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2014 4月の記事一覧

小児の筋肉の発育・小児科学的観点「子どもは大人のミニチュアではない」

2014.04.30 | Category: トレーナー,トレーニング,ブログ

1.筋肉の発達

体重が30㎏までは、男女ともに体重における筋重量の占める割合にほとんど差が無く、筋肉の発育は性ホルモンの影響で思春期にスパートを示し、男子では増えた体重の80%くらいが筋重量の増加になりますが、女子では40%くらいで脂肪の増加が目立ちます。

 

筋繊維には2種類、ゆっくりと収縮する持久力に関係するST線維(遅筋)と速く収縮し瞬発力に関与するFT線維(速筋)があります。

 

※筋肉はこの2種類の線維が混在し、その分布や比率は個人差があり、1歳頃に決まります。

 

筋線維のタイプは、運動をすると互いに変化し、運動をやめると元のタイプに戻ります。

 

思春期の発育スパート以前で主に働くのは遅筋線維で、思春期発育スパートが始まると速筋線維が優勢となり、瞬発系が発達していきます。

 

※女子では速筋線維の発達が早期に頭打ちになるために、女子の方が男子よりも瞬発力に劣ることになります。

 

2.小児の成長の特徴

小児は大人をサイズだけ小さくした存在ではなく、子ども特有の特徴があります。

 

神経系の発育・機能発達が呼吸器・循環器・骨格・筋の発育・機能発達に先行するので、運動持久力能力や筋力の増大よりも技能の習得に適した時期であり、思春期になると運動持久力や筋力の増大も期待できます。

 

「子どもは大人のミニチュアではない」

医療系の学生が小児科学を最初に学ぶ時に教わる言葉で、すなわち、子どもは大人のサイズを単に小さくしたものでは無く、形態や機能に子ども特有の特徴があります。

その特徴を理解することが正しい運動療法を行う上で重要になります。

引用・索引運動療法ガイド

生理学的観点からの筋線維の配列の違いと筋収縮速度

2014.04.29 | Category: トレーナー

筋の形の違い

筋の形状には、筋線維の走行や筋頭の違いから次のような種類があります。

 

紡錘状筋

筋線維の走行方向が筋の長軸上に(腱と平行)沿っており、中央部(筋腹)が太く、両端が細い紡錘状になります。

例:上腕筋など

 

半羽状筋

筋の片側にのみ腱があるもので、筋線維はお互いに平行に走行しているが、文字通り鳥の羽のように、腱に対してある角度(羽状角)をもって筋線維が接しています。

例:後頸骨筋、半膜様筋など

 

羽状筋

筋の中心に腱があり、腱の両側に筋線維が付着し、その走行方向が腱とは異なる羽状角を持ちます。

例:大腿直筋、腓腹筋など

 

多頭筋

筋には一つ、またはそれ以上の筋頭があり、二つの場合は二頭筋、三つの場合は三頭筋、四つの場合には四頭筋と呼ばれ、複数の腱(筋頭)から始まった筋が交わり一つの筋腹を構成します。

 

※上腕二頭筋は長頭と短頭、上腕三頭筋は外側頭、内側頭、長頭、大腿四頭筋は大腿直筋、中間広筋、外側広筋、内側広筋からなります。

この他に二腹筋、輪状、リボン状、板状、膜状、鋸状など様々な形状があります。

(さらに…)

プライオメトリックトレーニングのプログラムデザインを決める因子(関節角度・可動域・力の発揮する方向・切り返し局面の時間)

2014.04.28 | Category: トレーニング

プライオメトリックトレーニングのプログラムを決める要因

パフォーマンス

エクササイズ選択

プライオメトリックトレーニングのエクササイズの選択や動作の決定にあたって、対象者のプロフィール(年齢、体重、競技レベル、体力レベル、トレーニング経験、怪我の状態など)に配慮した上で、パフォーマンスを向上させたい動作の特異性について分析し、できるだけ関連の深い動作パターンのエクササイズを選択することが大切になります。

