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エクササイズによる高齢者の認知機能向上(エクササイズ量の多い人ほど、脳の前頭前野、頭頂葉、側頭葉における灰白質容積が大きく、脳梁の白質容積も大きい)

2016.02.06 | Category: ヘルスケア

エクササイズによる高齢者の認知機能向上

認知機能向上とエクササイズ

加齢と認知機能

加齢に伴い、認知機能に障害をきたしたり、認知症やアルツハイマー病といった精神疾患の発症リスクが高まることは珍しくありません。

 

また加齢は多くの場合、脳容積の減少を伴うことが研究によって明らかになっており、中でも著しい減少がみられるのは、脳の前頭前皮質、側頭皮質、および頭頂皮質における白質と灰白質になります。

 

このような組織の変質は、認知機能の低下が観察されることと関連づけられており、なかでも著しい機能低下がみられるのは、実行制御の分野になります。

 

実行制御は、タスクの強調、計画、目標の維持、作業記憶、およびタスクの切り替えといった項目を含む分野になります。

 

加齢に伴い、すべての人に同じ速度で認知低下が起こるわけではなく、必ずしもすべての人に認知低下が起こるわけではありません。

 

スポーツで優秀な成績を収めるには大脳皮質の興奮水準を高める必要がある(大脳皮質をそれほど使わない人が大きな力を発揮することは生理学上は考えられない)

脳は高齢になっても高い可塑性を保つ

加齢に伴う精神的退化は、エクササイズまたエクササイズ不足がひとつの寄与因子となっている可能性を示唆するエビデンスが存在します。

 

British Journal of Sports Medicine誌に掲載されているレビューが、有酸素性トレーニング、およびレジスタンストレーニングの定期的実践によって、認知低下の進行を止めるだけではなく、すでに低下してしまった認知機能を、ある程度取り戻せることを示すエビデンスを提供しています。

 

脳は高齢になっても高い可塑性を保っており、定期的なエクササイズは加齢に伴う認知能力の維持に影響を及ぼすと考えられています。

 

運動学習と神経基盤(運動の学習は運動神経系だけではなく視覚、聴覚、体性感覚などの知覚と認知も関与し、動きが未熟である場合、感覚からの情報がないと上達しない)

レジスタンストレーニングには神経細胞の成長を促し、認知障害を予防する効果が期待できる

レジスタンストレーニングは、神経細胞の成長を刺激するIGF-1(インスリン様成長因子1)の濃度を高め認知能力低下との関連が指摘されているホモシステインの濃度を下げます。

レジスタンストレーニングには認知機能を高める効果が期待できる

中~高強度のレジスタンストレーニングを6ヶ月間実施することで、記憶と言語的倫理思考を評価する標準的な神経生理学的検査の成績が有意に向上しました。

 

他の研究でも、筋力とバランスを向上させる20分間のエクササイズプログラムを週3回、6ヶ月間行なった結果、実行機能が同様の向上を示したことが明らかになっています。

有酸素エクササイズには脳容積を維持する効果が期待できる

エクササイズ量の多い人ほど、(動作の計画と制御に重要な)脳の前頭前野、頭頂葉、および側頭葉における灰白質容積が大きく、また、脳梁の白質容積も大きいことが明らかになりました。

有酸素性エクササイズと筋力トレーニングを組み合わせると、高い効果が得られる

有酸素性と有酸素性以外のエクササイズを組み合わせて行うと、どちらか一方のみの介入に比べ、神経に高い効果をもたらすことが、メタ分析によって明らかなりました。

 

椎間板変性疾患の概要(加齢、アポトーシス(プログラム化された細胞死)、コラーゲンの異常、血管の内植、力学的負荷およびプロテオグリカンの異常など椎間板の劣化が進むことで、髄核は一層固くなり、線維化、繊維輪の層が減少する)

 

引用・索引Erickson KI and Kramer AF .Aerobic exercise effects on cognitive and neural plasticity in older adults Br.J Sports Med 43:22-24,2009


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