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スタッフブログの記事一覧

肩の疾患② 五十肩(凍結肩)

2018.09.18 | Category: スタッフブログ,慢性疼痛

五十肩(凍結肩)

 

 

明らかな原因がなく肩の疼痛と可動域制限が生じる疾患で肩関節の構造物の退行変性によって発症するといわれ、肩関節周囲炎、癒着性関節包炎ともよばれます。

症状・所見

五十肩は、肩の疼痛と可動域制限が主症状で、可動域制限は急性期は痛みと筋の痙縮のため、慢性期は拘縮のために生じます。

①肩の疼痛(主に急性期)

・肩から腕にかけての運動時痛

 

・安静時痛や夜間時痛も出現

 

・夜間痛は患側を下にしたときの側臥位痛、寝返りの時の疼痛が特徴的です。

 

・疼痛を和らげるため肩関節を内転・内旋位の姿位に保持します。。

②日常生活動作困難

・衣服の着脱や結髪、結帯(上肢を後方へ回す動作)など様々な日常生活が困難になる。

 

画像検査では異常はみられず、このように症状や検査をして肩の特別疾患を除外したうえで、明らかな疾患がない(突発性)として五十肩と診断します。

 

自動運動、他動運動共に可動域制限と運動時痛、肩の前方を中心とした圧痛がみられます。

 

急性および慢性の肩関節傷害のリスク因子(RT集団にみられる一般的な異常リスク因子は、筋力のアンバランス、肩前部の不安定性、可動性の低下などが挙げられる)

(さらに…)

肩の疾患① 石灰性腱炎 (石灰沈着性腱板炎-Calcific tendinitis)

2018.09.15 | Category: スタッフブログ,慢性疼痛

石灰性腱炎(石灰沈着性腱板炎)

 

石灰性腱炎は夜などに突然肩関節部の疼痛で始まる事が多く、痛みで睡眠が妨げられる、上肢を動かすことが出来なくなる、などの症状がみられます

 

40~50歳代の女性に多くみられ、五十肩のような慢性的な症状とは違い、発作的に痛みが出るのが特徴です。

 

石灰性腱炎は腱板に石灰(リン酸カルシウム)が沈着することにより急性炎症を引き起こすもので、腱板の変性や繊維軟骨化が生じ、カルシウムが沈着することが原因と考えられています。

 

石灰は白色で液状~泥状~粉末状(固体)変化していき、石灰が、どんどんたまって膨らんでくると痛みが増してきて腱板から滑液包内に破れ出る時に激痛となります。

腱板とは

肩関節を囲む4つの腱(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の腱)からなる構造で、肩関節を取り囲んみ補強している構造で、これら4つの筋は肩甲骨と上腕骨を連結して、主に肩関節の回旋運動に働いています。

 

腱板は肩関節の周囲を袖口(cuff)のように取り囲んでいる様子からローテーターカフ(rotator cuff)ともいいます

 

肩関節スポーツ障害・代表的疾患と治療法

症状と治療

急性期

疼痛が最も強い時期で運動時痛のほか、安静時痛、夜間痛も出現しうる。

【日常生活指導】

・患部の安静(動きが最小限ですむよう、着衣時は先に患側の上肢を袖に通す様にすなど)

 

・患部の保温

 

・夜間痛などに対しては就寝時の良肢位

 

・疼痛のない範囲での運動療法

慢性期

拘縮が中心となり、すべての方向に可動域制限がみられ(特に外転、外旋、内旋で顕著)疼痛は軽快に向かいます。

【日常生活】

・軽い疼痛を伴う程度の積極的な患肢の使用

 

・患部の保温

 

・積極的は可動域訓練(運動療法)

 

・ストレッチを中心に運動療法をおこなう

 

急性期では主に除痛、可動域の維持、慢性期、回復期では拘縮の解除、可動域の改善を目的とします。

 

治療は保存料法が基本となり、早期の治療が早期の回復につながります。

 

野球肩、野球肘における肩甲上腕関節周囲の軟部組織の適応

引用元:病気がみえるVol11運動器・整形外科P109、115

 