 

以上のことを踏まえた競技動作との関連について注目すべき主要なポイントは①関節角度と可動域、②力を発揮する方向、③切り返し局面の時間になります。

 

爆発的パワー発揮を効果的に向上させるプライオメトリクストレーニングの神経学的・生理学的理論

(さらに…)

神経系の疲労とオーバートレーニングを防ぐ為のピリオダイゼーションのバリエーション

2014.04.27 | Category: トレーナー

神経系の疲労とオーバートレーニング

パワートレーニング

ピリオダイゼーション・線形モデル

伝統的なレジスタンストレーニングのピリオダイゼーションモデルは線形モデルと表現されます。

これは時間の経過とともに、ミクロサイクルのレベル(1周間から数週間)ごとに斬新的に少しずつ強度と量を変化させていきます。

 

※通常は強度を上げ、量を減らすので一方的に変化させることになります。

 

ピリオダイゼーション・非線形(波動型)モデル

負荷の強度と量をミクロサイクルの内部(1日ごと)を頻繁に大きく変動させるモデルを非線形または波動型モデルと表現します。

 

※通常はコアエクササイズに限定して行います。

 

非線形モデルの例として、月・水・金と週3回トレーニングするとして、月に6RMの負荷で4セット行い、水に10RMで3セット実施し、最後の金に3RMで3セット行うというものもあります。

この場合には、負荷の大きさ(RM)も量(レップ×セット)も同時に増減させるということになります。

 

非線形モデルの背景

線形モデルではトレーニング強度の一方向的な増大によって神経系の疲労が生じ、そのことがオーバートレーニングの原因となりますが、非線形モデルでは変化が大きくそうした神経疲労やオーバートレーニングが生じにくいという仮説が非線形モデルを支持する指導者の背景となっています。

 

インシーズンにおける非線形モデルの利用

長期間におよぶインシーズンに多くの試合が連続するスポーツに対して非線形を最も適用されます。

筋力やパワーをピークまでトレーニングすることはせずに、筋肥大、最大筋力、パワーといった課題に応じ負荷を長期にわたって反復的にかけていくという方法を取ります。

 

※インシーズンにあっても筋肥大を刺激することが可能になるという利点もある反面、高い強度レベルが長期間続くため、比較的早期にオーバートレーニングに陥るという懸念もあります。

引用・索引ストレングス&コンディショニングⅠ理論編

ストレッチの筋肉痛の緩和の生理学的効果(血漿キニン分解・β-エンドルフィン分泌促進)

2014.04.26 | Category: トレーニング

筋肉痛の緩和

筋肉痛

激しい運動後の筋肉痛は、血漿中のキニン、ヒスタミン、プロスタグランジン、カリウムなどの発生によるとされています。

 

永田氏は激しい運動を30分実施した後の腓腹筋の筋肉痛が運動直後のストレッチにより減少したことから、筋中の血液循環が促進され、血漿キニンなどの筋痛物質が分解される可能性があると報告しています。

 

ストレッチングの効果(柔軟性、障害予防、パフォーマンス向上、疲労の回復、リラックス)

(さらに…)

ピリオダイゼーションにおいて最も重要視される量と強度

2014.04.25 | Category: トレーナー

ピリオダイゼーションの時期

エネルギー産生

ピリオダイゼーションにおいて、「エクササイズの種目」「休息時間」「週頻度」なども変化させられますが、、トレーニング変数において最も重要なものは強度と量に関するものになります。

 

トレーニング区分

 

トレーニング期の主な区分は「準備期」「試合期」「移行期」になります。

 

通常、、実際に構成されるマクロサイクル(長期の分割で通常1年)では、準備期と試合期の間に第一移行期を挿入し試合期の後の移行期を第二移行期とすることによって、準備期、第一移行期、試合期、第二移行期という4つの区分から成り立ちます。

