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肩の疾患② 五十肩(凍結肩)

2018.09.18 | Category: スタッフブログ,慢性疼痛

 

明らかな原因がなく肩の疼痛と可動域制限が生じる疾患で肩関節の構造物の退行変性によって発症するといわれ、肩関節周囲炎、癒着性関節包炎ともよばれます。

症状・所見

五十肩は、肩の疼痛と可動域制限が主症状で、可動域制限は急性期は痛みと筋の痙縮のため、慢性期は拘縮のために生じます。

①肩の疼痛(主に急性期)

・肩から腕にかけての運動時痛

 

・安静時痛や夜間時痛も出現

 

・夜間痛は患側を下にしたときの側臥位痛、寝返りの時の疼痛が特徴的です。

 

・疼痛を和らげるため肩関節を内転・内旋位の姿位に保持します。。

②日常生活動作困難

・衣服の着脱や結髪、結帯(上肢を後方へ回す動作)など様々な日常生活が困難になる。

 

画像検査では異常はみられず、このように症状や検査をして肩の特別疾患を除外したうえで、明らかな疾患がない(突発性)として五十肩と診断します。

 

自動運動、他動運動共に可動域制限と運動時痛、肩の前方を中心とした圧痛がみられます。

 

急性および慢性の肩関節傷害のリスク因子(RT集団にみられる一般的な異常リスク因子は、筋力のアンバランス、肩前部の不安定性、可動性の低下などが挙げられる)

病期と治療

急性期、慢性期、回復期と3つの病期があり、各病期は4カ月程度で全体として1年ほどの経過で治癒します。(人により症状や体調などで変わります。)

①急性期(炎症期)

【経過】

・疼痛が最も強い時期

 

・運動時痛のほか、安静時痛、夜間痛も出現しうる。

 

・可動域制限は疼痛と筋の痙縮により生じる。

【日常生活指導】

・患部の安静(動きが最小限ですむよう、着衣時は先に患側の上肢を袖に通す様にすなど)

 

・患部の保温

 

・夜間痛などに対しては就寝時の良肢位

 

・疼痛のない範囲での運動療法

②慢性期(拘縮期)

【経過】

・拘縮が中心となり、すべての方向に可動域制限がみられる(特に外転、外旋、内旋で顕著)

 

・疼痛は軽快に向かう

【日常生活指導】

・軽い疼痛を伴う程度の積極的な患肢の使用

 

・患部の保温

 

・積極的は可動域訓練(運動療法)

③回復期

【経過】

・可動域が徐々に改善

 

・運動時痛も消失していく

【日常生活指導】

・軽い疼痛を伴う程度の積極的な患肢の使用

 

・患部の保温

 

・積極的は可動域訓練(運動療法)

 

・回復期にはストレッチを中心に運動療法継続

 

急性期では主に除痛、可動域の維持、慢性期、回復期では拘縮の解除、可動域の改善を目的とします。

 

治療は保存料法が基本となり、早期の治療が早期の回復につながります。

 

肩関節後部の緊張に対する柔軟性エクササイズの選択(一般的に、ストレッチプログラムを開始すると、短時間に可動性の向上がみられ、肩関節後部の緊張(PST)が改善されると、内旋および水平内転の可動性向上が自覚される)


引用元:病気がみえるVol11運動器・整形外科P114,115

 

清田恵

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