清田恵

 

慢性腰痛(筋膜性腰痛)

2018.08.31 | Category: スタッフブログ,腰部疾患

慢性腰痛

腰痛は一般的に肋骨の際下端と殿溝の間の領域に認められる疼痛とされていて、さらに、頭側の胸椎の領域までの痛みを含め、腰背部痛とよばれることもあります。腰痛は誰もが経験しうる痛みです。

 

一般的な慢性腰痛は感覚的な主訴としては、「だるい」「重たい」というような鈍痛です。日常生活の姿勢や動作によって、腰の骨を支える筋肉に疲労がたまることが原因で起こり、体を動かすと痛みが軽減されることがあるが、長時間の運動で悪化するというのも特徴というように、軽い症状ならばすぐに回復しますが、筋肉の疲労が積み重なっていると、腰の筋肉がこわばることで血行が悪くなり鈍い痛みを常時感じるようになります。

 

初期の症状としては傍脊柱部の圧痛と張り感(過緊張)を感じ、この張り感(過緊張)はマッサージや温めて症状が軽減する、という所見はまさしく筋疲労に起因していると考えられます。

 

腰部への身体的負荷が大きい作業は腰痛発症の危険因子で、また、心理的因子(仕事絵の満足度や精神的ストレスなど)も腰痛の発症と関与しています。

(さらに…)

ジャンパー膝(jumper’s knee)

2018.08.28 | Category: スタッフブログ

ジャンパー膝

ジャンプ動作の多用により発生する、使いすぎ障害です。

 

大腿の前面にある大腿四頭筋は膝蓋骨、いわゆる膝の皿につながり、膝蓋骨は膝蓋靭帯を通して脛骨に

 

つながります。膝関節を伸ばすときは大腿四頭筋が収縮して脛骨を引っ張るようになっているため、ジャ

 

ンプなど膝を伸ばす動作を行うと膝蓋靭帯に張力が加わります。また、着地においては膝が曲がろうとす

 

る勢いに対してブレーキをかけるため、着地の際も膝蓋靭帯に張力が加わります。

 

ジャンパー膝は、ジャンプ動作を多用する仕事や競技において多く発生します。

症状

ジャンプ、着地を繰り返すうちに膝蓋骨と膝蓋靭帯の付着部分に炎症が発生し、運動時に痛みを感じるよ

 

うになります。膝前下部(膝蓋腱)や膝蓋骨周囲に限局性圧痛、腫脹などがみられます。

 

膝関節屈伸時などで痛みを訴え安静時痛はあまりみられません。

治療

治療は保存料療法がほとんどです。予防や症状の軽減に大腿四頭筋、ハムストリングスやかかわる筋の

 

ストレッチを行い膝蓋腱への負担を減らしましょう。膝周辺の疾患はたくさんあります。症状に原因を

 

理解し治療、予防をおこなうことが大切です。

ストレッチングが必要なスポーツ障害(鵞足炎,膝蓋靭帯炎,アキレス腱周囲炎,腰部痛etc…)

 

清田恵

 

引用元:病気がみえるVol11運動器・整形外科P344

外反母趾(hallux valgus)

2018.08.20 | Category: スタッフブログ,ブログ

外反母趾

拇趾が付け根(拇趾MTP関節部)で「く」の字に曲がり外反変形をきたすもので、特に女性に好発します。

 

靴によって圧迫されると突出部には滑液包炎や神経の絞扼が生じて疼痛を引き起こし、荷重が第2,3中足骨頭にかかるために、足底に有痛性のたこ(胼胝)がみられることもあります。

要因

  • ・幅が広くつま先が細い靴
  • ・かかとが高い靴
  • ・拇趾が第2趾よりも長い(エジプト型の足)
  • ・扁平足
  • ・関節リウマチ など

拇趾のMTP関節部の疼痛

  • ・突出した第1趾中足骨頭が靴により圧迫されて疼痛が生じます。
  • ・進行すると靴を履かなくても痛みを生じるようになります。

扁平足障害(過回内足障害)と内側縦アーチ

治療

変形は見た目に明らかで、痛みの程度が問題になり、母指の飛び出しを指で押すと痛む、靴を履いたときに痛む、靴を脱いでも痛むなど、変形が進行し疼痛が強い例には手術療法に移行することもあります。

