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肘部管症候群

2019.01.18 | Category: リハビリテーション

 

尺骨神経が肘部管内で絞扼神経障害をきたすものです(尺骨神経高位麻痺)。

 

靭帯や骨棘による神経圧迫、骨折後の肘部外反変形(外反肘)、肘関節の持続的・反復的な屈曲、ガングリオンなどが原因となります。

 

絞扼性神経障害の中で手根管症候群に次いで頻度が高いです。

病態

肘部管が圧迫を受けることで尺骨神経が傷害されると考えられています。

 

肘部管内のいずれの部位も尺骨神経絞扼の原因となり、その絞扼による障害をまとめて肘部管症候群といい、以下の症状がみられる場合肘部管症候群をうたがいます。

 

尺骨神経麻痺による環指・小指尺側にしびれ、感覚障害があり、箸の使用などの巧緻運動が困難になります(運動麻痺)。

 

手骨間筋や小指球筋の委縮、環指・小指MP関節過伸展、PIP関節・DIP関節屈曲がみられます(鉤爪変形〔鷲手〕)。

 

肘部軽くを叩くと末梢にチクチク感や蟻走感がみられます。

原因

原因として次のようなものが考えられていますが、特発性である場合も多いです。

肘の酷使

・スポーツ肘

 

・職業病など

変形・解剖学的因子

・小児期骨折後の外反変形(外反肘)〔遅発性尺骨神経麻痺〕

 

・変形性肘関節症

 

・ガングリオン

 

・尺骨神経の亜脱臼など

特発性・その他

・特発性など

 

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肘部外反変形

上腕骨外側顆骨折など、肘部骨折が原因である場合は、肘部外反変形(外反肘)がみられることがあります。

 

外反変形が進行すると、肘部管における尺骨神経の牽引および摩擦が大きくなり、絞扼の要因となります(遅発性尺骨神経麻痺)。

 

骨折後の偽関節によって外反変形をきたす場合もあり、X線像で判別できます。

チネル徴候

診断や治療効果の測定に行われます。

 

肘部管付近を4~6回叩打または60秒間圧迫すると、尺骨神経支配領域である環指尺側と小指の指尖部にチクチク感や蟻走感を訴えます。

フロマン徴候

尺骨神経支配の母指内転筋の筋力低下によっておこる現象で、両手の母指と示指で紙を挟んで引っ張るようすると、患側の母指が屈曲してしまう現象です。

 

これは、母指内転筋の筋力低下をほかの筋(長母指屈筋)の筋力により代償するために生じます。

ギヨン管症候群

尺骨神経が尺骨神経管(ギヨン管)内で絞扼・圧迫されることで絞扼神経障害をきたすものです。

 

長時間にわたるハンドル把持などの小指球部に圧迫刺激が加わる動作や、ガングリオン。腫瘤といった占拠性病変、破格筋による圧迫などが原因となります。

病変・症状

症状は肘部管症候群と似ていて、環指および小指尺側のしびれや疼痛、骨間筋と小指球筋の委縮、環指・小指の鉤爪変形(鷲手)などがみられます。

 

手背の感覚障害が出現しなことが肘部管症候群との鑑別点となります。(尺骨神経手背枝の麻痺を伴わないため)

治療

保存療法として装具固定など、手関節を安静に保ちます。

 

軽快しない場合は、手術療法を検討します。

 

外反ストレスの影響と肘関節の伸展速度(腕の振り遅れと大きな肘関節の伸展が重なると、慣性モーメントが増大、肘関節の外反ストレスが増大する)

引用元:病気がみえるvol.11運動器・整形外科P290.291.292

 

清田恵