 

シーズン オフシーズン プレシーズン プレシーズン インシーズン インシーズン ポストシーズン
時期 準備期 第一移行期 第一移行期 試合期 試合期 第二移行期
局面 筋肥大/持久力 最大筋力 筋力/パワー ピーキング 維持期 積極的休養
強度 50~75% 80~90% 60~95% 95% 80~85% 積極的休養
3~6セット 3~5セット 3~5セット 1~3セット 2~3セット 積極的休養
10~20レップ 4~8レップ 2~5レップ 1~3レップ 6~8レップ 積極的休養

 

 

※スポーツのトレーニングは最終的には専門的テクニックとタクティクスの習得と完成を目指しますが、長期間にわたってのオーバートレーニングを防止し、パフォーマンスを最適化するには、全トレーニング期間にわたって、専門的なトレーニングだけを継続することは効果的ではなく、最初は量が多く強度の低い非専門的トレーニングから開始し、徐々にスポーツ種目のための量が少なく強度が高い専門的トレーニングに向けてトレーニングで優先させる内容をシフトさせていく方法が効果を上げます。

引用・索引ストレングス&コンディショニング

特異性の原則(生理学的原則とバイオメカニクス的な原則(SAID))

2014.04.24 | Category: トレーナー

特異性の原則(SAID)

エネルギー供給

身体の細胞は、特定の刺激に対して特定の反応を起こし、適応が起こって変化するということから、目的とするトレーニング効果を得るためにはその特異性を考慮したプログラムデザインを実施する必要があります。

 

柔軟性:ストレッチングなど

スピード:スプリント走など

敏捷性:アジリティトレーニングなど

胸を鍛える:ベンチプレスなど

肩を鍛える:ショルダープレスなど

上記のように特定の目的にあったトレーニングを実施するということです。

 

※SAIDとは”Specific adaptation to imposed demand”の略で「課せられた刺激(要求)に対する特異的な適応」という意味です。Wallis&Logan、1964

 

エネルギー代謝的特異性

3つの主要なエネルギー代謝であるATP-PCr系、解糖系(乳酸系)、有酸素系の特質を考慮しプログラムを作成します。

一般的な例では、爆発的パワーを要求される野球やアメリカンフットボールではATP-PCr系、高いパワーを断続的に反復する特性のあるレスリングやアイスホッケーでは解糖系(乳酸系)、より長時間の動作が継続する長距離走やマラソンでは有酸素系がそれぞれ関与します。

 

バイオメカニクス的特異性

各スポーツ競技では、それぞれ特徴的な動きが観察できます。

 

※立位か座位か跳躍しているのか、両脚あるいは片脚支持で立つのか、膝の屈曲位は何度ぐらいが最も使われているのかなどの動きを詳しく分析し、その動きにあったエクササイズを選択する必要があります。

 

例として、レスリングにはベンチプレスが特異的な上半身エクササイズであり、テニス肘のストロークに対してはダンベルフライが、バスケットボールのシュート動作にはインクラインプレスがそれぞれ適当になります。

引用・索引 ストレングス&コンディショニングⅠ理論編

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筋力を決める生理学的要因

2014.04.23 | Category: トレーニング

筋力を決める要因

筋力

身体が発揮できる最大筋力を決める要因には①筋横断面積、②神経系の機能、③筋に占めるFT線維(タイプⅡ線維、速筋)の割合の三者があります。

 

※このうち③は主に遺伝的に決定され、レジスタンストレーニングによって大きくは変化しないので、トレーニングの主目的は筋肥大と神経系の改善の2点に集約されます。

 

神経系の適応

レジスタンストレーニングを開始して初期の1~1.5ヶ月は通常、著しく筋力が増加しますが、この間には筋横断面積はあまり増大しません。

 

※この間には筋横断面積当たりの筋力が増加するためです。

 