 

保存療法として治療と生活指導、靴や外反母趾の原因の改善をしていきます。

 

外反母趾を伴う足は殆んどがアーチの低下した扁平足や横幅の広い開帳足となっています。生活指導、母趾の体操、可動域訓練などがあります。

 

このアーチ構造の破綻が外反母趾の最大要因であると言われていて、このアーチを矯正してあげることが治療において最も重要なことです。

 

ハイヒール、足先のとがった靴は外反母趾を助長します。母趾の付け根がゆったりしすぎる靴では第1中足骨頭が内反し、外反母趾がかえって悪化する原因となりえます。

 

アーチ構造の低下のため足底痛が出る場合には、足底板を挿入することで疼痛の軽減を図ったり、アーチの改善としてストレッチや歩行時の重心のかけ方や膝・股関節のねじれ、さらに猫背や姿勢も外反母趾には大きく影響するため全身からアプローチすることも重要で予防、再発防止につながります。

過回内:Hyperpronation,overprona-tionが身体に与える影響(足部回内の下肢キネティックチェーンへの影響は、トレーニングや競技、機能的な動作の妨げとなり、この足部アーチの変化はアーチの変化はアーチサポートを減衰させ、脛骨の内旋をもたらす)

清田恵

 

引用元:病気がみえるVol11運動器・整形外科P209

反復性肩関節脱臼(Addictive shoulder joint dislocation)

2018.08.15 | Category: スタッフブログ

習慣性脱臼

外傷性肩関節脱臼に続発する疾患で、肩関節が軽度の外力で容易に再脱臼しやすい状態にあります。

 

初回脱臼で生じた関節唇、関節窩、靭帯などの損傷の不全治癒が原因とされ、脱臼によって靭帯が弛緩し機能不全が生じ脱臼を繰り返すようになってしまいます。

 

初回は転倒やスポーツによる外傷性肩関節脱臼を生じることがほとんどで、初回脱臼時の年齢が若いほど、再脱臼率が高くなる傾向にあります。

症状

脱臼を誘発する肢位(前方脱臼であれば外転外旋位)をとると、容易に脱臼してしまったり、脱臼をしそうな不安感を感じます。

 

症状によっては寝返りをしただけで、物を取ろうと腕を上げたらなど容易に脱臼してしまうようになったりします。

治療

習慣性脱臼は脱臼後、安静が必要で、その後再脱臼予防のためリハビリをきちんと行うこと、肩関節周囲の筋力強化、ストレッチを行ようにしましょう。

 

根治には靭帯を修復するような手術療法が適用な場合もあります。

 

レジスタンストレーニングにおける肩関節不安定症と脱臼(肩はハイファイブポジション(臨床環境では「不安定肢位」と呼ばれる)で関節が外れることが多く、ハイファイブポジションが必要なエクササイズにおいて重い負荷を用いることにより、肩関節の脱臼を起こしやすくなる可能性がある)

肩関節スポーツ障害・代表的疾患と治療法

 

清田恵

 

引用元:病気がみえるVol11運動器・整形外科

肩関節脱臼(Shoulder joint dislocation)

2018.08.10 | Category: スタッフブログ

肩関節脱臼

肩関節脱臼は比較的起こりやすく、外傷性脱臼の中でも頻度が高い脱臼です。

 

転倒やスポーツなどで肩関節が過度の外転外旋力が加わった際負傷します。

 

肩関節は受け皿である肩甲骨関節面が非常に小さいという特徴を持ち、肩関節脱臼は脱臼する方向によって分類されていますが、解剖学的な構造上、骨頭が前下方に逸脱しやすく、前方脱臼が90%以上を占めます。

 

一回起こると習慣性の脱臼になってしまうことも多いです。

症状

肩関節脱臼では健側と比較すると特徴的な外観となります。

 

