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【グローインペイン】 なかなか治らない鼠径部の痛み…その原因は骨盤と神経にあった!

2025.08.04 | Category: ブログ,自律神経

グローインペイン症候群とは、股関節から恥骨、鼠径部にかけて痛みを生じる慢性疾患であり、特にサッカー選手や陸上競技者など、下肢を多用するスポーツ選手に多くみられます。

走る、方向転換する、蹴る、加速・減速を繰り返す動作は、股関節周囲の筋・腱・靭帯に大きな負荷をかけ、結果的に痛みや機能障害を引き起こされます。

グローインペインの主な原因は「筋腱性要因(内転筋群・腸腰筋のオーバーユース)」「関節性要因(股関節のインピンジメント)」「骨盤の不安定性」などが関係しているとされいて、単一の病変というよりは多因子的な機能障害として捉える必要があります。

今回のブログでは、グローインペインについて、股関節と骨盤のバランス神経との関係性についてお伝えしていきます。

骨盤のバランスが痛みに与える影響

骨盤は股関節の土台であり、骨盤のアライメント(位置や傾き)が乱れることで、股関節の動きに直接的な影響を及ぼします。たとえば骨盤が前傾しすぎると、大腰筋や腸骨筋といった腸腰筋群が短縮し、股関節の屈曲位が強くなります。その結果、内転筋や恥骨筋にも常時緊張がかかり、鼠径部や恥骨部に痛みが発生しやすくなります。

また、左右の骨盤の高さに差があると片側の股関節ばかりに負担が集中し、筋肉のアンバランスが加速します。これにより、股関節の可動域が制限され運動時に無理な代償運動が起こり、痛みを慢性化させていくのです。

ある研究では、骨盤の非対称性や不安定性が股関節周囲の筋力や機能に影響を与え、慢性的な鼠径部痛のリスクを高めることが報告されています。

自律神経との関係性

近年、グローインペインにおいて「自律神経系の影響」も注目され始めています。慢性的な痛みを抱えることで、交感神経が常に優位になりやすく、筋肉や腱の血流が低下し、修復プロセスが妨げられるのです。加えて、睡眠の質やホルモンバランスの乱れも回復を遅らせる要因となります。

特に交感神経が優位になると、末梢血管が収縮し、筋肉への酸素供給が低下します。これにより、筋肉の緊張が持続し、トリガーポイントが形成されやすくなることが報告されています。

さらに、副交感神経の働きが低下してしまうと、リラクゼーションや回復、睡眠といった身体の修復システムが機能不全に陥るため、組織の回復が進まず、痛みが慢性化する悪循環が起こります。

アプローチ

グローインペインの原因を単なる「股関節の炎症」としてとらえるのではなく、骨盤・腰椎・神経系の包括的な機能評価に基づいてアプローチしていきます。

具体的には、骨盤のアライメント調整によって股関節への過剰な負荷を軽減し、内転筋や腸腰筋のバランスを整えます。さらに、脊椎のアジャストメントを通じて、自律神経の働きを整え、回復力を高める施術を行うことで、痛みの根本改善と再発予防の両立を目指します。

臨床研究においても、カイロプラクティック施術が慢性痛に対して有効であることが示されており、神経系へのアプローチが中枢性感作(痛みの増幅)の抑制に寄与する可能性が示唆されています。

グローインペインは単なる股関節の局所的な問題ではなく、骨盤のバランスの乱れ、自律神経の乱れ、筋力バランスの崩れなどが複合的に絡み合う疾患です。長引く痛みや再発を防ぐためには、筋肉や関節だけでなく、「神経の働き」や「身体全体の連動性」にも着目したケアが必要です。

身体の土台を整え、神経の流れを正常化することで、本来の回復力が取り戻されていきます。