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肩の疾患④ 腱板断裂(肩腱板断裂‐Rotator cuff tear) | Nakajima整骨院|横浜で野球,サッカーによる肩,肘,腰,膝,足のインディバ施術で評判

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肩の疾患④ 腱板断裂(肩腱板断裂‐Rotator cuff tear)

2018.10.01 | Category: スタッフブログ,ブログ,炎症

腱板の断裂により、疼痛と断裂した筋の筋力低下を生じる疾患で、上肢の外転(側方挙上)の途中に痛みを生じ、五十肩と異なり、肩関節の可動域制限や拘縮は軽度で、自動運動に制限があっても他動運動は制限されないことが多いです。

 

腱板の変性による断裂が多いが、外傷による断裂もあり、中年以降、右肩に好発します。

 

腱板とは

肩関節を囲む4つの腱(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の腱)からなる構造で、肩関節を取り囲んみ補強している構造で、これら4つの筋は肩甲骨と上腕骨を連結して、主に肩関節の回旋運動に働いています。

 

腱板は肩関節の周囲を袖口(cuff)のように取り囲んでいる様子からローテーターカフ(rotator cuff)ともいいます。

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肩の疾患③ 肩峰下インピンジメント症候群

2018.09.26 | Category: スタッフブログ,炎症

肩峰下インピンジメント症候群

肩峰下インピンジメント症候群は、上肢の挙上時に肩峰(烏口肩峰アーチ)が腱板(特に棘上筋腱)や上腕骨の大結節と衝突し、肩の疼痛や引っ掛かり感を生じる状態のことをいいます。

主な原因

  • ①腱板断裂

・腱の断端の衝突

・上腕骨の上方化

・肩峰下の骨棘形成

  • ②腱板炎

・炎症による腱板の肥厚

  • ③石灰性腱炎

・石灰化による腱板の肥厚

肩の外旋可動性(プレス動作(ベンチプレスなど)ばかりを行なうアスリートには、肩の外旋不足はよくみられ、外旋が不十分であると肩のインピンジメントを引き起こす)

病態と施術

上腕を外転する課程で、上腕骨と肩峰の間に腱板の一部や肩峰下滑液包などが挟み込まれ、繰り返して刺激が加わると滑液包に浮腫や出血が起こります。

 

安静にするとこの変化は正常に戻り症状は軽快しますが、動作の反復によっては症状の再燃を繰り返して慢性化します。

 

進行すれば、時に腱板の部分断裂となったり、肩峰下に骨の棘ができたりして痛みがなかなかとれなくなることもあります。

 

慢性化すると治りにくくなるなることもあり、早期の施術が大切です。

 

胸椎の可動性(胸椎可動性(TSM:thoracic spine mobility)は、上肢および腰椎の双方の正常性にとって不可欠にであり、TSMの制限と肩のインピンジメントは、慢性腰痛と関連づけられている)

 

引用元:病気がみえるVol11運動器・整形外科P111

 

清田恵

痛みは自由神経終末によって受容され、その伝導にはAδおよび、C線維の2種類の感覚神経が関与する

2014.12.14 | Category: 炎症,運動生理学

 

痛みの受容

「ガラスを踏んでしまった」「指先をカッターで切ってしまった」等の受傷直後は”鋭い痛み”としてfirstpainがあり、それに続いて持続する鈍い痛みのslowpainを感じます。

2種類の痛みの感覚

痛みは自由神経終末によって受容されますが、その伝導にはAδおよび、C線維の2種類の感覚神経が関与しています。

  • Aδ線維:Aδ線維は有髄であり、伝導が早くなります。
  • C線維:C線維は無髄なので伝導速度が遅くなります。

これが時間差をもって異なる2種類の痛みを感じる一因になります。

痛みと自由神経終末・温冷覚の病態生理

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治癒過程でのコラーゲン(膠原線維)と関節可動域制限の相関関係

2014.04.15 | Category: リハビリテーション,炎症,運動生理学

治癒過程

関節に関係する組織

関節に関係する組織の中でも、関節包や靭帯、腱など多くの器官の基本となる結合織(ほかの組織に入り込んでそれをつなぎ合わせたり、あるいは組織と組織との間を埋めるような役割を果たす組織)は様々な種類や構造、性質を持っています。

年齢と腱の柔軟性(幼い子どもの腱構造は最も柔軟性が高く、成人はスティフネスが大きく、年少の少年の腱における伸張は特に高く、筋の横断面積当たり0.35MPa以上で、他の2群より著しく高くなる)