上腕骨頭が前方に転移いているため三角筋が扁平化して肩峰が突出してみえ、肩関節は軽度の外転位になり、腕を戻そうとしても外転位に戻ります(ばね様固定)。

 

自動運動は不能となります。触診で肩関節の前方に上腕骨の骨頭を蝕知できます。

 

感覚障害を合併することもあり、腕神経叢の皮膚感覚地帯で腕神経損傷を合併している場合、肩外側に感覚障害が生じます。

 

神経断裂はまれで、整復後に自然に回復することがほとんどです。

治療

脱臼は徒手整復を基本として整復し、整復後、包帯固定やバンドなどで固定し約3~6週間安静が必要です。

 

外傷性肩関節脱臼の場合、肩関節を外旋位に固定が有効とされています。

 

徒手整復が不可能な場合や、再脱臼の原因となるような骨折を伴う場合は手術療法の適応となります。

 

肩関節脱臼は反復性脱臼に移行しやすく、特に安静とリハビリを中途半端で止めてしまうと習慣性脱臼に移行しやすいです。

肩関節スポーツ障害・代表的疾患と治療法

肩関節脱臼・亜脱臼の競技復帰のポイント①動的安定性の獲得

 

清田恵

 

引用元:病気がみえるVol11運動器・整形外科

 

有痛性分裂膝蓋骨(peinful patella partita)

2018.07.31 | Category: スタッフブログ

有痛性分裂膝蓋骨

膝蓋骨は通常一個の骨化核から発生します。ときに2個以上の骨化核が成長期に癒合せずに遺残してX

 

線像で分裂しているように見えることがあり、これを分裂膝蓋骨と呼びます。多くは症状はなく治療の

 

必要はありません(無痛性)。有痛性で、スポーツや日常生活で分裂部に過度の牽引力が反復して作用

 

した場合に疼痛をきたすことがあります。

症状

大体は症状が発症して分裂膝蓋骨だと分かることがほとんどです。走ったり、ジャンプ時に膝前面痛みを

 

感じます。膝蓋骨の分裂部に一致して著明な圧痛がみられます。多くは膝蓋骨の上外方(SaupeⅡ型)にみ

 

られることが多く、これは大腿四頭筋の外側広筋の付着部で、この筋の牽引によるものだといわれています。

サッカー治療におけるスポーツ障害の機能解剖と評価・膝関節

治療

基本は症状が治まるまで安静で保存療法を行います。難治例では骨癒合を促進させたり、摘出を行うこと

 

もあります。大腿四頭筋と膝関節にかかわる筋のストレッチなどで膝蓋骨の分裂部に負担をかけないようする

 

ことや膝の使い方や水分補給など日常生活でも予防できることを行いましょう。

足部回内におけるスクワットトレーニング(前ならびに後脛骨筋の筋活動を全身の他の部位における動作スピードと合わせるために、この両筋群を特に強化した後に協働させる必要がある)

 

清田恵

 

引用元:病気がみえるVOL11運動器・整形外科P180

疲労骨折(fatigue fracture)

2018.07.23 | Category: スタッフブログ

疲労骨折

疲労骨折は健常な骨に対して同一部位に繰り返し外力が加わる事で骨折に至るものです。スポーツ外傷の一つですが仕事や日常生活でも起こることもあります。

 

一回では骨折に至らないような小さな外力が同一部位に反復して加わる事で、まず微小な骨折を生じ、やがて明らかな骨折に至ります。

 

スポーツをしている10歳代に多いですが幅広い年代で起こりやすく、練習法や練習量が変化した後に生じやすいといわれています。。

症状

運動時痛や圧痛、腫脹がみられます。X線像では発生初期、骨折線は明らかでないことが多いです。

 

骨折線の他、治療反応による骨硬化像や骨膜反応、仮骨形成の所見がみられます。MRI検査や骨シンチグラフィでは初期より所見を認めます。エコー像でも初期より炎症反応などで所見を認めます。

