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人工逆肩関節置換術後のエクササイズプログラムの作成(内旋に際立った弱点のある患者では、代償メカニズムをさけつつ、肩甲下筋の活動を最適化し、大胸筋と広背筋と大円筋を強化することにより、内旋を改善できる)

2016.02.14 | Category: アスレティックリハビリテーション

エクササイズプログラム

人工逆肩関節置換術後のリハビリテーションエクササイズ

リハビリテーション後の重要な要素

レジスタンストレーニングは、人工逆肩関節置換術(rTSA:Reverse Total Shoulder Arthroplasty)後の患者のためのリハビリテーション後における重要な要素になります。

 

多くの患者はまだ筋力が十分に回復していないため、特定の筋群に照準を合わせたプログラムや、リハビリテーション中に増大した筋力を単に維持するためだけの定期的なプログラムから利益を得られ、リハビリテーションの後期でさえも、患者の肩の慢性症状やローテーターカフのの関節症状が残っていることを前提とすると、肩関節は全体として脆弱性があります。

 

rTSA後の強化が適切であれば、総合的な肩の機能を改善し、そしてほとんどの場合80~120°の能動的な挙上を達成することを目的として、三角筋と肩甲骨周囲の筋組織の強化に焦点を合わせることが重要になります。

 

しかし、三角筋への不適切な負荷により、肩峰下疲労骨折が起こる場合があることを認識し、クライアントとの明確なコミュニケーションとその症状への配慮が必要になります。

 

肩峰突起(肩の先)の痛みとオーバーヘッド動作の可動性の減少は、合併症が疑われるため、医師の再度の診断が必要になります。

 

人工逆肩関節置換術後のエクササイズ(前方脱臼に抵抗する安全装置となる肩甲下筋に負荷をかけた内旋は避け、また外転、水平伸展、外旋を合わせた姿勢、90/90またはハイファイブと呼ばれる姿勢も避ける必要がある)

肩の能動的な外旋を行う能力

rTSA後の患者に対し特に考慮にいれるべき重要な要素は、肩の能動的な外旋を行う能力が非常に制限されているか、皆無であるという点になります。

 

これらの患者では、棘下筋が必ず損傷しているという事実に起因しますが、小円筋が損傷していない場合でも、退行性変化を起こしていることが多く、大きな力を発揮することができません。

 

エクササイズプログラムを作成する際は、rTSAを受けた患者とS&C専門職はどちらも、この点に関して、現実的な予測に留めることが重要になります。

 

人工逆肩関節置換術後のリハビリテーション(肩甲下筋の修復過程により、関節の保護、三角筋と肩甲骨周囲筋群の強化、機能的な可動域の確保を目的とする)

肩甲下筋の活動を最適化する

rTSA後の患者を対象に、肩甲下筋に目標を定めるためのエクササイズを立案する際は、フォームが重要であり、内旋に際立った弱点のある患者では、代償メカニズムをさけつつ、肩甲下筋の活動を最適化することを心がけます。

 

大胸筋と広背筋と大円筋を強化することにより、内旋を改善できます。

 

術後の患者の大多数は、細いエラスティックバンド以外の抵抗には耐えることはできず、さらに弱化している症状ではエラスティックバンドさえ使用できず、数ヶ月にわたってメカニクスを変えることのない単純な等尺性運動しか行えない場合もあります。

 

細いエラスティックバンドの抵抗に耐えられる患者は、フォームを厳しく守ることにより、さらに上級のエクササイズに進める可能性があり、どのようなレジスタンストレーニングを用いても、適切な準備運動と柔軟性エクササイズは、潜在的な傷害リスクの低減に役立ちます。

 

これらの患者は、ラットプルダウンやペクトラルフライのマシンなど、ある種のエクササイズを行う十分な可動性がないことを忘れてはならず、安全な選択肢として、シーティッドロウやシーティッドチェストプレスなどで代用しますが、関節可動域に関する注意点(肘を体幹よりも後ろに引かない)を守ることが重要になります。

 

人工逆肩関節手術法と意義(肩関節内の回転の中心をより内側に寄せることになり、遠心的に三角筋の活動を増加させ、上腕を頭上に挙上できるまでに機能を改善する)

 

引用・索引Brueilly KE,Schoenfeld BJ Darbouze MR and KolberMJ Postrehabilitation exercise considerations following hip arthroplasty,Strength Cond J 35:19-30.2013


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