結合組織の種類と構造

線維成分には丈夫でかつ力を加えてもほとんど伸びない膠原線維(コラーゲン)と、ごく弾性に富み伸張性のある大きな弾性線維(エラスチン)、それに網目状の組み合わせに関係するレチクリンが存在します。

※3つの主要な成分は膠原線維になり、組織学的には、まばらに散在する細胞成分に対して細かい線維成分が縦横に走り、網目状に組み合わさっています。

 

コラーゲンは三重螺旋構造を持ち、きわめて多数の原線維が束をなして、規則的な配列を形成していますが、これらの線維相互間に共有結合にもとづく横の結びつき(cross linkage)ができます。

疎性結合組織(loose connectivetissue)

可動性に富む関節、筋膜、皮下組織

定形結合織

瘢痕部、拘縮を起こした関節包

※コラーゲンは線維蛋白の一つで、動物の含有する全有機物の約30%、全蛋白質中の約60%を占め、人間の場合、そのアミノ酸組成は約1/3をグリシンが占めています。

コラーゲンと関節可動域の制限

コラーゲンは強い高張性を備えていますが、その性質はトロポコラーゲンという分子配列と、分子間同士を結ぶ架橋(cross link)にもとづき、臨床的に、創の治癒過程や関節の固定でコラーゲンは作られますが、その際にコラーゲン分子が強靭な架橋を持たないように極力制限できれば関節拘縮などを最小限に抑えることができるかもしれません。

※大切なのはできるかぎり関節の固定が長期化することを避けたり、麻痺などによる関節の運動能の欠如あるいは低下に対して適切なROM維持のための運動をできるかぎり実施することにより、疎性結合組織が定形結合組織に変化するのを抑えることです。

 

腱スティフネスが増大する理由(コラーゲン原線維の「波状構造が失われる」とスティフネスが増加し、腱全体のスティフネスも増加する)

引用・索引 理学療法概論

リコンディショニング時の関節可動域制限への物理療法(温熱・超音波)の生理学的効果

2014.03.22 | Category: 慢性疼痛,炎症,運動生理学

低周波施術器とトレーニング

関節可動域制限への物理療法の効果

 

可動域制限に対しての伸張運動(stretch exercise)の実施前に温熱療法が施行されます。

 

Lehmannは生理学的効果を実証するためにラットの尾を用いて種々の温度下における伸長力との関係を調べ、25℃の温度にてラットの腱の伸張率は約15%になったと述べています(これは臨床上効果の期待できる伸張率約1.5%の10倍に達する)。

 

腱・関節包への超音波療法

 

Gerstenは超音波の腱・関節包などの線維結合織はその伸張性を増大していると述べ、温熱作用が線維蛋白の性質を変化させることに働いたのであろうと説明しています。

 

一方、WolpersやGrossらは超音波照射にてコラーゲン線維の結合が妨げられたと報告しています。

 

超音波の生理学的効果

 

臨床的に使用される超音波は0.8~1MCのもので物理療法の中で最も深く熱を到達出来るものとされています。

 

1MCの波長の超音波では皮膚表面の約半分のエネルギーが5cmの深部まで及び、10cmの深さでは約1/4のエネルギー量が到達するとされています。

 

超音波は組織のインピーダンスにより、異なる組織境界面でのエネルギー反射散乱が熱エネルギーへと転換されやすい性質を持っており、特に骨は超音波エネルギーの約30%が反射するため骨と隣接する筋組織での熱産生は著名で、線維肥厚組織や瘢痕組織においてとくにすぐれていると言われています(温熱効果に加え機械的効果もあるため)。

 

超音波を直接患部に照射しないで疼痛関連脊髄根部に照射する方法も、自律神経系に対する超音波の効果を活かした方法もあり、また、薬物を超音波エネルギーにより皮内に浸透させる効果もあります。

 

※一方、温熱作用が関節内温度の上昇に伴い、ヒアルロン酸などの代謝が著名に増加したり、膝関節内温度が33~36℃に上昇すると軟骨の破壊が4倍に増加するなどの報告もありますが、超音波ほど適用性の広い、かつ未知の面を秘めた物理療法は無いと言えます。

引用・索引 理学療法概論

痛みに対する物理療法の神経系へのアプローチ・門制御理論(gate control therapy)

