腰の疲労骨折「分離症」の予防につながる、骨盤の安定性
成長期のスポーツを頑張る子どもたちに多くみられる「腰椎分離症」。
繰り返しのジャンプや回旋(体をひねる動き)などによって、腰の骨の一部が疲労骨折を起こしてしまう状態です。
一度発症すると、完治までには時間がかかり、スポーツ活動の制限や将来的な腰痛にもつながりかねません。
だからこそ、大切なのは “予防” です。
今回のブログでは、腰椎分離症と骨盤のバランスの関係性についてお伝えしていきます。
骨盤のバランスが崩れると、なぜ腰に負担が?
骨盤は、上半身と下半身をつなぐ“土台”のような存在です。
この骨盤が前傾・後傾、左右に傾いたりねじれたりすると、上に乗っている背骨=腰椎にもそのゆがみが波及し、腰椎に不自然な力が加わりやすくなります。
特にスポーツでは、繰り返し同じ動作を行うことで腰に疲労が蓄積しますが、骨盤が不安定だとその負荷が一点に集中し、分離症のリスクを高めてしまうのです。
骨盤のバランスを安定させるとは?
骨盤の「バランス」とは、ただ真っ直ぐに立っていることではありません。
柔軟性と安定性の両方が備わり、動作の中でも崩れずに位置を保てることを意味します。
そのためには:
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股関節まわりの柔軟性(特に太もも・お尻・腸腰筋)
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体幹の安定力(腹筋・背筋・インナーマッスル)
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左右の筋力バランス(利き足・非利き足の差など)
を日頃から意識することが重要です。
また、すでに腰や骨盤のバランスの乱れがある場合には、まずそれを整えることが第一歩となります。
分離症予防には「整える+鍛える」の両方を
骨盤のゆがみがある状態でトレーニングをしても、かえって体に負担をかけてしまうことがあります。
まずは 骨格のバランスを整えた上で、正しく筋力をつけていくことが大切です。
カイロプラクティックとの関係性
カイロプラクティックでは、骨盤や背骨の神経の流れを整え、神経の働きや筋肉のバランスを正常に導きます。
分離症を予防するためには、腰にかかるストレスを減らすことが最優先。
そのために、骨盤や腰椎の神経圧迫を早期にみつけ、整えるケアはとても有効です。
また、関節の可動域を広げたり、神経の伝達をスムーズにすることで、自然治癒力や運動パフォーマンスの向上も期待できます。
成長期のスポーツ選手はもちろん、腰痛や姿勢の不調を抱えるすべての人にとって、「骨盤のバランスを整えること」は未来の健康を守る第一歩です。