この時期には神経系の適応が起こり、中枢神経系および反射(ゴルジ腱反射など)による筋力発揮の抑制が低下するためと解釈されています。

 

※一定のトレーニングされている選手などの場合、こうした神経系の適応を引き出すためには、高強度の(1RM90%以上の)トレーニングが必要になります。

 

筋肥大

神経系の適応が上限近くに達すると、筋横断面積の増大、すなわち筋肥大が起こるようになります。

 

※筋肥大は、主としてタイプⅡ線維の横断面積の増大により起こり、筋線維の損傷とその再生に伴い、筋線維数の増加(筋線維の増殖)も起こるとされていますが、極めて小さいとされています。

 

※タイプⅠ線維の太さは、高強度のトレーニングでは変わらないですが、筋肥大を主目的とするトレーニングプロトコルでは若干増大します。

 

筋肥大には筋内でのタンパク質合成の活性化が必要で、この過程には筋線維が強く活動すること、内分泌系が活性化することが重要になります。

 

代謝的適応

筋線維が繰り返し活動すると、その活動に有利となるように特定のタンパク質の合成が活性化すると考えられます。

 

※レジスタンストレーニングは通常、無酸素性代謝に依存するので、無酸素性に依存した酵素の合成が高まり、筋自体の無酸素性代謝が高まります。

 

筋肥大のための中~高強度、大容量のトレーニングを行うとタイプⅡb線維では、有酸素性代謝も高まり、徐々にタイプⅡa線維に向かうサブタイプ変換が起こります。

 

※筋線維内のグリコーゲン量、クレアチンリン酸濃度の増加も起こり、これらも筋繊維の肥大に関与します。

引用・索引 ストレングス&コンディショニングⅠ理論編

関節軟骨部への生理学的トレーニング効果

2014.04.22 | Category: トレーナー

関節軟骨

関節軟骨

軟骨は軟骨基質とそれに含まれる線維の量と種類により硝子軟骨、弾性軟骨、線維軟骨の3種類に分類されます。

 

関節軟骨は硝子軟骨に分類され、関節軟骨は軟骨細胞とその周囲に存在する細胞外基質によって構成されます。

 

細胞外基質の主成分は水分で湿重量でその70~80%を占めます。

 

※水分以外にはコラーゲン、プロテオグリカン、非コラーゲン性タンパク質からなり、乾燥重量ではコラーゲンが50%、プロテオグリカン35%、非コラーゲン性タンパク質15%となり、いずれも軟骨細胞から産生されます。

コラーゲン

Ⅱ型コラーゲンで他に少量のⅨ型、Ⅺ型コラーゲンが含まれ、ポリペプチド鎖が3本絡み合いコラーゲン分子が形成され、それらが会合し、コラーゲン線維網が作られ、これが網目構造を作り、軟骨組織の形成維持と張力に抵抗する役割を果たします。

プロテオグリカン(アグリカン)

中央にコアタンパクが存在し、これにムコ多糖が付着し形成されます。

※ムコ多糖としてコンドロイチン硫酸、ケラタン硫酸が含まれ(ムコ多糖は陰性荷電を持ち、互いに反発し距離を保つために優れた保水性を有する)プロテオグリカンモノマーはヒアルロン酸と結合し巨大な重合体を形成します。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は滑膜B型細胞から分泌される分子量5~50万のムコ多糖で、アセチルグルコサミンとグルクロン酸からなり、滑液に粘潤性を与え軟骨基質を構成します。

 

これらコラーゲン線維の網目構造と糖タンパク質、ムコ多糖類からなるゲル状の軟骨基質の特性により、軟骨は外力に対して形状を変化させ、力を分散・吸収し、外力が除かれると元の形を復元し、更に、滑液の粘性とも相まり関節に滑らかさを与えます。

 