女性アスリートと月経異常と骨密度(低エネルギー供給率によって引き起こされる月経異常が青年期に発生すると、新しい骨の形成が制限され骨密度が低下し、疲労骨折のリスクが増加する)

好発部位

発症部位は競技種目や動作と関連が強くあります。下肢での発生が多く、なかでも脛骨、中足骨で頻度が高いです。

 

  • ①肋骨疲労骨折:ゴルフや野球のスイング動作では第2~9肋骨,剣道やウエイトトレーニングなどでは第1肋骨に多くみられます。

 

  • ②脛骨疲労骨折:脛骨近位・遠位部に好発する疲労骨折は疾走型とよばれ、予後は良好、脛骨中央部での発生は少ないが飛躍型とよばれ球技系のスポーツに多く、難治性といわれています。

 

  • ③中足骨疲労骨折:第2・3中足骨部に好発し陸上競技、球技、剣道などで多くみられ、行軍骨折ともよばれます。第5中足骨の近位骨幹部の発生は、ジョーンズ骨折ともよばれます。

 

  • ④踵骨疲労骨折:長距離の歩行やランニングで着地の衝撃やアキレス腱の牽引により発生します。

 

他に尺骨、腰椎、骨盤、大腿骨、腓骨、足の舟状骨などでもみられます。

治療

治療は主に、局所安静を保ちながら経過観察をして骨癒合を待ちます。難治性の部位では手術療法を考慮します。負担やストレスを貯めないようにストレッチや水分補給などをまめに行い予防を行いましょう。

骨密度にあたっての診断基準(骨粗鬆症という言葉は、子どもや青少年の場合は、BMDのZスコアが-2.0以下であり、かつ医学的に深刻な骨折歴がない場合は、「実年齢に対して低骨量である」という表現が推奨される)

 

清田恵

 

引用元:病気がみえるVol11運動器・整形外科

オスグットシュラッター病(Osgood‐Schlatter病)

2018.07.18 | Category: スタッフブログ

オスグットシュラッター病(Osgood‐Schlatter病)

オスグットシュラッター病は膝の脛骨粗面に生じる骨端症です。骨の成長期(骨端線閉鎖前)にスポーツ障害として発症し、スポーツを活発に行う10~15歳、男子に好発します。

 

膝を伸展した時に大腿四頭筋の収縮が膝蓋腱を介して脛骨粗面を牽引します。この牽引が骨端線(成長軟骨板)に繰り返し負荷が与えられ生じます。膝蓋腱脛骨付着部の裂離損傷、あるいは脛骨粗面が剥離してしまうと考えられています。

症状

膝の前下部(脛骨粗面)の運動時痛、腫脹、圧痛がみられ、進行すると膝前下部(脛骨粗面部)が膨隆してきます。X線像では、脛骨粗面部の突出、不整、骨端核の分離がみられます。

治療

脛骨粗面部の骨端線閉鎖後(18歳頃)には軽快することが多いため、運動制限などの保存療法が基本となります。

 

成長後にも変形や疼痛が残存する場合には手術療法による骨片摘出を考慮します。

 

膝蓋腱を圧迫・固定するバンド(オスグットバンド)の使用が有用です。運動前後のストレッチも大切です。

発育期の柔軟性低下と競技能力・スポーツ障害の相関関係

日常生活

大腿四頭筋の緊張が脛骨粗面部に負担をかけやすくなるので、大腿四頭筋、ハムストリングス、臀部の筋とそこにかかわる筋のストレッチを行うようにすると疼痛の緩和や予防になります。

 

膝周辺の疾患はたくさんあります。スポーツに限らず、仕事や日常生活でも生じることもあります。

 

使い過ぎもありますが、他の痛いところをかばっていて痛くなったり、フォームの崩れから起こることも多いです。

 

自分の症状を理解し適切な治療と対応をしていくことが大切です。

足関節の可動性(足関節可動性(AM:ankle mo-bility)、特に背屈は、正常な歩行にとってきわめて重要になる)

 

清田恵

 

