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ブロックにおけるピリオダイゼーションの負荷
個々のブロック内における負荷のピリオダイゼーションは直線的ではなく、週ごとに負荷を増大させていき、第4週でいったん負荷を下げ回復を促します。
強度自体はブロック1からブロック3にかけて着実に上げていき、量のほうは下げていきます。
パワートレーニングは最大または最大に近いパワー出力が得られる負荷でトレーニングすることによって効果が最適化されます。
エクササイズの種類によっても異なりますが、パワートレーニングはスクワットやジャンプスクワットのように比較的低負荷(50%1RM以下)で行なうことで効果が得られる場合が多くなります。
ピリオダイゼーションを組み立てるには
ピリオダイゼーションモデルを組み立て完成させるにあたっては多くの変数を操作することが可能であり、また操作すべきであるということが大切になります。
そのような変数とは例えば、ミクロサイクルにおいて考えられる他の変動要素や1回のワークアウトで行うレップ数などになります。
さらにトレーニング反応に影響を及ぼすものは負荷だけではなく、量的負荷のほうが及ぼす影響はむしろ大きい可能性があります。
量的負荷とは一定の負荷(強度)と一定の量(レップ)を組み合わせたものになります。
しかし、全般的な負荷の問題に関していえば、筋力トレーニングに比較的高強度の負荷を用いると効果が最適化されることは、データから明らかになっています。
スピードトレーニングとは
筋力トレーニングとパワートレーニングは、スピードトレーニングから最大限の適応を得るための下地となります。
これらの変数を向上させるトレーニングにおいて、力の立ち上がり速度は検討事項になります。
最も動作速度が発揮されるのはジャンプスクワットであり、それは0%1RM負荷において発揮されています。
ピリオダイゼーションの重要性(バリエーションが非論理的、過度、無計画で実行すると、トレーニング計画の全体的な効果が制限されるだけではなく、オーバートレーニングのリスクが増大する)
ピリオダイゼーションとは
ピリオダイゼーションとは、トレーニング変数を連続的かつ理論的に操作することによってパフォーマンスを最適化するプロセスになります。
筋力-パワー系競技の選手向けに提案されているピリオダイゼーションモデルは、エクササイズの強度を高めて量を減らしていき、なおかつ量と強度に日ごとの変化も持たせるというものになります。
この方法は、筋力の漸進的向上には効果がありますが、パワーとスピードの漸進的向上には必ずしも効果をもたらさず、そしてパワーは力と速度両方の積になります。
ただし、筋力のみでも、力発揮能力を高めることでパワーを向上させることはでき、したがって、筋力もまた考慮にいれるべき変数になります。
ピリオダイゼーションとは(ピリオダイゼーションの定義は、所定の時期に最良のパフォーマンスを達成することを目的として、トレーニング変数を計画的に変動させること)
ピリオダイゼーションとは
ピリオダイゼーションという用語はS&Cの分野で数年前から盛んに用いられるようになりました。
一般に受け入れられているピリオダイゼーションの定義は、所定の時期に最良のパフォーマンスを達成することを目的として、トレーニング変数を計画的に変動させる、というものになります。
近年では「線形ピリオダイゼーション」という表現の仕様に関して一部議論が持ち上がっています。
あらゆるピリオダイゼーションは厳密には非線形であるという考えから、線形ピリオダイゼーションという表現は誤解を招くということです。
ピリオダイゼーションの重要性(バリエーションが非論理的、過度、無計画で実行すると、トレーニング計画の全体的な効果が制限されるだけではなく、オーバートレーニングのリスクが増大する)
ピリオダイゼーションとは
ピリオダイゼーションとは、予め決められた時点における競技パフォーマンスの最適化をもたらすように、系列的かつ統合的な方法で、トレーニング介入を倫理的かつ体系的に組み立てることになります。
パフォーマンスの向上という主要な目的を達成する極めて重要なことは、生理学的適応とパフォーマンス適応とを促進する一方で、疲労を管理できるように、トレーニングプログラムに計画的なバリエーションをもたせることです。

The University of Iowa baseball team participates in their strength and conditioning program Wednesday, Feb. 5, 2014 at Carver-Hawkeye Arena in Iowa City. (Brian Ray/hawkeyesports.com)
大学野球の特異性
大学野球の試合のスピードと性質を考えると、大学野球の選手があらゆる動作平面におけるクイックネス、筋力、パワー、スピードの向上を目指して毎年トレーニングする必要があります。
投手は時速86~90マイル(約130~145km)以上でボールを投げ、野手は本塁から1塁まで通常3.9秒から4.4秒で走ることを考慮すると、大学レベルで戦うためには、大きな力パワー、効率、力の立ち上がり速度(RFD)が動作に要求されます。
インピンジメント(野球肩)を抑えるトレーニングとは(棘上筋を効果的に鍛え、肩峰下腔の狭小化を抑え機械的圧迫の増大とインピンジメントの助長を防ぐ)
ピリオダイゼーション・線形モデル
伝統的なレジスタンストレーニングのピリオダイゼーションモデルは線形モデルと表現されます。
これは時間の経過とともに、ミクロサイクルのレベル(1周間から数週間)ごとに斬新的に少しずつ強度と量を変化させていきます。
※通常は強度を上げ、量を減らすので一方的に変化させることになります。
ピリオダイゼーションにおいて、「エクササイズの種目」「休息時間」「週頻度」なども変化させられますが、、トレーニング変数において最も重要なものは強度と量に関するものになります。
ピリオダイゼーションにおけるスピードトレーニング(筋力トレーニングとパワートレーニングは、スピードトレーニングから最大限の適応を得るための下地となる)
競技を行う選手には、トレーニング全体の時期区分や周期に応じてトレーニングの特異性、強度、量に対して、変化をもたらせる必要があります。
このプログラムデザインに関する特別な方法をピリオダイゼーションと呼びます。
選手は、同一のプログラムの実施が長期に及んでくると、改善率が低下したり、わずかな進歩しか見られなくなり、最終的にはパフォーマンスのプラトー化や低下が生じ、オーバートレーニングの兆候(トレーニングストレス)が見られるようになります。
ピリオダイゼーションはトレーニングストレスに対し重要な役割を果たします。
ピリオダイゼーション計画
特定の体力特性の連続開発はピリオダイゼーションを用いたトレーニング計画で見落とされがちな部分になります。
フィットネスとパフォーマンスに関する複数の特性(筋力と持久力など)を同時に鍛える必要がある場合、実際にトレーニングを行う順序が特に重要になります。
最近、3つのメゾサイクルで特定の体力特性を優先的かつ連続的に開発した12週間のピリオダイゼーションを用いたトレーニングプログラムに関する調査が実施されました。
漸進のモデルピリオダイゼーション(ジャンプスクワット、スクワット、およびパワークリーンにおいて最大の力が発揮されているのは80~90%1RM負荷を用いた場合になる)