まで続き、患者の多くが、肘と体側との間に補助枕(外転ピロー)を入れた状態で、三角巾をつけて横になります。

 

三角巾の装着が推奨される時間の長さは、手術中に肩甲下筋が修復されたかどうかにより、肩甲下筋が修復された場合は、通常、より長い不動化の期間が推奨され、最長6週間におよぶ可能性があります。

 

この最初の段階の後半になると、外旋は30°までに、屈曲は90°までに(肩甲骨面上が望ましい)制限されています。

 

さらに、患者はあらゆる挙上動作、伸展運動、また手を背中に回す動作を避けるように提言されます。

 

人工逆肩関節全置換術(関節炎が進行した患者やローテーターカフに修復不能な損傷のある患者のために考案された複雑な手術法である)

三角筋の活性化

第2段階は術後第6週から第12週までであり、この段階では、受動的な可動域から能動的な可動域までの漸進を行います。

 

これは、動的な肩の安定性を提供することを試みながら、適切な肩のメカニクスを保証するために、多くの場合、積極的な補助運動と間近での注意深いモニタリングを伴います。

 

また、この段階では、三角筋、肩甲骨周囲筋、およびローテーターカフ(いづれの筋も損傷していない場合)の最大下のアイソメトリックエクササイズに集中します。

 

注意する点として、内旋と外旋を制限すること、ニュートラルな位置を超えた肩の伸展をさけること、そして後ろポケットに手を伸ばす動作を避けることです。

 

肩の不安定性に対するウェイトトレーニング(肩関節外転外旋を行う「ハイファイブ」の姿勢は肩関節包前部に負荷を与えるために、肩前部の過弛緩(過剰な動き)を引き起こし、不安定性をもたらす)

筋力強化

第3段階は手術後の第12週から始まり、適切な肩の筋群の活性化が可能な場合には、患者が適切なフォームと肩のメカニクスを維持している限り、筋力強化を漸進させます。

 

焦点は依然として、三角筋と肩甲骨周囲筋群の強化であり、痛みのない方法で肩をより大きく機能的に動かすことを可能にします。

 

ローテーターカフの疾患(肩甲骨外転を伴う肩甲上腕関節の最大外旋位は上後部における棘下筋と棘上筋の圧迫により内部インピンジメントを引き起こす)

関節の機能的な可動域

最終段階である第4段階は、術後4ヶ月を経過してからとなり、この段階では、患者は肩の能動的な可動域が広がり、機能的な活動を肩の痛みがなく行えるまでに回復しているはずであり、患者はまた、継続的な家庭でエクササイズプログラムの重要性を理解し、それらのエクササイズを正しいフォームで、痛みのない方法で遂行できる必要があります。

 

通常、無期限に、常に守るべき注意点と制限として、ニュートラルな位置を超えた伸展、押す、引く、持ち上げる動作を突然行う運動、どちらの腕も挙上重量の限界は10~15ポンド(4.5~6.5kg)とするといったものになります。

 

肩甲胸郭関節の安定化の重要性(ローテーターカフと肩甲胸郭関節安定筋群の両方が疲労、筋力不足が存在すると、上腕骨頭を安定させる棘上筋の機能に悪影響を及ぼし、肩甲上腕リズムに変化が生じる)

 

引用・索引Brueilly KE,Schoenfeld BJ Darbouze MR and KolberMJ Postrehabilitation exercise considerations following hip arthroplasty,Strength Cond J 35:19-30.2013


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