引用元:病気がみえるVO.11運動器・整形外科

第5中足骨基底部骨折(下駄骨折)

2018.07.02 | Category: スタッフブログ

第5中足骨基底部骨折(下駄骨折)

第5中足骨基底部とは中足骨の足関節に近い部分のことで、この場所での骨折は下駄骨折とも言われます。

 

下駄についている鼻緒の付け根部分がちょうど第5中足骨基底部にあたります。今では下駄は昔より履かなくなりましたが、昔は下駄で足を捻った時、鼻緒のこの部分が支点になり骨折することが多く下駄骨折と名前が付いたそうです。

 

下駄をはいていなくても足関節を捻挫するように内返しに捻った時、捻挫に伴いこの時第5中足骨基底部が骨折した場合、下駄骨折と呼ばれます。

症状

足外側に疼痛、圧痛、腫脹、皮下出血斑が出てきます。荷重痛、歩行時痛も診られます。

 

症状の軽いものでは荷重痛はあるが、外観上変化があまりなく放置されてしまうこともあり、放置してしまうと変形治癒や、歩行時の痛みが取れなくなってしまうこともあります。

 

主に、ふくらはぎから第5中足骨基底部に腱となって付着している短腓骨筋という筋が、足関節の内反強制と体重が乗ったことによる捻りで腱に引っ張られることによって骨折してしまいます。

扁平足障害(過回内足障害)と内側縦アーチ

治療

受傷後は患部の安静と再転位防止のため、ギプスやシーネ固定が勧められます。転移が大きいものや経過で骨癒合がみられなかったりする場合、観血的療法に移行することもあります。

 

固定期間での筋力や柔軟性の低下はどうしても避けられず、筋力や柔軟性に対してのアプローチもきちんと行いましょう。

 

そして、ふくらはぎの筋の固さからこの骨折を起こしやすくなるとも考えられるので筋の柔軟性は大切です。ふくらはぎに限らず、筋肉の柔軟性の低下は他の怪我につながるので怪我の予防に、骨折後のリハビリにも有効です。

 

清田恵

 

引用元:標準整形外科学P724

 

 

外側上顆炎

2018.06.23 | Category: スタッフブログ

外側上顆炎

肘外側に疼痛をきたす疾患で、「テニス肘」とも呼ばれますが、日常生活や労働、スポーツなどによる伸筋群の腱の炎症で使い過ぎが原因とさています。

 

重量物の運搬、テニスなどのスポーツ、手をよく使う作業をする人におこりやすく、30~50歳代女性に好発します。

 

上腕骨の外側上顆に付着する手関節・手指の伸筋群の腱に炎症を生じ、肘の外側の疼痛(主に運動時痛)、圧痛、腫脹、握力低下が診られ、外側上顆には長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋、総指伸筋、尺側手根伸筋という筋が付着していていますが、主に短撓側手根伸筋の腱が傷害されやすいです。

疼痛誘発テスト

 

  • トムゼンテスト:肘を伸ばし握りこぶしをして手関節を背屈(伸展)の姿位を維持してもらうようにします抵抗を加えた際、疼痛が誘発されます。

 

  • チェアテスト:肘を伸ばし前腕回内位で片手で椅子等の重い物を持ち上げると疼痛が誘発される。

 

  • 中指伸展テスト:伸展させた中指(肘も伸展させる)に、掌側に抵抗を加えると疼痛が誘発される。

 

*肘外側(撓側)に疼痛が出現、または増悪します。

野球肘:上腕骨内側上顆炎のリハビリテーション(回外と回内、およびニュートラルな肢位での肘関節屈筋群の十分な強化を含めなければならない)

日常生活指導

疼痛誘発動作を避け、疼痛を誘発しない姿位で行いましょう。

 

前腕回外位および、手関節掌屈(屈曲)の姿位は痛みを誘発しません。

 

例えば、荷物を持つときは肘を曲げ、手のひらを上に向けて抱きかかえるように持つと肘への負担が減ります。

 

