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男女の水泳時における腹腔内圧の比較(女子の絶対的な筋力は、男子の3分の2程度であり、特に体幹部では男子の63.8%になる)

2016.05.04 | Category: 水泳

水泳時における腹腔内圧

腹腔内圧と水泳選手

泳速度、ストローク頻度、ストローク長、IAP-Val、IAP-swinおよび%IAPmaxAP

 平均標準偏差
泳速度(m/s)1.53±0.08
SP(Hz)0.90±0.1
SL(m)1.70±0.1
随意最大Val(kPa)10.4±3.1
水泳時IAP(kPa)2.9±0.8
%maxIAP(%)30.3±10.6

泳速度、ストローク頻度(SR)、ストローク長(SL)、随意最大IAP(腹腔内圧)、水泳時のIAPおよび%maxIAPを示したものであり、最大努力泳(女性)と最大下努力泳(男性)におけるIAPを比較したものになります。

 

泳速度および性別が異なるために、単純に比較することはできませんが、努力度の高い方が高い値を示しました。

 

また、各被験者の随意最大IAPをみると、女性よりも男性のほうが著しく高い値を示しました。

 

この背景として、一般的に男子と比較して女子のほうが筋肉量は少なく、さらに女子の絶対的な筋力は、男子の3分の2程度であり、特に体幹部では男子の63.8%になります。

 

クロール泳におけるIAP:腹腔内圧(水泳時の腹腔内圧は%maxIAPをみると、最も速い1.4m/sであっても13.7±2.7%であり、変化量も2.3±0.6kPaであった)

陸上と水泳時におけるIAP

随意最大IAPを求めるために行うバルサルバ法(息を止める)は、腹部や骨盤を囲むすべての筋活動であることから、随意最大IAPの違いは、被験者の性差の影響を受けたことによるものと考えられます。

 

また%maxIAPは、最大下努力クロール泳と比較して高い割合を示しているものの、陸上で測定された他の動作と比較すると、かなり低い値を示しています。

 

この理由は、上述した最大下努力泳で述べたとおりであり、水泳時には、泳速度の高低や泳者本人の努力度にかかわらず、陸上での運動ほどに姿勢を安定させるための大きな負荷が体幹に生じないためと思われます。

 

体幹筋群と腹腔内圧(ドローインもブレーシングも、体幹筋群の協働的収縮を賦活化させることで腹腔内の圧力(IAP)を高め、脊柱を安定させる)

 

体幹が身体の他の部位における運動能力を高める(股関節周辺の筋力が十分ではない選手でも、体幹の筋群が股関節の機能を補助し、その課題を行うことが明らかにされた)

 

引用・索引Fredericson M and Moore T(2005)Muscular Balance,Core Stability.and Injury Prevntion for Middle and Long Distance Runners.Phys Med Rehabil Clin N Am16:669-89


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