成長期に多い腰痛の正体。分離症とは?
腰痛の原因としてよく耳にする「分離症」。
特に成長期のスポーツを頑張る子どもや若者に多くみられる疾患ですが、その正体をきちんと理解している人は意外と少ないかもしれません。
今回のブログでは、腰椎分離症について骨盤、自律神経との関係性をお伝えしていきます。
◆ 分離症とは
分離症とは、腰椎の後方にある「椎弓」という骨の部分に小さな亀裂や分離が起こる状態を指します。日本語では「腰椎分離症」とも呼ばれ、骨が完全に折れるわけではなく、骨の一部が疲労や負荷によって分離してしまう状態です。進行すると腰椎のずれ(すべり症)につながることもあります。
腰椎分離症は、スポーツ動作や反復的な負荷によって発生することが多く、特にジャンプや反り腰動作が多い競技で見られやすい傾向があります。
◆ 骨盤との関係
分離症の理解には、腰椎だけでなく骨盤の状態も非常に重要です。骨盤は体の土台であり、腰椎の動きや姿勢を安定させる役割を持っています。骨盤が前後に傾いたり、左右のバランスが崩れたりすると、腰椎への負荷が増大し、分離症が起こりやすくなります。
さらに、骨盤周囲の筋肉や関節の緊張は自律神経の働きにも影響します。体が過度に緊張していると、交感神経が優位になり、血流や回復力が低下。骨や筋肉への負担も増すため、分離症のリスクが高まることが知られています。
◆ インディバアクティブの観点
Nakajima整骨院では、分離症の理解や評価にインディバアクティブを活用しています。インディバアクティブは体の深部まで熱を通すことで、筋肉や靭帯の緊張、血流の偏りを観察できる先進機器です。
専門的な観察と評価の補助として用いることで、分離症を施術計画をたてやすくなります。
分離症は単なる腰の骨の問題ではなく、骨盤のバランス・自律神経の状態・深部組織の緊張が複雑に関係する疾患です。
Nakajima整骨院では、カイロプラクティックとインディバアクティブを活かし、分離症の理解を深める取り組みを行っています。
まずは「どの部分に負荷がかかりやすいのか」を知ることが、分離症予防や症状把握の第一歩となります。
中島恵