ぞうきんを絞る動作も、シンクなどに押しつけて水けを切るようにしたり、フライパンを振るような動作もなるべく避けるようにしましょう。

治療法

X線検査で異常所見は認められないことがほとんどで、多くは保存料法で軽快します。

 

患部上肢の安静、外側上顆に付着している伸筋群は手関節、手指までつながっているので手関節、手指の使用を最小限にしたり、日常生活指導、ストレッチなどの理学療法などで改善していきます。

 

痛みが強い場合、テニス肘用バンドの装着などを行い、難治例では手術療法も考慮されることもあり、早めに治療を行いましょう。

野球治療・野球肘の疼痛における解剖学的機能評価

 

清田恵

 

引用元:病気がみえるvol.11運動器、整形外科 P125,126,127

手根管症候群

2018.06.15 | Category: スタッフブログ

手根管症候群

 

手根管症候群とは、指先や手掌のしびれや痛みなどの症状をきたすものです。手首には「手根管」と呼ば

 

れるトンネル状の形態を示す部分があり、このトンネル内には正中神経やけんなどが通っています。

 

なにかしらの原因で指先の感覚や手の運動に重要な役割をする正中神経が障害される結果、正中神経が圧迫

 

されると、それによって症状が誘発されます。主に手関節の使い過ぎが原因になっていることが多いです。

 

手のしびれで睡眠中に目が覚めることは、この症候群に特徴的です。

正中神経

正中神経のはたらきは、前腕を内側にひねるように回す運動(回内)、手首、手指の屈曲、親指を手の平と

 

垂直に立てる運動(外転)、親指と小指をつける運動(母指対立)などです。知覚神経は親指、人差し指、

 

中指の全部と薬指の親指側半分の手のひら側と、親指側半分の手のひらです。

 

正中神経は手首部にある手根管という狭いトンネルを通り抜ける構造になっており、周囲三方向を骨の壁、

 

残りの一方は強靭な靭帯によって囲まれています。そのため、この部分で正中神経が圧迫されやすい構造に

 

なっており、手の使いすぎによる腱鞘炎、妊娠時の水分貯留、糖尿病、甲状腺機能低下症やアミロイドー

 

シスなどにより容易に正中神経が損われて正中神経麻痺を起こします。

検査法

チネル(ティネル)テスト:手首(手関節)を打腱器などでたたくとしびれ、痛みが指先に響きます。

 

ファーレンテスト:手首(手関節)を直角に曲げて手の甲をあわせて保持し、1分間以内にしびれ、痛み

 

が悪化するかどうかをみます。

 

母指球の筋力低下や筋萎縮も診ます。病院などでは補助検査として、電気を用いた筋電図検査を行い、

 

手根管をはさんだ正中神経の伝導速度を測定したりもします。

治療

手根管症候群では、手首の安静が治療方法の一環であるため生活スタイルの変更が重要になりますが、

 

保存療法で治まらない場合、筋委縮がみられたりガングリオンなど腫瘍、麻痺の原因が明らかな場合など、

 

ときには手術による治療も選択されることもあります。軽度の症状では、冷・温熱療法、電気療法やサポー

 

ターなどで固定するなどの保存療法で軽快していきます。初期の段階で早めに治療を行うようにしましょう。

 

 

清田恵

 

引用元:標準整形外科学P386,387

 

 

狭窄性腱鞘炎(ドケルバン病)

2018.06.08 | Category: スタッフブログ

狭窄性腱鞘炎(ドケルバン病)

ドケルバン病(ド・ケルバン病)は腱鞘炎の一種で、長母指外転筋腱と短母指伸筋腱が、橈骨茎状突起部と伸筋支帯に絞扼されて発生します。

 

主婦や、出産後のホルモンバランスや育児によって、スポーツや日常生活で手首を繰り返し良く使う人に出やすい症状で、特に女性に多くみられます。その他、リウマチによる腱鞘炎、細菌による化膿性腱鞘炎などがあります。

ロッククライミングの生理学的要求(握力の持久力低下と相関しているクライミング中の血中乳酸濃度は3~10mmol/Lに達すると報告されている)

