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無酸素系競技と有酸素性トレーニング(持久系運動がもたらす適応が、激しい運動間の回復時間を短縮するという点に着目することは有益になる)

2018.04.15 | Category: 有酸素運動

有酸素性トレーニングと無酸素性トレーニング

筋の適応の最大化を目的とした同時トレーニングに関する諸文献は、無酸素性運動をほぼ同時に併用することによる「干渉効果」をめぐり意見が分かれています。

 

しかし、近年Lundbergらのよって行われたトレーニング研究では、6時間の休息を挟んでレジスタンスエクササイズとサイクリングエクササイズを行うと、筋機能は損なわれず、またレジスタンスエクササイズを単独で実施した場合よりも筋全体のサイズを増大させました。

 

しかも、速筋線維(遅筋線維の5~6倍の力を発揮する)の適応が狙いであったにもかかわらず、筋の有酸素性能力も向上しました。

 

したがって2つの運動様式の間に適切な休息時間が設けられていれば(6時間超)、同時トレーニングは以前考えられていたほど筋パワーの向上を妨げられないとみられています。

無酸素性競技のアスリートにとって長時間の有酸素性運動は必要か?(Pcrの再合成を促進して疲労に達する時間を引き伸ばし、筋の毛細血管を著しく増加させる)

回復時間と持久性トレーニング

持久系運動がもたらす適応が、激しい運動間の回復時間を短縮するという点に着目することは有益になります。

 

つまり、結局のところアスリートのパフォーマンスは、実施するトレーニングの激しさによって決定されるため、「運動の再開」に要する時間を短縮することはトレーニング全体の量と質を高めることになります。

 

すべてのエネルギー機構は運動様式や運動の持続時間とかかわりなく、継続的または相乗的に機能しているために、有酸素性代謝は常にエネルギーの産生に貢献しています(例えば、30秒間の短いスプリントでは20%)。

 

したがって、いかなるパフォーマンス目標に対しても、バランスのとれたトレーニング方策が重要であるといえ、有酸素性運動を無酸素性トレーニング様式に組み込むには、各様式間に十分な時間を挟み、異化(タンパク質分解)状態を避けるためにカロリー摂取を管理し、オーバートレーニングに陥らないように注意を払う必要があります。

 

このようなマイナスの効絡効果の発生を制御できるならば、無酸素系アスリートに対して有酸素性トレーニングを実施する根拠は証明されています。

ランニングと競技パフォーマンス(有酸素性能力を測定するフィールドテストは、連続的多段階トラックテストと、最大努力による多段階シャトルランテストの導入によって変革を遂げた)

引用・索引Bangsbo J,Gollnick PD,Graham TE,Juel C,Kiens B,Mizuno M,Saltin B,Anaerobicenergy Production and O2Deficit Debtlelationship during exhaustive exercise in human J Physiologic422:539-559 1990