TEL

滑膜ひだ障害(タナ障害) | Nakajima整骨院|横浜で野球,サッカーによる肩,肘,腰,膝,足のインディバ施術で評判

電話番号
お問い合わせはこちら

Blog記事一覧 > リハビリテーション > 滑膜ひだ障害(タナ障害)

滑膜ひだ障害(タナ障害)

2019.01.07 | Category: リハビリテーション

滑膜ひだ障害(タナ障害)

 

膝には関節腔の隔壁の遺残と考えられている滑膜ひだが複数存在します。

 

このうち膝蓋骨の内側縁近くに存在する内側滑膜ひだは膝蓋骨と大腿骨の間に挟まりやすく、膝内側の疼痛を生じることがあります。

滑膜ひだ

滑膜ひだは胎生 の時期で形成される膝関節腔の隔壁の遺残組織であり、膝蓋上嚢と関節腔を分ける膝蓋上滑膜ひだ、大腿脛骨関節の内外側を分ける膝蓋下滑膜ひだ、膝蓋骨内側縁に存在する内側滑膜ひだに区別されます。.

 

内側滑膜ひだは正常膝の 64~84%に存在し、多くは無症候性で加齢による影響は受けません.

 

正常な内側滑膜ひだは薄くて柔軟ですが、外傷やスポーツによるオーバーユースで機械的刺激が繰り返し加わると、肥厚および瘢痕化して弾性を失い、断裂することがあります。

 

異常な内側滑膜ひだが大腿骨内側顆前方と膝蓋骨内側関節面の間で衝突し、疼痛やクリックを生じる疾患が内側滑膜ひだ障害と定義されます。

 

動的安定性とフィードフォワードコントロール(着地で接地する前や静止する前の準備段階における膝関節や膝安定筋のフィードフォワードコントロールが、動的安定性の向上にとって最も重要な要素であることが示唆されている)

原因

大きなタナを認める場合、スポーツなどで膝の曲げ伸ばしを繰り返し,ストレスがかかったり、外傷を契機としてタナが膝蓋骨と大腿骨の間に挟まり、大腿骨の下端の膨らんだ部分とこすれて炎症を起こし、症状を呈してくることになります。

 

バスケットボール、野球などの膝の屈伸を頻繁に行う球技やマラソンや、膝をよく地面につくスポーツに多くみられます。

 

また、体質的にタナに厚みがあったり大きかったりする人は、膝を酷使した状態(オーバーユース)で膝を強打したりすると症状が現れやすくなります。

 

特に太ももの筋肉が疲労していると、筋肉が緊張しているためタナの摩擦が強くなり症状が出やすくなります。

 

10~20歳代に多く、男性よりも女性の割合が高いです。

 

症状の現れ方としては、膝関節を曲げ伸ばしする際に内側に引っかかり感や違和感から強い痛みを呈してくることもあります。

 

徒手的に膝を屈曲伸展させたときに膝蓋骨内側あたりにコリッと音がしたりポキポキ音がしたり、痛みを生じることでタナ障害を疑います。

 

そしてMRI検査で棚が描出され診断されます。関節鏡において棚が膝屈曲伸展時に膝蓋骨と大腿骨に挟まっていることで確認できます。

治療

治療法としては、運動量を抑えたり、太もも、股関節のストレッチが効果的です。大抵の場合は激しい運動を控え安静を保っていれば、徐々に炎症が治まってきます。

 

繰り返し痛みが生じたり、数か月にわたって痛みが引かないなどの場合は、痛み止めの注射をしたり、関節鏡(関節内に挿入する内視鏡)による手術でタナを切除することもあります。

 

お早目の受診をお勧めいたします。

 

高強度の複合下半身動作と爆発的競技動作に伴う股関節伸展筋群の役割(ジャンプやランニングでは、負荷の増加に伴って股関節の関与の比率が高まるだけではなく、低強度での膝関節優位から高強度での股関節優位への変化も示す)

 

引用元:病気がみえるvol.11運動器・整形外科P182、標準整形学第8版P553

 

清田恵