2014.03.19 | Category: 炎症,運動生理学

痛み

皮膚の構造とその性質

皮膚は感覚、吸収、分泌、身体保護、それに体温調節などに関係する身体体壁をつくる重要な組織です。

 

身体の血液(その約25%は毛細血管中に存在)その多くは皮膚及び、皮下組織にあり、皮膚を介して与えられる温・冷エネルギーは、その血行動態に影響を及ぼしやすく、逆にその血行動態が温・冷の効果を左右すると考えられています。

 

また、成人ではほぼその体重の60%が血液を含む水分よりなり、この相対的量も温・冷を始めとする物理エネルギーの人体への作用効果に影響を及ぼしています。

筋肉内の酸性化は疲労にどれだけ影響するか?(筋肉内のph{乳酸、水素分子}と筋張力低下の関係)

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筋の持続性収縮と虚血性収縮の生理学的メカニズム

2014.03.18 | Category: 炎症,運動生理学

筋の収縮

筋の痛みと筋スパズム

筋が持続的に収縮を強いられると、その結果として、その結果として筋スパズム(muscle spasm)を限局して起こしやすく、このスパズムは痛みを増悪させ、その結果スパズムが強くなるという具合に、痛み-筋スパズムの悪循環(スパズムループ)を作るようになります。

 

筋スパズムは筋の伸展性の減少や関節可動域制限をきたすこととなり、浮腫や炎症状態など、新陳代謝の異常とからみあい移行し、線維化反応、機能障害へと変化していきます。

 

二次的に、身体外傷を始めとして、多くの因子が疼痛反応を生じ、筋スパズムとの間に頑固な連結を作ります。

筋肉における酸素摂取量(mVO2)はO2供給能力、O2消費能力によって決定される(トレーニングを継続すると筋肉内のミトコンドリアの量が増える)

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痛みと自由神経終末・温冷覚の病態生理

2014.03.17 | Category: 炎症,運動生理学

痛みの生理学

痛みの性質とその特徴

痛み(pain)は生体に対する侵害刺激を警告する役割を果たしており、痛覚受容器を侵害受容器と呼びます。

 

痛みの痛覚は鋭く、局在性のかなり明確なものと、鈍く、局在性のあまり明確でないものの2種類におおよそ分けることができます。

 

前者を鋭痛、第一痛といい、後者を鈍痛、第二痛といい、内部痛や筋・関節の痛みは後者のほうで、深部痛(Deep pain)とも言います。

 

ちなみに痛覚の知覚神経線維には有髄線維のAδ線維、無髄線維のC線維が関係しています。

腰部痛が改善する運動方向への運動介入(運動に伴いLBPが増悪し、痛みが脚部への下方へ放散する現象は症状の悪化を意味するため、「末梢化(Peripheralization)」を起こす運動は避ける)

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トレーニングによる免疫機能障害と糖質(CHO)・コルチゾール(副腎皮質ホルモン)の関係

2014.02.08 | Category: 炎症

コルチゾールと糖質

トレーニングによって誘発される免疫機能障害は、主としてコルチゾール(副腎皮質ホルモン)などのストレスホルモンに関係があることが報告されています。

糖質(CHO)はエクササイズ後のコルチゾールの増加を抑制することが示されています。

 

エクササイズによる炎症の影響と潜在的な潜在的な感染リスクを低減するために、有酸素性活動におけるCHOの補給が推奨されます。

 

エクササイズによっておこる免疫機能障害(エクササイズによる炎症の影響と潜在的な感染リスクを低減するために、有酸素性活動におけるCHOの補給が推奨される)

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スポーツ競技現場での急性損傷の浮腫のプロセス(炎症とヒスタミン)とは?

2014.01.25 | Category: 炎症

浮腫

急性損傷が起こった場合、身体の最初の反応は炎症で、その治癒期間はおよそ3~4日になります。

 

炎症の過程は正常な治癒期間に必要なプロセスになりますが、損傷組織の早期治癒と速やかな機能回復の為には最小限に抑えられなくてはなりません。

 

細胞レベルでは、毛細血管の直接的ダメージが血流の局部的うつ滞を発生させます。

 

組織損傷によって細胞が死滅すると、細胞内液と浸出液が細胞間隙流出します。

トレーニング後の適切な回復と睡眠(冷水浴とコンプレッションウェアは、筋痛、炎症、疼痛を減少させて、睡眠の質の改善に役立つ可能性がある)

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