症状

母指基部から手関節撓側にかけての疼痛、圧痛、腫脹がみられ、フィンケルシュタインテスト(母指を包み込むように握り、母指側の手首を伸ばすように手関節を曲げる)で痛みを訴えます。

 

ドアノブを開ける、ふきんを絞る、ズボンを穿くなどの手首を捻るような動作でも疼痛を訴えることもあります。

治療

症状の軽いものでしたら、患部に負担をかけないよう安静にしてもらい、症状に応じてサポーター、テーピング固定をおこなうこともあります。

 

症状が強く出ているものでは、ステロイド剤局注や、保存療法以外で腱鞘切開術の移行することもあります。

 

痛みを感じたらなるべく早めに治療すると早期回復や、腱鞘炎の原因を理解することで症状の悪化を防いだり、再発の防止・予防にも繋がります。

上腕骨内側上顆炎:野球肘のリハビリテーション(伸張性エクササイズを導入することで、インスリン様成長因子を増加させ、細胞増殖と基質の再造形を促進するメカノトランスダクション(機械的な負荷を細胞の反応に転換するプロセス)の効果がある)

 

清田恵

 

引用元:標準整形外科学P381

 

 

 

 

鎖骨骨折

2018.05.31 | Category: スタッフブログ,ブログ

鎖骨骨折

 

鎖骨骨折は特に小児に多く、どの年齢層にも発生し比較的多い骨折です。スポーツ時、交通事故、転倒し肘や肩部から着いて受傷する事が多いです。

 

打撲など直接外力を受けて受傷することは比較的稀です。

症状・鑑別診断

触診、X線検査などで診断します。

 

転移が診られるものの外観の多くは、患側の肩幅が短縮し狭くみえ、頭を患側に傾け、腕を反対の手で保持したり疼痛を緩和させるような態勢をとります。腫脹、圧痛、疼痛、皮下出血斑が診られます。

 

転移が少ないもの、不全骨折、小児の場合など外観上変形や腫脹が少なく、外観上わりにくい事もあり、小児では腕を動かさなくなった場合、鎖骨骨折している可能性もあり注意しなければいけません。

 

鎖骨はS字状で湾曲していて、特に中外3分の1の部分で好発します。

 

鑑別疾患として、肩鎖関節脱臼、胸鎖関節脱臼、肋骨骨折などがあげられます。

治療・固定

転移がみられる場合、まず胸を張るように骨折部のズレを整復します。患部の安静と再転位防止のため包帯固定や鎖骨バンドなどによって胸を張るように固定して、できる限り骨折片の転位を除去し、その状態を保持する固定が施行されます。

 

骨折片の転位が大きいまま放置されると、骨癒合がなされないまま偽関節を生じたり、骨癒合がされても過剰な仮骨形成による変形治癒や、周囲の神経圧迫による神経損傷などの弊害が起こりやすく、その場合手術に移行します。

 

受傷後は安静にして、徐々に固定を軽くしていき、可動域訓練を行っていきます。

 

骨がつくまでには最低4~12週を要します。(手術をしてもしなくても)

レジスタンストレーニングと肩鎖関節の傷害(鎖骨遠位の骨融解はいわゆる「ウェイトリフター肩」としても知られ、肩鎖関節の離開、肋軟骨下の疲労骨折、肩鎖関節を形成する鎖骨遠位における骨の融解などを特徴とする)

予後

予後は比較的良好です。あまり正確な整復を要する部位では無いので、少々転位が残っても問題はありません。

 

骨折後の安静やリハビリを行われなかったりした場合、変形治癒、肩関節の可動域制限などを残してしまうこともあります。

レジスタンストレーニングにおける肩関節不安定症と脱臼(肩はハイファイブポジション(臨床環境では「不安定肢位」と呼ばれる)で関節が外れることが多く、ハイファイブポジションが必要なエクササイズにおいて重い負荷を用いることにより、肩関節の脱臼を起こしやすくなる可能性がある)

 

引用元:標準整形外科学P628,629、柔道整復学実技編P2~7

 

清田恵

 

 

 

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