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プライオメトリックスと持久力トレーニングの同時実施がランニングエコノミーにおよぼす影響とは(下肢スティフネスが増加した結果、弾性エネルギーの蓄積と放出の効率が向上する)

2018.09.16 | Category: プライオメトリックトレーニング,有酸素運動

プライオメトリックスとランニングパフォーマンス

プライオメトリックストレーニングは爆発的な形式の筋力トレーニングであり、爆発的な動作を用いて筋パワーを向上させます

 

プライオメトリックスエクササイズでは、素早い伸長性動作から短い償却局面を経て爆発的な短縮性動作を行い、伸長-短縮サイクルにおいて共同筋に伸張反射を起こさせます。

 

このトレーニング様式は、筋肥大を抑制しながら力の立ち上がり速度を向上させるといった、特異的な神経筋の適応を起こすことが可能になります。

 

プライオメトリックストレーニングがランニングパフォーマンスに及ぼす影響については、複数の研究が実施されています。

 

その結果、プライオメトリックスと持久力の同時トレーニングは、筋力の増加、跳躍高の増加、REDの増加、下肢スティフネス(下肢の筋腱構造が伸長に抵抗する力)の増加、無酸素性運動能力の向上、時速12km、14km、16km、および18kmのランニングスピードにおけるREの向上、および2.4km走、3km走、および5km走におけるタイムの向上をもたらすことが明らかになっています。

プライオメトリックスにおけるエネルギーの貯蔵とは(腱に蓄えられる弾性エネルギー(EE)はストレッチショートニングサイクル(SSC)現象を支えるきわめて重要なメカニズムである)

有酸素性エネルギーと無酸素性エネルギー

Paavolainenらは、プライオメトリックストレーニングを実施した結果、一定速度でのランニングテストにおける足の接地時間が時短したと報告しています。

 

著者らは、その理由として、下肢スティフネスが増加した結果、弾性エネルギーの蓄積と放出の効率が向上したためと見解を示しています。

 

さらに、同研究は、プライオメトリックストレーニング実施後の神経筋特性(下肢スティフネス、筋力など)の向上が、5km走パフォーマンスの決定因子のひとつである無酸素性運動能力の向上と関連していたと報告しています。

 

また、Mikkolaの研究も、神経筋特性の向上は無酸素性能力の向上と関連していると報告しています。

 

これらの研究結果は、下肢スティフネスの増加によってランニングスピードにおける乳酸の蓄積量が低下することを示唆しています。

 

無酸素性エネルギーへの依存度が低下すると、筋の収縮力を制限する酸性度の上昇によって疲労が進行するのを遅らせられるため、このような効果は重要です。

若年アスリートにおける代替え的なパワー向上法の選択(プライオメトリックスでは大きな床反力が生じるため、プログラムへの適用は慎重に行わないと、短期的には過負荷による傷害を、長期的にはオーバーユースの問題を引き起こすおそれがあり、特に成長期のアスリートにおいてはその懸念が大きくなる)

引用・索引Effects of Performing Endurance and Strength or Plyometric Training Concurrently on Running Economy and Performance37-45


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