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「酸化はすべて悪いの?」〜体の中で起こる“酸化”の正体と自律神経の関係〜

2025.06.20 | Category: スタッフブログ,ブログ,自律神経

「酸化=老化」「酸化=病気の原因」

そんなイメージを持っている方も多いかもしれません。
たしかに、酸化はシミやシワ、生活習慣病の原因とも言われ、“悪者”として語られることが多くあります。

でも本当に、酸化は体にとって“悪”な存在なのでしょうか?
実は、酸化は命を維持するために欠かせない「当たり前の生理反応」でもあるのです。

今回のブログでは、酸化と自律神経の関係性についてお伝えしていきます。


【酸化とは何か?】

酸化とは、簡単にいうと「酸素と結びつくこと」。
私たちが呼吸で取り込んだ酸素は、体内でエネルギーをつくるために使われています。
このとき、細胞内のミトコンドリアで酸素を使って糖や脂肪を燃やし、エネルギー(ATP)を生み出します。これが「生きるための酸化反応」です。

つまり、酸化そのものは命に必要不可欠な反応であり、これがなければ筋肉も動かず、脳も働かず、生きていくことすらできません。


【では、なぜ酸化が悪く言われるのか?】

問題になるのは、この酸化の過程で発生する**活性酸素(フリーラジカル)**という物質です。
活性酸素は、細菌やウイルスを攻撃してくれる「体の防御兵器」でもありますが、増えすぎると正常な細胞や遺伝子を傷つけてしまいます。

このような「酸化ストレス」が長く続くことで、以下のような影響が出るとされています:

  • 細胞の老化(シワ・たるみの原因に)

  • 血管のダメージ(動脈硬化や高血圧)

  • 慢性炎症やがんの発症リスク増加

  • 神経細胞の変性(アルツハイマー病など)

つまり、「必要な酸化」と「過剰な酸化(酸化ストレス)」はまったく別物なのです。


酸化と自律神経の関係性

酸化ストレスと自律神経の間には、密接なつながりがあります。

自律神経が乱れると、ストレスホルモン(コルチゾールやアドレナリンなど)が過剰に分泌され、体内の活性酸素が増加しやすくなります
またその逆に、酸化ストレスが強まると、交感神経が過剰に働き、副交感神経(リラックスモード)が抑え込まれることも。

これにより、体が常に“緊張モード”になり、慢性的な疲労・頭痛・不眠・免疫低下など、さまざまな不調につながることがあります。

豆知識:脳の酸化と自律神経
脳は体重の約2%しかないにもかかわらず、酸素消費量は全体の20%以上。
つまり酸化の影響を受けやすく、脳が酸化ストレスを受けると、自律神経の司令塔である「視床下部」や「脳幹」の働きにも影響が及ぶといわれています。


酸化を防ぐ? それとも活かす?

私たちの体には、酸化に対抗するための「抗酸化システム」が備わっています。

代表的な抗酸化物質には:

  • ビタミンC・E

  • ポリフェノール

  • グルタチオン

  • SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)

などがあります。
また、適度な運動や深い呼吸、質の良い睡眠も、自律神経を整え、酸化ダメージのリセットを助けてくれます。

さらに近年では、「ある程度の酸化刺激は、体に良いストレスになる(ホルミシス効果)」という考えも注目されています。
たとえば、軽い運動や温熱療法(サウナやインディバなど)も、少量の酸化ストレスを与えることで、体の抗酸化力を高めるという報告があります。


酸化は、決して「悪者」ではありません。
それは命を維持するために必要不可欠な働きであり、うまく付き合えば体を強く、若々しく保つ味方にもなります。

大切なのは、「酸化しないようにすること」ではなく、
「酸化しすぎないようにバランスを取ること」。

そのためには、呼吸・食事・睡眠・運動など、日々の基本的な生活こそが、最もシンプルで最強の“抗酸化ケア”になるのです。

こんな悩みありませんか?

  • なんとなく疲れやすくなった

  • 肌の老化や体のサビが気になる

  • 呼吸が浅いと感じることが増えた

  • ストレスが多く、自律神経が乱れている気がする

そんなあなたには、「酸化」と「自律神経」の仕組みを知ることが、自分の体と丁寧に向き合うきっかけになるかもしれません。
まずは、自分の“呼吸の深さ”に意識を向けることから始めてみましょう。