軟骨の栄養供給

軟骨組織には血管、神経、リンパ組織等は存在しないため、関節軟骨部に損傷、変性が生じると元の硝子軟骨には修復されないとされています。

軟骨の栄養供給には滑液の拡散に依存しており、関節の運動は滑液の拡散を促進し軟骨への酸素供給や栄養供給の役割を果たします。

関節の固定はこれを阻害し軟骨細胞の壊死や軟骨基質の吸収が起こります。

 

※実験でランニングなどの運動により、関節軟骨部の肥厚と軟骨細胞の増殖、軟骨基質の増加が生じるとされていますが、逆に損傷された軟骨に運動負荷が加わると破壊を進行させるとの報告もあります。

 

近年、再生医療の分野で軟骨細胞培養移植術など良好な成績が報告され、今後の軟骨再生、発生、再生のメカニズムの解明とともに非常に期待されています。

引用・索引 ストレングス&コンディショニングⅠ理論編

リコンディショニング時の筋力トレーニングの原則

2014.04.21 | Category: トレーニング

競技復帰のトレーニング

トレーニング

スポーツ復帰の条件として、再発の防止とより高い全身能力の向上が必要となります。

 

筋力はトレーニング開始後どんどん上昇しますが、それは活動する筋線維数の増加や大脳の興奮水準の高まりによる効果であり、しばらくすると筋力の増加はあまりみられなくなり、上昇カーブが平坦化します(高原状態、plateau)。

 

上記の状態からそのまま計画どおりにトレーニングを続けると再び筋力が増大し、これは筋肥大の効果で真の筋力強化を考えられます。

 

※早くて4週間、おそくて6週間程度かかることを考慮しトレーニング計画や目標設定をしなければならなく継続が必要です。

 

筋力トレーニングの原則

①関節可動域全般にわたって運動性を確保する。

②初期には自動運動、自動介助運動などを使用し愛護的にゆっくり行う。

③収縮力はごく弱いものから徐々に上げていき、最初から強い収縮は行わない。

④等尺性収縮や短縮性の等張性収縮から始める。

⑤慣れてきたら、伸張性の等尺性収縮を行ったり、最大収縮近くまで抵抗力を上げていく。

⑥単関節運動から始め、徐々に多関節運動に進めていき、最終的に身体活動動作に筋力が貢献しないと筋力トレーニングの意味がない。

⑦OKCからSCKC,そしてCKCに進めるのが一般的。

⑧どの筋に収縮が起こっているのか、選手(患者)に筋を見せ確認する。

⑨収縮している筋の硬さに注意して、筋緊張を高め左右差(健側患側差)をなくする。

⑩筋に適度な疲労感を得られるのが大切で、関節に痛みが出ることは避ける(終了したら必ずアイシング)。

⑪運動速度は最初軽い負荷でゆっくりか、あるいは軽い負荷で適度な速さで行う(慣れてきたら、重い負荷、高速運動を)。

⑫トレーニング計画では⑴.負荷のタイプ、⑵負荷量、⑶運動回数(Repetition)や収縮時間、⑷セット数、⑸休憩時間、⑹頻度、⑺時間、などを決め、効果判定(評価)をそのような方法でいつ行うか決めておく。

⑬明確な目標設定ときちんとしたトレーニング計画を立てることが効果を出すためには不可欠。

⑭トレーニングで行った方法で評価すると効果の有無がわかりやすい。

⑮トレーニング初期の筋力の上昇は真の筋肥大ではなく、一定期間以上トレーニングを継続しないと筋肥大は起こらない。

⑯筋肥大を効果的に得るためには、最大下努力で反復回数やセット数を増やし、筋力を高めたければ反復回数を減らした最大下努力でのトレーニングがよい。

 

※フリーウェイトでのベンチプレスでの上腕二頭筋長頭腱炎、バランスを崩したときの肩関節の亜脱臼、スクワット動作での膝関節の屈曲角度を増やそうとしてバーベルを下げてくる際、体幹が過度に前屈し腰部を痛めることには注意が必要になります。

引用・索引 運動療法ガイド

トレーニング負荷の増加の原理(斬新性の原則・2for2ルール)

2014.04.20 | Category: トレーナー

トレーニング負荷の増加

トレーニング負荷

 

トレーニング進行により、斬新性を考慮し負荷・強度を増加する必要になります。

これを「2for2」ルールの原則といいます。

 

斬新性の原則

トレーニング効果は、短期間ほど可逆性が大きく、長期間であるほど途中に中断しても可逆性は小さくなります。

 

※計画的に継続することが重要で負荷、強度はトレーニングの進行を考慮し、徐々に増強させていきます。

 

軽い負荷から重い負荷へ、基本的なエクササイズから専門的なエクササイズへ、筋持久力から筋肥大へ、筋力強化からパワー強化へとトレーニング刺激を変化させていくことが重要です。

 

2for2の原則

2for2とは「あるエクササイズの最後のセットで定められた目標回数よりも2回以上反復でき、これが次のトレーニングセッションでも達成できたなら、新しい目標値に負荷を増加させる」ということになります。

 

※具体的には、ベンチプレスを10回×3セットというプログラムの設定で、10回×3セットを全て達成し、連続して数回のトレーニングセッションを通じても達成できたなら最後のセットに12回プレスが可能になり、負荷を増加させれば良いということになります。

引用・索引ストレングス&コンディショニング理論編Ⅰ

成長ホルモンを最も分泌されるトレーニングプロトコルとは

2014.04.19 | Category: トレーニング

成長ホルモンが最も分泌されるプロトコル

成長ホルモン

成長ホルモン

成長ホルモンは脳の下垂体から分泌されるペプチドホルモンで、その血中濃度は日内変動が極めて大きなホルモンです。

 

筋肉や骨の成長を促すだけではなく、体脂肪を減らしたり、免疫機能を高めるなど、健康の維持増進でも非常に重要なホルモンになります。

 

分泌は間脳の視床下部による調整を受け、神経内分泌されるGHRH(成長ホルモン遊離因子)によって活性化され、ソマトスタチンによって抑制されます。

 

成長ホルモンとトレーニングプロトコル

 

視床下部は上位の運動中枢が強く興奮した場合、および骨格筋内にある感覚神経(代謝物受容器)が乳酸などの代謝産物を受容した場合に興奮し、GHRHなどのホルモン遊離因子を下垂体に向けて分泌します。

 

成長ホルモン分泌を促す条件

①大筋群の種目を用いる。
②乳酸などの代謝産物の生成と蓄積を促すために、中~高重量(75~85%1RM)で大容量のトレーニングを行い、同時にセット間休息時間を極力短縮する。

 

※トレーニング直後に炭水化物とタンパク質を複合したサプリメントを摂取すると安静時、トレーニング後の成長ホルモン濃度がとても高まるとの報告もあります。

引用・索引 ストレングス&コンディショニングⅠ理論編

選手の筋力向上と体重比の関係(ニュートンの第2法則)

2014.04.18 | Category: トレーナー

筋力と体重

筋力と体重

アスリートにとって筋力の向上を目指すことは非常に重要なことです。

 

スプリントやジャンプ、素早い方向転換など自分の体重を素早く移動させる必要がある場合、最大筋力の絶対値ばかりではなく、体重比に着目する必要があります。

 

ニュートンの第2法則

 

力(F)=質量(m)×加速度(a)

加速を生み出すには

加速度=力/質量

つまり、加速を生み出すには質量に見合った力が必要であることが導き出されます。

 

※体重たりの筋力がアスリートの加速能力に直接影響することになり、仮に筋力が10%増加しても、体重の増加が20%だとすると、体重あたりの筋力は低下し、加速能力がかえって悪くなります。

 

一般に体重あたりの筋力は、小柄な選手の方が優れているようで、筋力が筋断面積に比例するので、同じ筋断面積の大柄な選手と小柄な選手を比べると、大柄な選手の方が筋長の長い分だけ体積が大きくなり、体重が重くなってしまい、結果的に小柄な選手の方が筋力-体重比において優れていることになります。

引用・索引ストレングス&コンディショニングⅠ理論編

筋持久力を高める生理学的条件と運動負荷

2014.04.17 | Category: トレーナー

筋持久力を高める生理学的条件

筋持久力

筋持久力運動による生理学的変化

筋持久力運動により、その筋肉の毛細血管網と動静脈吻合の発達が著しくなり、単位筋面積当たりの毛細血管数は非運動筋の約2倍、吻合数は約3倍に増加したと報告されています。

 

※筋収縮が起こると、筋線維を囲んでいる4000近い毛細管の多くが開く、持続した運動ではその40%もが開くと考えれています。さらに、筋持久力運動により筋酸素摂取量の増加、筋貯蔵グリコーゲン量も増加が起こります。

 

筋持久力運動の生理学的至適条件

筋持久力を高める第一の条件は、筋血量の増加をもたらすことになり、この際、血流量は与えられる負荷によって異なってくるので、十分な血液を筋に供給する負荷の大きさが重要です。

 

※加賀谷Dr.は最大筋力の20~30%程度が適当であるが、負荷の大きさと、最大作業時間には密接な関係があり、負荷の大きさにより作業時間(回数)が変化することを考慮しなければならないと述べています。

 

Petersenは1RM(1 repetetion maximum:1回繰り返すことの出来る最大負荷)の60%の負荷でその回数との関係を調べたところ、回数の多いほど筋持久力の増加が大きかったと述べ、このことにより運動持続時間は個人の最大(筋が疲労しつくすまでとるのが効果的)、また、運動の頻度は毎日(運動と運動の間隔が長くならない)が効果が大きいと述べています。

 

※筋疲労を出来るだけ遅くする能力が筋持久力であり、この能力は筋力とともに筋パフォーマンスの基本因子で、筋所活動の低下をきたした選手、患者には忘れてはいけない運動目標の1つになります。

引用・索引 理学療法概論

筋持久力向上と神経性因子の関係(中枢神経系・末梢神経系)

2014.04.16 | Category: アスレティックリハビリテーション,トレーナー,トレーニング,ブログ

筋持久力向上と神経因子

筋持久力

筋持久力運動

筋持久力の向上は一定負荷による作業回数や作業時間の増加となって表されます。

 

※一般に持久力の訓練に伴い、最大筋力も増加するのが普通です。

 

猪飼氏は最大筋力の1/3の負荷で疲労に至るまでトレーニングする方法を用いたとき、最大筋力は6週間で約10~20%の増加を示したと述べています。

 

※Shaverらは運動肢の筋持久力の向上のみでなく、非運動肢側の持久力も向上すると述べ、筋持久力が中枢神経系と深く関わっていることを示しています。

 

神経性因子

中枢神経系と末梢神経系に区別でき、中枢神経系は意欲などの興奮水準レベルに左右され、これは筋疲労の生じたのちでも、電気刺激によりかなりの強い筋収縮が可能であることで解明されます。

 

※随意的筋収縮ではまだ筋自体に余裕を残しており、中枢神経系の疲労が加わってはじめて筋収縮が中断されたことを意味しています(筋疲労自体生体の防御機構の一つで安全装置と考えられています)。

 

末梢神経系因子では運動により筋肥大を伴わない筋力の増加がみられるということに示唆されるように、筋力や持久力にはそれに関係する運動単位やシナプスの数も関係しています。

 

※Brownは静的筋収縮のさいの疲労は筋組織そのものが中心で、動的筋収縮のさいの疲労は、これに神経性因子が加わると述べています。

引用・索引 理学療法概論

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